※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2017年08月01日

私の乞食(お金を頂く)のイメージ



 私は仕事を始めました。

 基本的に、親御さんと、いろいろお話したり、実際に支援物作りを援助したりしたい。そして、その中心にいるお子さんを楽にさせてあげたい。

 その料金をどうするか、というのは大問題です。

 でも、その私自身にいくらの値段を付ければいいのか。

 特に親御さんは、たぶんここに至るまでに多くの機関で税金そして自分とお子さんの大切な時間をたくさん使ってきておられるでしょう。それに屋上屋をかさねて、私の話や手立てをお伝えすることににどれだけ意味があるのか。そして親御さんからお金をいままで多くのコスト(時間もほんと大事なコストです)を使ってこられているのに、気が引けてしかたありません。

 「そんな話初めて聞いた。これならできそう」と言われる方もおられます。
 「だから良かった」と思われる方もおられます。そういう方はお金を頂ければありがたいです。

 またたぶん、私の意見に反発を覚える方もいらっしゃるでしょう。
 「これは役に立たない」と思われる方もおられるでしょう。
 「常識」と違っているから嘘だ、という方もおられます。そんなふうに思うものにお金を出す必要はないじゃないですか。頂く必要はありません。

 だから、話や話し合いやワークショップが終わって、「良かった」「役に立ちそう」とか思われたら、あなたの思う適切な金額を、お回しする帽子や箱に入れて下さい。

 この動画を見ていても、小銭を入れる人、札を入れる人、そして入れない人、いろいろですね。
 それでいいんです。



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 私は公的な(私から出す参加費無料)研修では支援方法を身につけることはできず、自腹を切って学んできたことで、支援方法を身につけてきました。
 私は、何かを身につける、というのはそういうことだと思っています。

 学校園の先生方や、事業所のスタッフさんの場合、もし、そちらに規定の講師料があれば頂きたいですが、それ以外にもできれば、上に書いた基準で「個人的に出そう」と思った額も頂けたらありがたいと思っています。

 また組織に属されている方でも正規の研修システムにのらない(お金が出ない)という場合、規定の講師料が無くても、その中のどなたかが呼んで下さるということで、最後に帽子なり箱なりを回させて頂くというシステムでも構いません。





 

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2017年07月23日

求人誌にみる放デイ職員や保育士の給与・時給



 Togetterで


をまとめました。

「アベノミクスは失敗している」という言説は給与・時給に関しては間違いでしょう。

 自殺者も3万人は切ったと言うし。

 まあ、格差ってやつはわかりませんが・・・


posted by kingstone at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | お金・暮らし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月12日

コスト削減の罠 村井哲之著




コスト削減の罠 村井哲之著

コスト削減をするには

現場の人ひとりひとりに徹底的な見える化
「現状の見える化」
「成果の見える化」←検証
そして・・・検証を続けること。(大会をやって1年で終われば元のもくあみ)

また削減の努力が現場にかえっていくように。

例1
   現場から電気代節約の改善案を募集。社内電子掲示板でやりとり。
   やって実際に改善された
   削減された1/3の金額を給料に上乗せ
   (これ、掲示板の段階できっと情報共有とコミュニケーションも起こってるな)

例2 日本電産
   売上げがピーク時の半分で収支トントンにする。
   売上げが75%で現在と同じ利益。
   売上げが復活したら2倍の利益。
   これに取り組み、達成し、生産性が上がると残業が減った。
   給料が減らないように基本給を上げた。


苦境になってからのコスト削減、特に人減らしは悪循環に陥りがち。
現場の人間の仕事量が増え、次は自分か、という疑心暗鬼で士気は下がる・・・

3つの罠
  1.ビジョンなきコスト削減
    (何のために。志)
  2.手段と目的の混同
    (よりよき活動のためのコスト削減)
  3.ローコストオペレーション(LCO)体制の構築なきコスト削減
    (取引先を含め誰かに無理をさせるのでなく、持続可能なやり方で)


前例や前任者のやり方を勇気をもって否定することが大事。
しかし、同時に「前任者を責めない」というルールを徹底する。
そして責任は「経営者が取る」

これを経営者が「宣言する」

1番大きいコストは「時間」
無駄な残業もこのコストを大きくするわなあ。


私の場合だと、どうしたらより低コストで「子どもたちの成長」が起こるか、だよな。


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2017年06月10日

通帳は4つに分けなさい 亀田潤一郎著





通帳は4つに分けなさい 亀田潤一郎著

2010年に出版されています。

著者は

「通帳を4つ作りなさい」

と言うわけですが、

「今時、そんなん無理やん」

とまず思いました。もう口座を作る時、登記前は作らせてくれないし、いろいろ書類はいるし・・・たぶん犯罪に使われる架空口座を防ぐためですね。

 でも、それは私の頭の固さゆえにわからなかっただけ。
 そうか、4つの銀行に口座を開設すればできちゃうんだ。
 まあ、それも結構めんどうなので、口座は2つくらいにして、他の口座は「頭の中」あるいは「紙の上」に作っていけばいいのかな。

 著者が主張する4つの通帳とは

1.売り上げ収入口座
2.運転資金口座
3.納税緊急口座
4.将来投資口座

の4つです。

 1−2=が粗利、現金利益かな。
 で現金利益が出たら50%は3の納税緊急口座に入れるようにと。

確かに、うかっとしてると納税のお金が足りなくなったり、また思ってもみない緊急の出費ってやつは、実は緊急という主観なのに、客観的にはほぼ毎月出て来たりするんだろうな・・・

で、残りは4の将来投資講座入れなさい、と。

あと、できるだけ手ガネ(手元に置く現金)での支払いをせずすますようにと。
しかし、手ガネは無いと不便だよなあ・・・

現金商売の場合

毎日売り上げ収入口座に売り上げ代金を預け入れる。
1.営業終了後にレジ締めをすると共に、レジ金の現金実査を行い、売り上げ日報を作成する。
2.売り上げ代金の全額を毎日売り上げ収入口座に預け入れる。なお、売り上げ代金から経費などの支払いはしないようにする。
3.店舗などで使用する経費は、別に小口現金(または仮払い金)で処理する。

経費は運転資金口座から出してきたお金だな。
私がやろうとしている事業では、毎日の売り上げは無いのだけど、入ったらすぐにATMででも預け入れる手か。

あと著者は記帳も定期的にすることを勧めてはる。




教訓的なものとして、

「お金を使う節税より、納税した方がお金が残る」

ドンブリ勘定でもお金を残す極意(?)

1.キャッシュレス経営の徹底
   @経費前渡し型→仮払い精算方式
     スタッフに先に運転資金口座から○万円渡し、
     月末に精算。残ったお金を口座に戻し、
     翌月あらためて○万円渡す。
   A経費後払い型→立て替え精算方式
     その都度と、定期的とがあるが、
     簡便化のためには定期的がお勧め。
   ここではどうしても手ガネは発生するよな。

2.欲しいものには金のいとめはつけない
   本当に欲しい物にはね。
   で、それ以外はお金を出さない、と。

3.ウマい話は人にくれてやる
   本当にウマい話なら本人が黙ってやってる。

4.税金は喜んで払う
   実際、税金無いと困ると思うよなあ・・・
   もちろん無駄遣いされては嫌やけど。

5.売り上げ至上主義からの脱却
   もちろん収益は上げる。


後書きに、お父様がやはり企業を経営してはって、倒産してしまわれた方だということが書いてありました。そしてどうしてもお父さんにこの本を読んでもらいたくて、またその感想次第では出版しない、ということも考えられていたそう。で、読んでもらったら

3日後、父から一本の電話がありました。普段から言葉少ない父は、電話の向こうで噛みしめるように朴訥とこの本の感想を伝えてくれました。
「本、読んだよ。とても素晴らしかった。よくぞ、こんな本を書きあげてくれたね。この本をもっと前に読んでいたら、会社を潰さずに済んだかもしれない。あのころはお金のことなんか考えずに、遮二無二日々を過ごしていたからね。だから、きっと潰してしまったんだろうね。……正直いえば会社を潰して以来、自分がなぜ生きているのか情けない気持ちがどこかにあったんだ」
 はじめて聴く父の本音に、私は言葉を失いました。しかし、続けてこう言ったのです。「だけど、この本を読んだら、もう一度起業したくなったよ」

 私の父も小さな会社を経営していて、会社がかなりやばい状態の時に、健康も害して亡くなったのですが、ほんま起業するってたいへんやと思います。そやけど、お父上が「もう一度起業したくなった」というのは何よりのほめ言葉やったやろな。 



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2017年05月27日

通貨の日本史 高木久史著




読書メモ

貨幣の定義(一般的なもの)

@交換手段。
   商品を手に入れるため対価として渡す。
A価値尺度。
   価値を表示したり計算したりする。
B価値備蓄手段。
   未来に商品と交換することを前提に、当面はためておく。

「通貨」広義には「貨幣」と同じ。
    狭義には@交換手段に重きが置かれる。

日本の現行法による定義。
「通貨」を「貨幣」と日本銀行券と定義。
  「貨幣」は政府が発行する額面が500円、100円、50円、10円、5円、1円のもの。
  (要するに硬貨)

なるほど、お札は日本銀行が、硬貨は政府が発行してるんや。
ちなみにお札を印刷してるのは「国立印刷局」
硬貨を製造してるのは「造幣局」





秤量貨幣(しょうりょうかへい)
   重さを量って使う
計数貨幣(けいすうかへい)
   数を数えて使う

貨幣に使われる物(金・銀・銅など)
   1.耐久性がある
   2.加工性が高い
   3.実用性が低い
    (実用性が高ければそちらに使われる。
     武器とか。金・銀などは装飾品くらいにしか使われない)

古代・中世では
   1.国産銭の登場と退場
   2.輸入銭の流入
   3.国産銭の再登場

以前社会慣行として通貨として使われていたもの
布(主として麻)・米・塩
8世紀以降も税金としての「庸(よう)」として使われた。
社会慣行として使われていたものを、政府(政権)が追認するというのはよくある。

660 遅くとも、天智天皇の時代には登場 無文銀銭
672 壬申の乱で天武天皇が勝利
683 銀地金の利用は認めるが銀銭の利用は禁じる。
   銅銭の利用は認める。
   銅銭とは飛鳥時代に作られた富本銭のこと。
   唐の開元通宝(621)をモデルにしている。
   富本銭は藤原京造営の物資購入や労賃支払いのため作られた
   (時の政権が、自分達の支払いのために作ってるわけ。
    交換手段を庶民へ提供する、という考えはこの時は無い模様)
702 大宝律で富本銭の私造が禁止された。(してたわけね)
708 和同開珎(ワドウカイチンという読み方説が優勢)
   無文銀銭を回収して融かして作った
   平城京建設の物資購入や労賃支払いのため作られた
710 平城京へ遷都
   官僚への給与が布だったのが一部を銭に
   銭1文を籾殻つき米6升と法定(ただし1升は現在の約4割)
   労働者の日当 銭1文(ってことは今の8000円〜1万円くらい?)
   調と庸を銭で支払うことを認めた
   朝廷に銭を納めた者に位階を与えた
   銭の蓄蔵を地方任官の条件とした
760 万年通宝(銅銭)発行
   同時に発行された開基勝宝(金)太平元宝(銀)
   は記念硬貨みたいなもので流通せず
   この頃、石山寺の建築労働者の賃金は1日10~15文
   銭1文は米2合(籾殻つきか玄米かはわからない)
   名目賃金と物価の上昇。銭価安。
794 平安京に遷都
796 隆平永宝 発行
   追って和同開珎など旧銭の通用を停止すると布告
   またその後、旧銭の蓄蔵を禁止
   しかし、地方豪族・庶民は旧銭を貯め込み続けた
   価値蓄蔵と威信を周囲に示せるから。
   つまり旧銭が使えないという布告が出ても、価値があったと。
809 一部官僚の給与を銭から米に戻した。

10世紀末から11世紀
   銭が発行されなくなった。
     1.銅の国内生産が不調になった
     2.大規模建築や戦争なかった
   そのため発行益を得る必要が無くなった
   京都周辺を除き、銭が流通しなくなった。
   通貨として以前から使われていた麻布、米、絹布
   などが目立つようになった。

 しかし11世紀は博多のみだった外国銭の使用が、周辺に広がっていく。周囲の人も便利だ、と使いだし、通用しだした。

12世紀後半
   平清盛が宋銭を大量に輸入した。
1179年 流行した感染症(たぶん麻疹[はしか])は
    「銭の病」と呼ばれた。
    当時、日本側政権は税の納入としては推奨されて
    いないが便利だから多くの人が物の交換に使い出した。
    南宋から銭が流入した原因
      1.南宋で紙幣が発行され銭の必要性が薄れた
      2.対元戦争のための物資を日本から購入した



 の中でも「日本で最初の「大金持ち」は平清盛」と書かれていたな。「通貨をたくさん持っている人」の意味ね。



posted by kingstone at 17:49| Comment(0) | TrackBack(0) | お金・暮らし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする