※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2024年02月10日

誰もが暮らしやすい街作りのために、「合理的配慮」を(おめめどう20周年記念講演会)



※画像はクリックすると大きくなります。
※もう一度クリックするとさらに大きくなりますが、サイト外に出ます。
※チラシは下からダウンロードできます。
おめめどう20周年記念講演会おもて-2024_02_3.jpg

日時:2024年5月12日(日)13:00〜16:00

場所:四季の森生涯学習センター西館 多目的ホール




プログラム

13:30祝辞 堀成志(株式会社 プリテック 代表取締役)

13:40基調講演:「子どもの権利から考える合理的配慮」

講師:飯野由里子(東京大学バリアフリー教育開発研究センター)
   平林ルミ (学びプラネット合同会社)

15:20謝辞 奥平綾子(株式会社おめめどう代表取締役)

終了後〜16:00 支援機器、グッズの「展示」&「販売」
        おめめどうユーザー交流会

参加費:2000円(資料代)/定員 300名

お申込み:おめめどうネットショップよりお申込みいただけます。

お問い合わせ:株式会社おめめどう
 〒669-2223 丹波篠山市味間奥190-8
 TEL&FAX 079-594-4667
 E-mail   info@omemedo.com


【同日開催】

<おめめどうオブザーバー大西俊介@syunさんを偲ぶ会>

(講演会にお申込みいただくと、午前中の偲ぶ会にもご参加いただけます)

10:30 大西俊介さんにそれぞれ関わりのある方による、映像やメッセージ

・といくらふと&つつじ園時代
・堺市時代
・福祉のまちづくり研究所時代
・おめめどう時代

12:00 佛教大学軽音学部のかつてのお仲間による
    追悼コンサート
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
おめめどう様20周年記念講演会うら-2024_02_2.jpg

<20周年によせて> 株式会社 おめめどう 代表取締役 奥平綾子

 株式会社おめめどうは、2024年5月28日、創立20周年を迎えます。

 「おめめどう」とは、自閉症・発達障害の人たちに「視覚的支援はいかがですか?」「視覚的支援をしましょうよ」が合言葉になるようにと願って、2004年の起業のさいにつけた社名です。

 20年経って、文科省や厚労省など政府の刊行物にも、知的障害・発達障害の支援に「視覚的」「具体的」「肯定的」という文言が見られるようになりました。また、この数年の「新型コロナ感染症」の拡大で、社会には「視覚的なマーク」や「掲示物」が増えていきました。日本は毎年のように自然災害があり、その非常時には人々への「情報保障」は欠かせません。おしゃべりの伝聞ではコミュニケーションが難しい場面も多々あり、防災グッズで求められるものに「筆談の道具」が入っています。

 おめめどうが書籍やセミナーでお伝えする「みとおし」「えらぶ」「おはなし」「杖の役割」「年齢と性別の尊重」といったシンプルな五つの支援の考え方を実践することで、障害があっても自然な暮らしを支えていけること、また、「巻カレR︎」「コミュメモR︎」が、人手不足にも「支援の引き継ぎ」をより楽にすること、ライフラインが途絶える「非常時の時」には「アナログな支援」が必要なことなどが、ジワジワと知られるようになり、昨年、全国のユーザー数は10000を超えました。「巻カレR︎」は年間何千本の注文、「コミュメモR︎」は万単位の発送をさせていただいております。

 ありがたいことに、丹波篠山市では、2022年から「巻カレR」「コミュメモR」が、成人までの日常生活用具の給付対象となり、知的障害児者の生活を支える制度が整いました。

 「誰もが暮らし良い街作りのために」と謳うことは簡単ですが、そのためには、私たち自身が「一歩を踏み出す」ことが必要になります。この「一歩を踏み出す」ことが難しいのです。実際に踏み出すためには「適切な知識」を得ることが必要です。

 20周年を記念し、基調講演を飯野由里子さん (東京大学バリアフリー教育開発研究センター)、平林ルミさん (学びプラネット合同会社)に、お願いいたしました。2024年4月より「合理的配慮」が「民間業者義務化」になり、一人一人が「合理的配慮とは」を自分自身のことに引き寄せていかなければならない時代になります。このたびの会は、真摯に学ぶ機会にしたいと思っています。

 丹波篠山で「おめめ どう?」と小さく呟いた小さな会社が、なんとか20年やってこれたのは、ひとえに私たちを支えてくださるお客様、お取引先様をはじめとする、多くの皆様方のご愛顧とお力添えのおかげと、おめめどうスタッフ一同、本当に感謝しております

 これからも、自分たちのできる範囲で「お役に立てる会社」であり続けたいと思っております。今後とも、どうぞ、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

 2024年5月吉日





posted by kingstone at 15:53| Comment(0) | TrackBack(0) | おめめどう・視覚支援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月21日

お金を節約しようと思い始めた話(おめめどうで言う予算軸)




の、記事の下のほうに、「資料1 A君の行動援護報告」というのを書いています。

その中に

「どこへいきますか?」とメモで尋ねると、路線図の大阪を指差す。ところが、「じゃあ、お金高いからな」と言いながら貯金箱(透明のプラスチック容器)から千円札を2枚取ろうとすると、私の手を押しとどめ「神戸」と言う。(すごい!)

ということを書いてありますが、そのきっかけとなったと推定されることを書いていませんでした。

A君と関わり始めた当時の様子を再掲します。

A君は中1。2つの放課後等デイサービスを利用していましたが、当時、他害や周囲を困らせる行動があり

・1つの事業所をやめさせられそうになっていた(関わり始めた直後にやめさせられた)
・もう1つの事業所でも、どう関わっていいかわからなくなっていた

という状態で、私が関わり始めました。その半年後、かなり落ち着いてきた時の話です。

まず前提条件として、A君の家から「神戸」に行くのに比べて「大阪」に行くには、交通費が何倍もかかる、ということがあります。
また、

「お金があれば物を買える」(行動援護時)
「家事活動でお金を儲けることができる」(最初の頃は無茶熱心に回数多く)
「買いたい物が手持ちのお金より高ければ買えない」(行動援護で1回)

という体験は積んでいました。

行動援護で自分の好きな物を買うのはそれまで3回くらい。

そしてそれまでの私との関わり、もう1つの事業所への SV などで彼の他害はほとんど無くなっていました。


この、私が「大阪」までの交通費を取ろうとしたら、私の手を押さえて「神戸」と言ったのは、1月のことでした。

その数日前、家で書き初めをしていてお母さんがつい先ごろ買った大事なビーズソファを墨汁まみれにしてしまい、新しいのを買うしかない状況になりました。お母さんはムカッとして「高いんやで!あんたも半分出し!」と言って(というかたぶん怒鳴ったんだろうな・・・)彼の貯金箱からお金をごっそり取っていきました。

(しかし、この「半分」というのが親心なのかも)

それが「痛い経験」となって私が千円札を貯金箱から2枚も取り出そうとした時に、私の手を押さえ、行き先変更し、小銭で済むようにしたのだと思われます。

おめめどうで言うところの「予算軸(お金の感覚)」ができてきたわけですね。

なお、その頃、「家事活動など充実した活動がある」「そして感謝される」「(カレンダー・スケジュールなどで)みとおしのある暮らしがある」などで他害は無くなってましたが、

・私への抱きつき、肩組み(中1なら社会的な関係ならやらない)
・私への頭さわり(中1なら歳上にはやらない)
・メモ用のサインペンで私の手に書く(たぶん注目を求めて)

などがあったので、それらの行動をしたら罰金10円をもらうことを伝えたコミュメモの画像は再掲します。
※クリックすると大きくなって見やすくなります

10円もらう.png

なお、これらのエピソード、いずれも、

・見てわかる環境が、本人にわかるように整ってきた
・充実した活動が増えてきた
・褒められたり、感謝されたりすることが増えてきた

などの後であることにご留意ください。
(いきなりはできません)
できれば「罰金」的なものはやりたくないですもんね。

posted by kingstone at 11:19| Comment(0) | TrackBack(0) | おめめどう・視覚支援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月03日

追悼 syun さん関連の記事、いくつか(リンク)



 syun さんが亡くなりました。
 実名 大西俊介氏。
 享年 63歳
 9月2日に、お通夜に列席させて頂きました。
 ご冥福をお祈りいたします。

 syun さんにいろいろ教えてもらったこと、いくつか記事にしています。後ろの ( )内は記事をアップロードした日ですが、その日の近所のできごともあれば、そうでないものもあります。



 こちらは、上記と重なっている部分もありますが、違うエピソードも。




 こちらは、2001年の話ですね。私がウツでネタキリになる以前に、託児活動を手伝ってもらった時の話です。
 連続です。







 その他、syun さんに教えてもらったことからいろいろ考えている記事。




 比較的最近書いたもの。


 『syun さん語録』について。禅問答の様子なども。



 下記が、syunさん語録へのリンクになります。


スクリーンショット 2023-09-03 4.41.39.jpg





posted by kingstone at 04:43| Comment(0) | TrackBack(0) | おめめどう・視覚支援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月14日

巻物カレンダー(巻カレR)のアプリのチラシ



 昨日のおめめどう19周年の会で、巻物カレンダー(巻カレR)のアプリが公開されたことを知りました。

 アップルストアにあるのは確認しましたが、Google Play にもあるそうです。

 とりあえず1周間は無料で使ってみて、それから使い続けたければ有料になるみたい。

 チラシをスキャナで取り込んだ JPEG をここに置いておきます。

 図はクリックすれば大きくなります。(その大きくなったのをもう一度クリックするともっと大きくなるけれど、ブログ外に行くみたい)

巻カレアプリチラシ.jpg


 Rの文字がエディタの段階ではちゃんと出てるのに、記事になると普通の R になるな・・・

posted by kingstone at 21:12| Comment(0) | TrackBack(0) | おめめどう・視覚支援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月04日

絵カードメーカー(アプリ版)の使い方(iPhone 編)



 「絵カードメーカー」は RYU さん(Twitter アカウント @dragon_lucky_ )の作られたアプリです。

スクリーンショット 2023-05-05 20.34.46.png


 アプリをまだ入手していない方用にマニュアルを作ってみました。

 とりあえず、AppStore からダウンロードして印刷してみる、という段階です。

 私自身がまだ使い始めたばかりで、ここに書いた機能より便利な機能がすごくたくさんあるようです。

 でも、私が使った範囲でも、すごく便利に使えることはわかりました。

 PDF でダウンロードできるリンクをはります。


IMG_3645.jpeg

 周囲の方に「絵カードメーカー」のアプリを紹介する時に使いたい、というお声を聞きます。

 たぶん、その方の周囲の方に合わせて改変したい、ということもあるのじゃないか、と思います。

 改変はご自由にどうぞ。商用に使うのでない限り、自由です。

 商用はやめておいてくださいね。

 また、ダウンロードに許可は必要無いですが、改変されたさいは、私にひとこと Twitter や、ここへのコメントなどで教えて頂けたらありがたいです。私にも勉強になりますので。(たぶん「作ろう」と思うことと「作る」の間には大きな壁があると思うので、物ができあがってからで結構です)

Twitter のアカウント @king1234stone

 というわけで、下に、ワードファイルもリンクさせておきます。

 よくわかんないんですが、生オフィスファイルは、セキュリティ上の問題もある場合もあるとか。

 ダウンロードや使用は自己責任でお願いします。




posted by kingstone at 18:42| Comment(0) | TrackBack(0) | おめめどう・視覚支援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする