※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2020年11月28日

syunさん語録 言葉syunさん、解説ハルヤンネさん



syunさん語録.jpg

発行 おめめどう
価格 2000円(税別)

 先日、神戸でセミナーがあった時、献本して頂きました。

 まだ読んでいなかったのですが、明日、神戸ハーバーランドの産業振興センターでのセミナーに行くことになったので大慌てで読みました。

 私が特にいいな、と思ったのは(昔から聞いていたけど)


「見ぃひんかったらいい」

「この子、何したいねん」


 またここに載っていないのだったら、私があるお子さんの指導に行き詰まっていた時に、そのお子さんとのやりとりを逐一書いて送ったら、その返事が1行で、


「私やったら暴れます」


と書かれていたのが一番記憶に残っています。

 その後、あれこれ考えて、そのお子さんとの暮らしは良くなって行き、このエピソードにつながっていきました。





posted by kingstone at 00:53| Comment(0) | おめめどう・視覚支援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月16日

いつどこメモ



 久しぶりの、おめめどうフェローらしい記事です。

今、

を読んでる途中なのですが、この論文は、まとめちゃえば

「お子さんが特別支援学校でうまく動けずトラブルを起こした場面を動画にして、それを元に先生方に子どもの気持ちを吹き出しで書いて頂き、先生方の対応のどこがまずくてどう改善したらいいのかを気づいてもらおう、その簡単な方法を見つけよう」

という内容なわけです。

 で、被験者は学校の先生方の集団のわけですが、なかなか話し合いがうまく深まらない。そこで著者が考えて テンプレートを作ったのですが、それでも話が深まらない、というところまで読みました。

で、著者の作られたテンプレートは

When
「いつやるねん?」
「いつまでやるねん?」
Where
「どこでやるん?」
「どこに行ったらええん?」
What
「何したらええん?」
「今から何があるん?」
Who
「誰がやるん?」
「誰とやるん?」
Why
「なんでやるん?」
「なんでやらへんの?」
Which
「どっちなん?」
How
「どうすればいいん?」

 私が「研究」とかいうのに向かないなあ、と思うのは、このあたりでイライラしてしまって、「そんなん特別支援学校やったら最初からやっとかなあかんやないか」と思ってしまうあたりです。

 著者がトラブルの原因が上記のようなことがわかっていないからだ、と分析されたということは、少なくとも2014年当時の被験者の先生方にはあまり意識されていなかった、ということの裏返しですから。

 もちろん「その時」だけでなく、日常的にあの手この手で伝えていくことは当たり前。
 そして、それに対してのご本人からの意見(音声言語であったり、何かの選択であったり)にも耳を傾ける(比喩的に書いています。ご本人からの意見を理解しようとする、と書いたほうがいいかな。たいていの方は音声言語にとらわれがちになられるから)

 でね、伝えるのはそれこそ小学部入学時からあの手この手でやっておかなきゃいけないんだけど、文字や文がある程度理解できるお子さんだったらめちゃ簡単に、そうでない場合も写真を貼ったり、絵を描いたりして割と簡単に伝えられるメモがあります。

おめめどうの「いつどこメモ」
img20200916_11181928.jpg
いつどこメモB6(縦182mm×横128mm)
80枚綴
本体価格320円(+税)
※2020年9月16日現在です。価格は変動することがあります。

 もちろん Why の部分は別の機会に、How の部分は手順書や、物の置き方などで示すことになりますが。

 これ、ご家庭よりも学校の先生方に人気があるそうです。

 わかります。学校の方がルーチンでなく、新しいことをやらなければいけないことが多いですから。またルーチンでわかっている、と思っていたことが、実はわかっていなかったんだ、ということも多いのでいろんな場面で使ってみて、そのお子さんの安心感(しかしそれはご本人の主観だからわかりにくいか。外から見るなら「落ち着き度」みたいなもんかな)を比較して見たりすることも大事かもしれない。

 そしてこのメモ使用以前のことをいろいろやらなければいけないお子さんも多数おられる、あるいはメモではなく、もっとあの手この手が必要な場合があることはよくわかっています。

 じゃあ、それをちゃんとやっていますか?

 ってことになるわけです。



posted by kingstone at 11:55| Comment(0) | おめめどう・視覚支援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月19日

おめめどう15周年記念講演会



 今日は


に行って来ました。

 開催場所は篠山市民センター

篠山市民センター.JPG

 これは11時すぎの段階、会が始まる頃は、もう満杯状態でした。

 グッズ販売。
販売.JPG

 基調講演は中邑賢龍先生。
中邑賢龍.JPG

テーマは「AI・ロボット時代の子育て・教育・福祉」
講演.JPG

 さすが中邑先生。
 めちゃめちゃウケてはりました。
 一緒に行ったかたが、帰りの車の中で
「キングさんみたいなトゲが無い」
って・・・^^;

 展示のいくつか

 マイクロソフトさん
マイクロソフト1.JPG
マイクロソフト2.JPG


 咬筋の動きを、カチューシャみたいなので検出して車イスを動かしているところ。
咬筋センサー.JPG

 私もやらせてもらったのですが、一発で模型の車イスを動かすことができました。
 両奥歯かみしめ → 前進
 左奥歯かみしめ → 左折
 右奥歯かみしめ → 右折
 両奥歯2回かみしめ→後進
車椅子.JPG

 同じ、システムデザイン・ラボさんの「負けずぎらいなフーフー扇風機」

 これは面白い!

 後ろのプロペラに息を強く吹きかけると、その倍返しで風をこちらに吹き返して来ます。

負けず嫌い.JPG

 これ、売るつもりで持って来られてなかったようなのですが、強引に売って頂きました。

 売価3000円です。

 周囲の人にやってもらったり、帰って妻にやってもらったりしましたが、全員びっくりし、その後笑い出しました。

(怖がりのお子さんには、事前に警告していたほうがいいかもしれません・・・)


 最後のハルヤンネさんの挨拶。
P5190207.JPG



 なんか観光バスツアーをしてきた方もおられました。

 篠山(はっきり言って山深い土地)の小さな支援グッズ販売の店が15年も続いているなんて、すごいことだと思います。



posted by kingstone at 20:28| Comment(0) | おめめどう・視覚支援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月07日

スケジュールや買い物支援グッズの進化



 先日、

買い物支援グッズ(家事活動の儲けを貯めておくためのグッズも)

でご紹介したご家庭。

 報告したのは7月27日でした。
 今日は、8月6日。
 10日ほどで支援グッズが急速に進化されています。

 買い物の値段表は、買いたい物が増え、2枚目に突入されているとか。
 そして以前は100円だけだったのが、10円も表に入っています。
 写真だけでなく、シンボリックな絵でもOKになってますね。

 ※写真はクリックすると大きくなります。

値段表.jpg

 先日、ご家族で花火を見にいらっしゃったとか。
 その時のスケジュールがこちら。

アップ用スケジュール赤.jpg

 おわかりになると思いますが、途中で黒ペンが無くなりはりました。
 それでご本人が怒り出しはったそう。

 まずはいつもやりとりしているお母様は離れていたそうです。
 その間、お父様がそばでじっと見守ってはりました。(すごい!!)
 お母様によると、その時カバンの底に奇跡的に赤ペンがあるのを発見し、10分ほどたったら交渉ができるようになり、やりとりを再開されたとか。

 で、最後に「えんぴつを買う」が新たに入ったわけですね。

 そして、そういうトラブルを少なくするために、こういうものを作られたと。


アップ用改善スケ.jpg

 また買い物のさいには、手にいろいろ持っていると邪魔なので、こういうスケジュールも含め、斜めがけのカバンを使うようになられたとか。


 実は、上記の花火大会のようなトラブルを先に想定して(というか現実にお子さんが小さい時にトラブルがあって、トラウマになっておられるのかもしれません)「だから視覚支援はダメ。音声言語で言うことが聞けるようにして下さい」と言われる親御さんはかなりおられます。

 そして、もちろん私は賛成しないから、私からは離れていかれるのですが、いろいろまずくなっておられるように思います。


 これらのグッズだけでなく、ご本人の写真も送って下さいました。
 ご本人の笑顔が素敵でした。

(私は、ズボンの右ポケットに3色ボールペン、いつも持ってるリュックにも3色ボールペンとサインペン、A4クリップボードに挟んだ白紙を入れています。そして、初めての場や困難な場に行く時は、おめめどうのコミュメモ、ハサミ、セロテープなどを入れた、斜めがけにできるサイドバッグを別に持って行きます)
posted by kingstone at 00:36| Comment(0) | おめめどう・視覚支援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月27日

買い物支援グッズ(家事活動の儲けを貯めておくためのグッズも)



 現在、じんぶな〜でご相談にのっているご家族。

 「ひとりで買い物ができるように」
 「買い物をするための見通しや、家事活動で儲けることができるように」

 ということでグッズを工夫されました。

 初めてひと月たってませんが、ぐんぐんご本人の理解が進んではります。
 もちろん、ちゃんと買い物できてはります。

 まず家事活動をするとこちらの表に対応した金額が並べられて行きます。

両替グッズup.jpg


 10個たまれば、100円に両替して、こちらのビンに。

お金を貯めるグッズ.jpg



 いよいよ買い物に行く時には、こちらの表を使って、必要なお金を財布に入れはります。
 お母様がアイデアを出し、お父様が作って下さったとか。
 ●●●●にはスーパーの名前が入っています。

買い物表2up.jpg

 そして買い物にGO。

 なんかね。
 嬉しいっす(^^)


posted by kingstone at 23:50| Comment(0) | おめめどう・視覚支援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする