エディーさんにとって、メンターとなるのはワラビーズ(オーストラリア代表チーム)のコーチをしていたボブさんで、しかしボブさんは当時州代表フッカーだったエディーさんを選ばず、フィルって人を選んだ、という話から
「これは試合の現場ではなく、チーム作りにおける『直感』の話になります.ボブは絶対に妥協しないコーチで、タフな判断がしっかりできる人物でした」
「ボブはワラビーズのメンバーを選出するときに、州代表のレギュラーだった私ではなくフィルを代表に選んだのです。なぜだろう? と思いました。悔しかったですよ。でも、その後にフィルは素晴らしい選手へと成長したので、ボブの判断は100%、正しかったんです。彼は妥協せず、直感を信じてチームを作り上げた。『ガッツ』があるんです。その影響は私にも受け継がれていると思います」
「私もそうでしたが、選ばれなかった選手は納得できませんよね。ただ、私がいまヘッドコーチの立場になって気をつけているのは、外した選手に対しては、ディスカッションが必要だということです。なぜなら、外された選手は感情的になっているので、到底受け入れることができない。だから、話をして、ある程度は感情を吐き出させます。大事なのは、少し時間が経ってからもう一度、話をすることなんです」
「私がボブから学んだのは、ひとりの選手に十分な力があると可能性を感じたなら、代表に選んでしまった方がいいということです。ポテンシャルを感じた段階ですぐに引き上げた方がいい。たとえば、いまの日本代表でいえば、福岡は選んだ時点では十分な力はなかったかもしれませんが、有り余るポテンシャルがあった。そういう時は、直感に従うべきです。上のレベルでプレーさせれば、ポテンシャルが開花するチャンスが増えるからです」
しかし、こういう話の時、気をつけないといけないのは、エディさんは、統計などもとって
で書いてるように、数字も大切にしてるってこと。
このあたり、
の林雅人さんにも通じるよな。
いろいろデータを出し、分析し、トレーニングとかもした上での直感。
そして、「血も涙も無い」と思えるような決断をし、しかしちゃんと外された選手の気持ちも考え、受け止める。
とても大事やろうなあ。