※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年12月15日

日本の国立大学の学費も上がるかもという話 大学進学率の話と

ロンドンでの学生と警官隊の衝突 大学の学費値上げで

をこないだ書きました。これは大学の学費を

「以前はイングランドの大学の学費がタダだったのが、前回の改定で3290£(ポンド)(今のレートだと43万円ほど)までとっていいことになり、今回は9000£(約119万円)まで上げる法律が許可されたことに反対したもの。」

ということでしたけど、AERA 12.20号に

「明日の東京大学 危機に立つ財政」という学内向け説明会(2010.10.12)で

「授業料を、現行より60万円値上げして114万円にするか、附属病院をなくす。法・医・文・理・農・経済・教育の8学部・研究科を廃止するか、ニュートリノ研究や地震・火山噴火予知研究を中断する−。」

なんて話がされたそうです。ほとんど同じ額への値上げか・・・。あり得るかな。

 こちらにそのPDFファイルがあります。この中にはそんな話は出てきませんが。

http://www.u-tokyo.ac.jp/gen02/pdf/maeda.pdf

 あと進学率のこと。Wikipediaで。

 ここの表を見ると、1989年で大学進学率は24.7%。2009年は50.2%。

 この50%越えという数字もすごいなあ、と思ったら、2004年の韓国は89.8%。すげえ・・・これは行く方の負担もたいへんだろうし、行けなかった人の気持ちもいろいろあるやろなあ。


ロンドン学生デモにみる、イギリス教育行政の「歪みと失敗」…イギリス底辺校は「ごくせんとは比べ物にならないほど荒れている」ほか presented by @May_roma

presented by @yoookd ・・・ロンドン学生デモにみる、イギリス教育行政の「歪みと失敗」…
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2010年12月10日

ロンドンでの学生と警官隊の衝突 大学の学費値上げで

 ロンドンで大学の学費値上げに反対する学生と警官隊が衝突し、チャールズ皇太子とカミラ婦人の乗った車にも何かがぶつけられている。
 
MAIL ONLINE の

Pure terror in her eyes: Charles and Camilla surrounded by baying tuition fees mob who attacked their car screaming 'Off with their heads'

という記事からの写真。

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 まあ、ここに持ってこなかった写真の中には衝突の場面でも、カメラマンが多数写っているのもあるから、それほど緊迫した状況でもないのかもしれませんが。

 で、以前はイングランドの大学の学費がタダだったのが、前回の改定で3290£(ポンド)(今のレートだと43万円ほど)までとっていいことになり、今回は9000£(約119万円)まで上げる法律が許可されたことに反対したもの。

 日本だと

2008年度 国立大学(標準額)

入学金 282,000円 年間授業料 535,800円  計 817,800円

2011年度 慶応大学経済学部

入学金 200,000円 いろいろ 1,059,350円  計 1,259,350

 慶応は私立の中でも高い方。

 アメリカだと州立大学は州民とそれ以外(留学生も)ではずいぶん違うみたい。確か「超ヤバイ経済学」にデータが出ていたと思うのだけど授業料が60万円くらいと出てたと思うのですが、これは入学金とかが入っているかどうかはわかりません。留学生だと150万円くらいしそうです。(2008年のアラバマ州立大学で18,000$というのがネットにありました)

 でハーバード大学はWikipediaによると400万円!!

 今回のイギリスの話は法律がどうのこうのと言ってるから国立にあたるのかな。それがいきなり119万円になると言われたら大反対運動が起こるだろうな。日本だと、私立大学はそのくらい払ってるわけですが。

 う〜ん、どんなもんなんだろう。

追記
 こんなんありました。

ロンドン学生デモにみる、イギリス教育行政の「歪みと失敗」…イギリス底辺校は「ごくせんとは比べ物にならないほど荒れている」ほか presented by @May_roma

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2010年12月08日

文部科学省予算について 財務省の出したもの

文部科学省予算について」というPDFファイル。

 私、リンクをクリックしたらダウンロードせずにChromeで読めてしまったのは何故なのだろう?

 リンクから見ると財務省の出した資料ですね。だから

「これだけたくさんお金を出しているんだ。もう出せませんよ」

という方向の資料になっています。

 これを見ると、いくつかのことはわかります。小中学校の教師増員はむつかしかろうとか

 あと、給与については、ぜーーんぶまとめたものか?年齢、とかどうなってるんだろう。それと通常小学校と特別支援学校では差があるし。ここで言う教員はどの範囲?あとボーナスを含んでない感じだな。月41万円ほどだから年500万円弱。平均するとこんなもん?

 何割か下げて他の財源にするとか、非正規雇用の教師の賃金を上げるとか、いろいろやれることはあると思いますが。でも、何割か下げてもそんなに大きな額にはならないという計算もどこかで見ましたが。

 

posted by kingstone at 20:07| Comment(4) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月07日

教師の姿勢 「いじめの定義 内舘牧子 週刊朝日12/17号」から考える

いじめの定義 内舘牧子のエッセイ 暖簾にひじ鉄より 週刊朝日12/17号

 群馬桐生市 小学校六年生女児自殺事件について

 この事件はあまりいろいろ読んでなかったのですが。

 エッセイの中で

「女児は級友からのいじめに苦しんでいたといい、学校はそれを認めた。報道によると、女児は『臭い』『汚い』『あっち行け』などと暴言を受けていたと、父親が証言している。父親は、幾度も学校に訴え、救いを求めた。」

とあります。

「女児へのいじめはエスカレートしていく。
 ひとつは、女児の母親が学校に来た際、級友たちが言った言葉だ。
『お前の母親はゴリラ顔だ。だからお前もゴリラだ』
 これはテレビの報道番組で父親が証言している。女児の両親は国際結婚で、母親はフィリピン人だった。
 そしてもうひとつは、給食を『好きな人どうし』で食べるようになり、女児はどのグループからも仲間外れにされたこと。いつもみんなから離れた場所で、一人で給食を食べていた。これは彼女の死後、同級生が各グループの位置関係を絵に描き、女児がポツンといる状態を明かしている。」

 他のニューソースを拾ってみます。

クラスで孤立 小6自殺 学校側「いじめと認識せず」 群馬

「女児は運動会後の9月中旬から、1人で給食を食べることが多くなり、学校を休むことが目立つようになった。21日の校外学習の際には出席したが、同級生から「こんなときだけ来るのか」と言われたという。」

母にプレゼントする予定の手編みマフラーで首つり 群馬の小6女児

「明子さんは2年前、愛知県から転校。上村さんによると、いじめは5年のときに始まったといい、6年では「近寄るな」などと言われることもあり、今月は学校を休みがちだった。21日の校外学習には参加したが「何で来るのか」と言われショックを受けた様子だったという。」

群馬・小6自殺:学校側「いじめあった」 市教委に報告

「明子さんは10月23日に自宅で自殺し、岸洋一校長は同25日の会見で「いじめの認識はなかった」と説明していた。その後、全児童へのアンケートや聞き取り調査で、明子さんが(1)複数の児童から心ない言葉を投げかけられていた(2)給食を1人で食べるなど孤立していた−−ことを確認し、いじめで「精神的苦痛を感じていた」と判断した。ただ、自殺の直接的原因は「(明子さんの)学校生活の様子や教職員、児童からの聞き取りでは特定できない」とした。」

「また、明子さんが給食時の孤立を泣きながら訴えたのは担任以外の教諭だった。明子さんのクラスは担任に従わない学級崩壊状態に陥り、「1学期後半から児童の落ち着きがなくなり、担任および他の教職員が指導を行ったが改善できず、ルールが守れない状態がみられた」という。」


 なるほど、学級崩壊の状態だったのか。それに対しては学校はどんな手を打ってたのかな。

 こりゃ何を言ってもせんないことかもしれません。

 内舘さんの提案は二つ。

 一つ目。

「担任はなぜ女児の味方につけなかったのか。もしも、『フィリピンってすごい国なんだよ。スペインやアメリカの植民地になっても自分たちの誇りは捨てなかった。強大なアメリカには勇敢に立ち向かったんだよ。そうだ、せっかくフィリピン人のお母さんを持つお友達がいるんだから、来週の社会科では各グループがひとつずつフィリピンのことを調べて発表しよう。Aグループは歴史、Bグループは食べ物、Cグループは気候だ』
 といい、女児に向かい
『あなたはお母さんにフィリピンのいいところと、日本のいいところを取材して、発表して』
 と言ったなら、少なくとも女児は救われた。先生は私の味方であり、大好きなママを認めてくれていると思ったはずだ。」

 二つ目。

「そして、『好きな人どうし』の給食は、女児が仲間はずれにされているとわかった時点で、即座にやめるべきだった。『仲間に入れてと自分で頼みなさい』というのは、獅子が我が子を崖下に突き落として鍛える愛情とは重ならない。」

 どちらももっとな意見と思います。まあそれ以前の問題として学級崩壊してしまっていた、ということですから、担任さんも子どもと向き合えなくなっている、子どもたちも聞く耳を持たない状態になっていたのかもしれませんが。

 一つ目で言うと、大昔の大昔に通常学級の担任だった頃、ある女の子を複数の別の子が「タレ目!タレ目!」とはやしたてたことがありました。私はすぐさま

「『卒業』という映画があってな。主演女優がキャサリン・ロスってタレ目でめっちゃ美人。タレ目ってのは馬鹿にするような言葉やない」

とかなんとか言いました。小学生に「卒業」もないもんだ、と思いますが、まあその頃私がファンだったもので。子どもたちは真剣に聞いていたと思います。まあ、心の中ではどう思っていたかはわかりませんが。でも、それで「タレ目」というはやし言葉は無くなりました。

 二つ目で言うと、毎月1回の席替えの時、「好きな人と隣に」なんて許したことはありません。さりげなく、あれこれ配慮して決めました。まあ、校外学習(遠足)の時なんかは勝手に好きな者同士でグループを作って食べていましたが、特段問題が無かったのは幸運?

 子どもたちって、すっごく優しい気持ちと、残酷な気持ちが同居しているような気がします。それでいいんですが、その残酷な気持ちの方が外に現れずにすむようにしてあげ、優しい気持ちが出やすいようにしてあげるのが大事じゃないかな。

 教師の姿勢でクラスの子どもたちはずいぶん違ってくると思います。




 ところでこの報道に関連して

群馬小6自殺 文科省の依頼にも学校は調査せず

県内小中学生に「いじめ調査」 自殺問題受け県教委

都道府県別いじめ解決率公表へ=積極的取り組み促進―文科省

 文科省も自治体も調査、調査と言いますが・・・

 そんなアンケートや報告を書いている場合かな。小さな問題はいつでも起きていて、起きた問題をいかに小さな芽のうちに解決するかが大事なことで。いくら調査に力を入れ、その解決率を公表したところで意味はないと思えるのですが。

 で、解決していればアンケートや報告には上がってきませんしね。

 何か力を入れるところが違っているような気がする。


posted by kingstone at 19:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月02日

愛子さま記事(AERA'10.9.6号)

 もうこの関連、記事を読んでも記者の姿勢に腹が立つことも多く、エントリは書くまい、と思っていましたが、やっぱりそれは困るなあ、という記事があるので。

AERA'10.9.6号より

皇室取材班(個人の署名なし)

見出し 「愛子さま 転機の夏休み」

 記事はだいたいたんたんと事実(あったこと)を記していってます。ちょっと?な警備であるとか、?な学習院の配慮とかいろいろありますが、それでも取材して書いてはるのだろうな、という感じ。しかし最後の2段落に来て一変します。

「(愛子さまの)体調が悪かったのかもしれない。この場を早く切り上げて、遊び場に行きたいという子どもらしい気持ちの表れかもしれない。が、せめて見送りの駅長にはきちんと頭を下げ、挨拶にこたえる、そのくらいは小学校3年生ならできるだろう。皇太子さまのお子さんならまして−−。
 そんな率直な感想は、その場にいた人々のあちこちから聞こえてきた。夏休みには大いに外で遊び、友だちとの自然な関係を作ることは、回復の緒についた今の愛子さまにとって極めて大切なことだ。だが、同時に、人々の前に出た時のマナーについてもそろそろ身につけていただきたい。国民の敬愛と支持に支えられているご一家の将来を考えると、そう願わずにはいられない。」

 記者が「そう願わずにはいられない」と書いているところからして、前段のまるで「その場にいた人々の」意見のように書いてあることも記者の意見を代弁させたものと考えていいでしょう。

 つまり「愛子さまは今のまま、そのままではよくないんだよ」ということは少なくとも書いてあり、直接は書いておらずともニュアンスとしては「親(皇太子さま、雅子さま)の育て方が悪い」

 取材班とのことですから、足も使って多くの人に取材してはることと思います。

 ネット上にある情報も把握しているはず。(もちろんネット上の情報はほとんどが石の玉石混交であり、そこから有益なものを探すのはたいへんですが)

 それらがわかった上でこう書くか・・・

 記者さんにはもっと「勉強」して欲しい。


posted by kingstone at 06:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする