※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2024年05月15日

おめめどう20周年記念式典余話



 あんまりまとまらない余話を。
 (最近の番組で言えば、「これ、余談なんですけど・・・」ってやつですね。)

 私は講師の平林ルミさんと飯野由里子さんを駅まで迎えに行く、という大役を背負っていました。

 不思議なのは、列車は南から来ると思ってたのが北から来たこと。

 ひょっとしたら北陸新幹線延伸でかな?


 で、最初こんなのを作りました。

IMG_4633.jpeg

 しかし、これではあんまりやな、と自分で思い、こうしました。

IMG_4634.jpeg

 まあ、役に立ったかどうかわかんないですが・・・

 それから私が登壇した時のレジメ、許可が確認できたものはダウンロードできるようにしました。


 kingstoneのです。
 クスクスくらいですが、ウケをとれて良かった・・・(たいてい私は外す)


 2002年のマジカルトイボックスのイベントのレジメです。
 しかし、添付のQRコードで見ることのできる YouTube で生前のsyunさんが丁寧に説明している様子を見ることができます。


 徳島や愛媛で大学教授。
 元パソコン通信 NIFTY-Serve 障害児教育フォーラムシスオペをやっておられた島治伸さんの回想です。




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2024年05月12日

子どもの権利から考える合理的配慮(おめめどう20周年記念講演会)



 さきほど、無事、おめめどう20周年記念講演会が終わりました。

記念講演
「子どもの権利から考える合理的配慮」
飯野由里子・平林ルミ

が素晴らしかったので、スライドを公開しても良い、との許可を得たので、公開します。


私は特に

資料画像.png
このスライドに、「なるほどなあ」でした。
「発達障害」だと言っても何をどうしていいかわからない。
しかしそれを話のきっかけとして、具体的に困っていることを「話し合い」の中で見つけていく。

なにか、「合理的配慮」を申請する時、こちらが具体的に「こう困っているからこうして欲しい」まで明確でないと、話し合いのテーブルにつけないのじゃないか、と思っていましたが、「話し合って決めていく(その中で明らかになっていくことがある)」というのが新鮮でした。


あと、論文をまだ探し出せてませんが、高橋麻衣子さんの論文で、音声読み上げ、拡大できるだけのデジタル教科書をクラス全員に渡し、どうなるかの実験をされたそうです。
1年生は90%の子が使っていたけれど、だんだん30%くらいに減っていくのだけど、その使っている様子を見て、
「ああ、この子は拡大をずっと使っている。ひょっとして行がひっついて見えるのではないか。と考えてスリットを用意したら紙の本も読めるようになった、と。

先日来、話していた、「日々の暮らしの観察」「インフォーマルなアセスメント」の話にもつながるなあ、と思いました。



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2024年03月19日

「ごめんなさい」と謝ること&褒めること、についての思い出ひとつ



過去の記事61+α(ごめんなさいは奥が深い)
この記事の下のほうに書いてあるエピソードをもう少し詳しく書いてみます。

 実はこれ、丹波篠山で、宴会をしていた時のことでした。

 広間で図のように、大人も子どももそれぞれの膳を前にして、食べ、飲み、談笑していました。宴もたけなわになり、子どもたちは食べ終わって遊び始めました。
※図はクリックすると大きくなります。

ごめんなさいに至る状況.jpg

 A君はかなりかたよりの強い自閉症。いろいろな意味で障害は重いお子さんでした。小学校6年生くらいだったかな。元々は孤立型です。下手にこちらが音声で関わったり、いらぬのに身体介助しようとしたりするとパニック(癇癪)を起こし、場合によっては破壊などもしかねないお子さんです。

 B君はどなたかの兄弟児さん。まだ就学前の小さなお子さんでした。
 
 そのうちにB君がA君の側に行って、A君に軽く飛びかかる、A君はそれをがしっと受け止めて少し反り、ポンと落とす、B君は大笑い、というのを繰り返して遊び始めました。 
 
 それを私はびっくりしながら見ていました。A君が人と関わって遊んでる!

 やはり、その場にいた人たちの作り出している雰囲気というのもあったのでしょう。

 ところが、A君は体の使い方も不器用だし、力の入れ方も適切な強弱がわかりづらく、B君がこけて(転倒して)しまいました。B君は大泣きしながらお母さんの元へ行きました。

 その場にいた人たちは、誰も特に動きに変化はなく、談笑していました。

 しかし、A君は少し落ち着きなく動きまわり、パニックになりかけの雰囲気になりました。

 するとsyunさんが立ち上がり、A君の側に行き、たぶん音声言語なしで軽い身体介助でB君親子の側に行き、(ここで「さあ、謝るで」とか言ったかどうかは覚えていない。と言うかあっても聞こえないくらい小声だったでしょう)一緒に深々と頭を下げ「ごめんなさい」と、これは周囲にも聞こえる声で言いました。

 その後はA君は落ち着いてその場に居ることができました。

 syun さんが席に戻って来た時に、私は

「すごいね。でも、なんで一緒に行って謝ろうと思ったの?」

と尋ねたら

「A君が、どうしたらいいかわからなくて困ってる、と感じたから。他の人は気づかなかったみたいね」

と言い、私はまた

「すごいね」

と返しました。


 これは学校などでもよく指導(?)される「ごめんね」「ああいいよ」と形だけやりとりさせるものとは違う、ということはおわかりになるでしょう。

 また、最後の syun さんと私のやりとり。「褒める」ということに関して、私と syun さんは、周囲に説明する時に違いがありました。

syun さんは「成人は褒めるな(失礼やろ、というニュアンスで)」

私は「成人であっても褒めたらええやん。心の底から思った通りに」

 ・・・たぶん同じことを言ってるんですけどね。

 指導しようとか、こちらが上で相手を下に見て褒めるとかいうのは、(子どもに対してもだけれど)成人に対してはすごく失礼。しかし、心の底から「すごいな」「頑張ってはるな」「こういうとこいいな」とか思ったら素直に口に出していいと思うのですね。

 で・・・この「ごめんなさい」の時、syun さんはすごく褒めてほしそうに私には見えました・・・

 syun さんの場合、やってることのすごさ(成果の大きさ)に比べて、褒められることの総量はすごく少なかったんだろうな、と思います。もちろん一部の人からは強く支持されてましたが。

 視覚的・具体的・肯定的と言うけれど、障害の有無には関係なく、大人も子どもも肯定的(承認)に関わってもらえるの、大事だと思います。

 私自身は、とても褒めて欲しいですね。


posted by kingstone at 11:04| Comment(0) | TrackBack(0) | おめめどう・視覚支援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月10日

誰もが暮らしやすい街作りのために、「合理的配慮」を(おめめどう20周年記念講演会)



※画像はクリックすると大きくなります。
※もう一度クリックするとさらに大きくなりますが、サイト外に出ます。
※チラシは下からダウンロードできます。
おめめどう20周年記念講演会おもて-2024_02_3.jpg

日時:2024年5月12日(日)13:00〜16:00

場所:四季の森生涯学習センター西館 多目的ホール




プログラム

13:30祝辞 堀成志(株式会社 プリテック 代表取締役)

13:40基調講演:「子どもの権利から考える合理的配慮」

講師:飯野由里子(東京大学バリアフリー教育開発研究センター)
   平林ルミ (学びプラネット合同会社)

15:20謝辞 奥平綾子(株式会社おめめどう代表取締役)

終了後〜16:00 支援機器、グッズの「展示」&「販売」
        おめめどうユーザー交流会

参加費:2000円(資料代)/定員 300名

お申込み:おめめどうネットショップよりお申込みいただけます。

お問い合わせ:株式会社おめめどう
 〒669-2223 丹波篠山市味間奥190-8
 TEL&FAX 079-594-4667
 E-mail   info@omemedo.com


【同日開催】

<おめめどうオブザーバー大西俊介@syunさんを偲ぶ会>

(講演会にお申込みいただくと、午前中の偲ぶ会にもご参加いただけます)

10:30 大西俊介さんにそれぞれ関わりのある方による、映像やメッセージ

・といくらふと&つつじ園時代
・堺市時代
・福祉のまちづくり研究所時代
・おめめどう時代

12:00 佛教大学軽音学部のかつてのお仲間による
    追悼コンサート
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
おめめどう様20周年記念講演会うら-2024_02_2.jpg

<20周年によせて> 株式会社 おめめどう 代表取締役 奥平綾子

 株式会社おめめどうは、2024年5月28日、創立20周年を迎えます。

 「おめめどう」とは、自閉症・発達障害の人たちに「視覚的支援はいかがですか?」「視覚的支援をしましょうよ」が合言葉になるようにと願って、2004年の起業のさいにつけた社名です。

 20年経って、文科省や厚労省など政府の刊行物にも、知的障害・発達障害の支援に「視覚的」「具体的」「肯定的」という文言が見られるようになりました。また、この数年の「新型コロナ感染症」の拡大で、社会には「視覚的なマーク」や「掲示物」が増えていきました。日本は毎年のように自然災害があり、その非常時には人々への「情報保障」は欠かせません。おしゃべりの伝聞ではコミュニケーションが難しい場面も多々あり、防災グッズで求められるものに「筆談の道具」が入っています。

 おめめどうが書籍やセミナーでお伝えする「みとおし」「えらぶ」「おはなし」「杖の役割」「年齢と性別の尊重」といったシンプルな五つの支援の考え方を実践することで、障害があっても自然な暮らしを支えていけること、また、「巻カレR︎」「コミュメモR︎」が、人手不足にも「支援の引き継ぎ」をより楽にすること、ライフラインが途絶える「非常時の時」には「アナログな支援」が必要なことなどが、ジワジワと知られるようになり、昨年、全国のユーザー数は10000を超えました。「巻カレR︎」は年間何千本の注文、「コミュメモR︎」は万単位の発送をさせていただいております。

 ありがたいことに、丹波篠山市では、2022年から「巻カレR」「コミュメモR」が、成人までの日常生活用具の給付対象となり、知的障害児者の生活を支える制度が整いました。

 「誰もが暮らし良い街作りのために」と謳うことは簡単ですが、そのためには、私たち自身が「一歩を踏み出す」ことが必要になります。この「一歩を踏み出す」ことが難しいのです。実際に踏み出すためには「適切な知識」を得ることが必要です。

 20周年を記念し、基調講演を飯野由里子さん (東京大学バリアフリー教育開発研究センター)、平林ルミさん (学びプラネット合同会社)に、お願いいたしました。2024年4月より「合理的配慮」が「民間業者義務化」になり、一人一人が「合理的配慮とは」を自分自身のことに引き寄せていかなければならない時代になります。このたびの会は、真摯に学ぶ機会にしたいと思っています。

 丹波篠山で「おめめ どう?」と小さく呟いた小さな会社が、なんとか20年やってこれたのは、ひとえに私たちを支えてくださるお客様、お取引先様をはじめとする、多くの皆様方のご愛顧とお力添えのおかげと、おめめどうスタッフ一同、本当に感謝しております

 これからも、自分たちのできる範囲で「お役に立てる会社」であり続けたいと思っております。今後とも、どうぞ、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

 2024年5月吉日





posted by kingstone at 15:53| Comment(0) | TrackBack(0) | おめめどう・視覚支援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月21日

お金を節約しようと思い始めた話(おめめどうで言う予算軸)




の、記事の下のほうに、「資料1 A君の行動援護報告」というのを書いています。

その中に

「どこへいきますか?」とメモで尋ねると、路線図の大阪を指差す。ところが、「じゃあ、お金高いからな」と言いながら貯金箱(透明のプラスチック容器)から千円札を2枚取ろうとすると、私の手を押しとどめ「神戸」と言う。(すごい!)

ということを書いてありますが、そのきっかけとなったと推定されることを書いていませんでした。

A君と関わり始めた当時の様子を再掲します。

A君は中1。2つの放課後等デイサービスを利用していましたが、当時、他害や周囲を困らせる行動があり

・1つの事業所をやめさせられそうになっていた(関わり始めた直後にやめさせられた)
・もう1つの事業所でも、どう関わっていいかわからなくなっていた

という状態で、私が関わり始めました。その半年後、かなり落ち着いてきた時の話です。

まず前提条件として、A君の家から「神戸」に行くのに比べて「大阪」に行くには、交通費が何倍もかかる、ということがあります。
また、

「お金があれば物を買える」(行動援護時)
「家事活動でお金を儲けることができる」(最初の頃は無茶熱心に回数多く)
「買いたい物が手持ちのお金より高ければ買えない」(行動援護で1回)

という体験は積んでいました。

行動援護で自分の好きな物を買うのはそれまで3回くらい。

そしてそれまでの私との関わり、もう1つの事業所への SV などで彼の他害はほとんど無くなっていました。


この、私が「大阪」までの交通費を取ろうとしたら、私の手を押さえて「神戸」と言ったのは、1月のことでした。

その数日前、家で書き初めをしていてお母さんがつい先ごろ買った大事なビーズソファを墨汁まみれにしてしまい、新しいのを買うしかない状況になりました。お母さんはムカッとして「高いんやで!あんたも半分出し!」と言って(というかたぶん怒鳴ったんだろうな・・・)彼の貯金箱からお金をごっそり取っていきました。

(しかし、この「半分」というのが親心なのかも)

それが「痛い経験」となって私が千円札を貯金箱から2枚も取り出そうとした時に、私の手を押さえ、行き先変更し、小銭で済むようにしたのだと思われます。

おめめどうで言うところの「予算軸(お金の感覚)」ができてきたわけですね。

なお、その頃、「家事活動など充実した活動がある」「そして感謝される」「(カレンダー・スケジュールなどで)みとおしのある暮らしがある」などで他害は無くなってましたが、

・私への抱きつき、肩組み(中1なら社会的な関係ならやらない)
・私への頭さわり(中1なら歳上にはやらない)
・メモ用のサインペンで私の手に書く(たぶん注目を求めて)

などがあったので、それらの行動をしたら罰金10円をもらうことを伝えたコミュメモの画像は再掲します。
※クリックすると大きくなって見やすくなります

10円もらう.png

なお、これらのエピソード、いずれも、

・見てわかる環境が、本人にわかるように整ってきた
・充実した活動が増えてきた
・褒められたり、感謝されたりすることが増えてきた

などの後であることにご留意ください。
(いきなりはできません)
できれば「罰金」的なものはやりたくないですもんね。

posted by kingstone at 11:19| Comment(0) | TrackBack(0) | おめめどう・視覚支援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする