※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2011年04月04日

(ラグビー)釜石シーウェイブス外国人選手も復興に(元新日鉄釜石)

 週刊朝日 4/8増大号

見出し
「負けないぞ!ニッポン
1人はみんなのために、みんなは一人のために
『北の鉄人』たちが復興へスクラム
被災したラグビーの町・釜石」

リード
「大震災の大津波はラグビータウンの岩手県釜石市ものみ込んだ。だが、7年連続日本一に輝いた新日鉄釜石が母体のクラプチーム‐1釜石シーウェイブス」の選手たちは、外国人まで地元にとどまり被災者を助けている。「釜石を元気にするためなら何でもする」と。(敬称略)
ノンフィクションライター松瀬学」

「寒い春である。日中でもまだ氷点下。震災発生から2週間たったJR釜石駅近くの救援物資テントでは、一般のボランティアに交じって、10人程の屈強な男が丸太のような腕で20kgの米袋を手渡しでつないでいた。

「ほら、パス、パス」

 ひとりの外国人のかけ声に従い、楕円球を投げるように米袋がテンポよくトラックに運び込まれる。ペットボトル、灯油、ガスボンベの段ボール箱、なんでもござれだ。時折笑顔もこぼれる。

 釜石市災害対策本部のボランティア担当当者が漏らす。

「みんな力持ちで穎りになる。どんな時でも、彼らは釜石の誇りですJ

 "彼ら"かとはラグビーのクラブチーム「釜石シーウェイブス」の選手たちだ。
 チームの前身は7年連続日本一を達成し「北の鉄人」と呼ばれた新日鉄釜石。釜石ラグビーといえば、今でも全国のオールドファンの心のよりどころである。
 その鉄人の後輩たちが、震災発生直後からボランティアとして町の復旧作業を手伝っている。

 かけ声をかけていた、トンガ生まれでニュージーランド国籍の主将、ピタ・アラティニ(35)は、無精ひげの伸びた顔をほころばして、こう語った。

「お世話になった釜石に恩返しをしたい。クライストチャーチの地震では多くの日本人が助けに来てくれた。今度は僕たちの番だ」

 アラティニは元ニュージーランド代表の名選手。2004年に来日し、釜石に移って6年目になる。
 震災発生の時、自宅のアパートで遅いランチを食べていた。大きな揺れに驚き外へ飛び出すと、溶鉱炉が爆発したような轟音とともに釜石港のほうから黄色い土煙が上がり始めた。

「いつもより強い地震だな、と思った。でも海からは遠いところにいたので、これはどの被害を想像しなかった。何人かの友だちも町も津波で消えた」」

「往年の名フランカーとして7連覇に貢献した釜石ラグビー協会会長の佐野正文さん(享年63)も、津波にのまれて亡くなった。」

「震災後は、選手の妻や子どもを含め50〜60人がクラブハウスで共同生活することになった。各人か自宅から食べ物を持ち寄り、余震の恐怖に耐えた。
 電気やガスはむろん使えない。夜になると、選手たちはクラブハウスに止めた軽自動車で眠り、家族はろうそくの灯りを頼りに、20畳ほどのミーティング室で肩を寄せ合った。

 震災発生の日は奇しくもアラティニの誕生日だった。夜、集まったメンバーでたき火を囲み、小声でハッピーバースデーを歌った。

 「逆境の時こそ希望を失ってはいけない。忘れられない誕生日になった」(アラティニ)

 数日後、ニュージーランドやオーストラリアの大使館スタッフか黒色のバンで救助に駆け付けてきた。
 アラティニは妻と2人の子どもを車に乗せ、自分は釜石に残ると言い張った。

 「だって、ラグビーは『ワン・フォア・オール、オール・フォア・ワン(一人はみんなのために、みんなは一人のために)』でしょ」

 オーストラリア出身のスコット・ファーデイー(26)も居残りを志願した。困った大使館員が携帯電話を差し出すと、電話口に出たのはシドニーにいる母親だった。早く帰っておいで、という母親に息子はこう答えた。

「釜石はホームタウンと一緒なんだ。帰ったら、たぶん、ずっと後悔する」

 結局、体調を崩した妻に同行する1人を除く外国人5選手が釜石にとどまった。」

「釜石シーウェイブスは地域一体型のチームで、年間8千万円ほどの運営費の半分余りは新日鉄、残りは地元のファンや法人サポーターが支援してきた。

  チームは地域と共に生きている。ガスが復旧すると炊き出しをし、クラブハウスの風呂場を被災者に開放した。グラウンドは救援ヘリの発着場になった。

「うちのチームも捨てたもんじやない。不安をみじんも表に出さず、地域のためにできることは全部やろうとしている。みんなハートが熱い」(仲上)

 シーウェイブスがクラブチーム化してちょうど10年。かつての名門も現在はトップリーグ下部のトップイーストで苦闘している。
 壊滅的な打撃を受けた釜石の復興の道のりは長く、険しい。だが、新日鉄は早々とチームの支援続行を決め、外国人選手ら12人のブロ選手との契約延長を打ち出した。チームが町の支えになると考えているからだ。
 春は基礎練習や身体づくりなどチームの基盤を築く大事な時期だが、4月中は復旧作業のボランティア活動に専念し、5月からチーム練習を始める計画だ。」

「「正直、まだラグビーどころじゃない。でも、ハンディを背負いながらひたむきに頑張るのが釜石ラグビーだ。僕らはへこたれない。粘り強さがあれば、町も必ず再生できる。みんなで笑える日がきっと来る」」

 新日鉄釜石ラグビー部 全日本連続優勝 

1977 第14回 新日鉄釜石 27-12 早大

1979 第16回 新日鉄釜石 24-0 日体大
1980 第17回 新日鉄釜石 32-6 明大
1981 第18回 新日鉄釜石 10-3 同志社大
1982 第19回 新日鉄釜石 30-14 明大
1983 第20回 新日鉄釜石 21-8 同志社大
1984 第21回 新日鉄釜石 35-10 同志社大
1985 第22回 新日鉄釜石 31-17 同志社大
 

 
 

2011年04月03日

ソフトバンクでは使わなくなった携帯電話や充電器を被災地へ持って行ってくれる

 今日、ソフトバンクのお店に行ったら、小さな手書きのポスターがありました。

 使わなくなった携帯電話用充電器(コンセントにつないで充電するACアダプタというかケーブルね)があれば、お店に持ち込めば被災地に持って行ってくれるそうです。docomoのFOMA用のでもいいですね。

 なお、auとdocomoのお店に問い合わせたら、そういう取り組みはしていないとのことです。

 今、ググってみたら、下のような記事はありましたが、上記の取り組みの記事は見つけられませんでした。お店独自の取り組みなのかな?

[経営戦略]【震災関連情報】ソフトバンクBB、被災地へ携帯電話充電器やケーブル、アダプタなど

 今Twitterでつぶやいたら孫さんからリプライがあり「携帯電話(本体)」もOKとのことです。



自粛不況という言葉が出てきているが

 自粛不況という言葉が出てきているそうな。

 今回の東日本大震災で、被災とは関係ない地域(例えば関西)でのイベントが自粛で無くなる、いろいろな消費が落ちる、供給もしぼる、と言う事で不況になっていくというわけです。

 しかしなあ、もちろん救助が第一の時期は他の力は削いでも、もう何が何でも救助に集中し、それにイベントを楽しむ気分でもないだろうし、自粛もあっていいかなと思います。しかしもう3週間たちました。それぞれの場所で商売やイベントをやらないと寄付とか被災地への支援も送れなくなるのじゃないだろうか。他の地域も沈み込んだら共倒れになってしまいます。

 で、消費を上げるには「楽しい気分」も必要だし、実際多くの人が求めてるし。

 もちろん「被災地のこと、被災地にいる人」を忘れない、ということは大事なことです。避難所から(元のところには戻れなくても)新しい生活への道筋をつけるのは大事だろうし。

 私の大好きなラグビーで言えば、ウィングだと、フォワードがボールを持って突っ込んで行きタックルされてっていてもそこに突っ込んで行くのではなく、自分のポジションを考えながらじっと待つ必要がある時がある(ほとんどがそう)わけです。ボールが奪い合われている「現場」に突っ込みたい気持ちはやまやまなのですが・・・もちろん意識はボールのある場所にある。

 自分のポジション(地域)を守るわけですね。

 あの小さなグランドの単純なゲームでさえそう。ましてやこれだけ広く(世界に比べれば狭いけど)複雑な社会では、それぞれの場でおおいに楽しみつつ儲けて、得た利益の一部を支援に回す、ということをしないと本当にたいへんになるだろうなあ。


2011年04月01日

相馬市(2日)いわき市(3日)で自閉症・発達障害の方についての巡回相談

 お知らせするのが遅くなってしまいました。

 被災した福島県相馬市やいわき市で自閉症や発達障害の方に関わる巡回相談会が開かれます。

内山登紀夫(福島大大学院、よこはま発達クリニック、児童精神科医)
小倉加恵子(国立障害者リハビリテーションセンター研究所・発達障害情報センター、小児神経科医)
福島県障がい福祉課
福島県発達障がい 者支援センター

が医療チームを作って巡回相談をします。

4月1日(金)南相馬市
2日(土)相馬市
3日(日)いわき市

を回ります。 該当地区で何か相談がありましたら、福島県自閉症協会までご連絡ください

 主に自閉症・発達障害の方の相談に対応します。

とのことです。

※今回の巡回相談は終わったので、連絡先とかその日の様子とか削除します。記録として残しておいたらいいだろう部分のみ置いておきます。

被災地の野菜を(も)買う 築地市場っていうお店

 今、関東・東北の農家が困っておられるらしい。

 放射性物質が検出され政府から出荷を差し控える指示が出た地域・野菜がありますが、その近辺の別の、つまり放射性物質が検出されていない野菜までが売れなくなっているとか。

 できることなら、何か応援できないかな、と思っていました。そしたらこんなのがありました。

築地市場
4/4〜9発送 【産地応援・特別企画】『新鮮野菜10種+セット』 ※冷蔵

 被災地で売れなくなった野菜「も」含めてパックにした、というものです。
 申し込んでみました。

 1,780円で送料が945円(これが高いけど宅配便を送ることを考えたらこんなもんでしょうね)の計2,725円。

 しかし、下の商品説明で例に上げられているのは
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『産地応援・お買得やさいセット』は、下記のような内容となります。

 ●新鮮な旬の野菜を中心とした10品目以上のセットです
 ●政府指導により、出荷自粛が必要なものは『入りません』

 ●10品目ほどの野菜のなかに、
  今回の被災地の野菜が、5〜7品ほど『入ります』

 ●今回の趣旨に賛同してくださった
  仲卸社長が、その日、朝に見つけた「掘り出し物」を
  オマケでサービスしてくださいます

 たとえば、24日(木)であれば、このようなセット内容になります↓

  ・じゃがいも (北海道産) 約1kg(5個)
  ・玉ねぎ (北海道産) 約1kg(4個)
  ・ピーマン (高知産) 1パック
  ・水菜 (茨城産) 1パック
  ・チンゲン菜(ハウス栽培・茨城産) 1本
  ・きゅうり (高知産) 5本
  ・なす (高知産) 3本
  ・プチトマト (愛知産) 1パック
  ・ぶなしめじ (長野産) 1パック
  ・生しいたけ (栃木産) 1パック
  ・えのきたけ (長野産) 1パック
 プラス、仲卸社長のオマケ商品
  ・ブロッコリー (群馬産) 1本

※ 産地は全て国産
  そのうちの5〜7品が、東北・関東産です
※ セット内容は、その日の入荷状況により変わります。
  上記は、おおよその目安としてお考えください。
※ 政府による指導に基づき、出荷自粛の対象商品は含みません
  指導内容の変更、相場の変動により、販売内容が変わる場合がございます。 予めご了承ください
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 ということで結構風評被害にあっている所以外の物が多いですね。

 また福島県産は無いなあ・・・私、福島県産でもいいんですけど。

 届いたら、また報告します。