いつもながらわかりやすかったです。
気候変動に関する議論の概観、国債についての考え方、選挙や市民運動についての意見、ふむふむと納得しながら読みました。
井上さんのお勧めする、気候変動に関する NGO、NPO 、公益財団。(なぜお勧めするかというと、善意の学生をカルトに引き込むのに気候変動を使おうとしている宗教団体があるから、と)
(WWF ってなんか見たことある名前だな、と思ったら、生き物関連のところで、そこから環境問題につながるんだな)
ーーーー ネタバレ ーーーー
気候変動や、日本の財政政策について、ほとんど絶望的な状況なのだけど、マルクスに解決のヒントがあるのではないか、と。
マルクスの、経済的な解決策、マルクスの思想によったとする政治体制は全て失敗した。
しかし、そこで唯一解決策の参考となるのは、マルクスの
・現状への怒り
・市民運動(万国のプロレタリアート団結せよ、みたいな(でもこれは資本論じゃないよな?))
だと言うわけです。(しかし市民運動も腐敗するというリアルなことも述べてはる)で、絶望するのではなく、一歩一歩進んでいくことが大事だよ、という話。
「現状への怒り」
私の人生の後半は、目の前の自閉症のある子どもたちが理不尽な目にあっている、という怒りからだし、泉明石元市長の活動の原動力はご自分の弟さんと一緒に味わって来た世の中の対応への怒りからであるらしいし、結構「怒り」って原動力になるものだと思います。
でも、どこかでそれを昇華させないといけないんだろうな、と思いつつまだくすぶってるな。
そういや今日(2023年5月18日深夜(あるいは19日未明)1:25〜2:25)泉さんのドキュメンタリーがあるみたいで、解説を読むと周囲の方からボロクソに言われてるところもあるみたいで、録画して見てみようっと。
「市民運動の大切さ」
市民運動というか、仲間づくりは大切だよね。
もちろん選挙への参加(政治家を変える、あるいは政治家になる)ことの大事さも書いてはります。
しかし、上記2つ、別にマルクスでなくても、それ以前からでもいろいろあったとは思いました。