私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2021年09月06日

令和3年度学校基本調査(速報値)に見る特別支援学校



 R の勉強をしようとして、実際のデータでやってみようと思い、


のExcelデータをダウンロードしてみました。

 そうしたら、Excel であれこれしてみるだけでも、結構興味深いことがわかりました。
 (まあ、もともとほとんどのことは Excel 単体でもできるのかな)

 画像ファイルにしてみましたが、うまく見えるかどうか・・・

 ※画像はクリックすると大きくなります

まず元の表にあれこれ付け足したもの
なお、公立学校のみの数字です。
つまり、国立と私立は除外されています。
(元の表には載っています)
令和3年度特別支援学校基本調査改変.png


1校あたりの在学者数

多い順にランキングにしました。
特別支援学校の巨大化が問題になっています。
東京が1位で平均207人
大阪が2位で平均197人
しかし1校1校を見ると、大きなところと小さなところで大きな差があるだろうな。
1校あたり在学者.png

1校あたりの教員数ランキング
1校あたり教員数.png


教師1人あたりの在学者数

※これは教師となっていますが、管理職など直接関わらない人も含まれているかな?
※教師以外にお子さんに関わる職員もいるので、これより数字は小さくなる可能性もあります。
東京の2.2人から鳥取の1.1人まで、かなり幅がありますね。
教師1人あたり在学者.png









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2021年07月12日

学校教育法施行令第22条の3 と障害ある子の在籍する場



教育心理学年報 2020年 第59巻 P92-106
排除しないインクルーシブ教育に向けた教育心理学の課題 ー障害観と研究者の立場性に着目してー」
栗田季佳

という論文に面白い表が載っていました。

まず「学校教育法施行令第22条の3」というのは、養護学校(特別支援学校)に進むのが適切とされるお子さんの基準を示したものです。

※画像はクリックすると大きくなります。

スクリーンショット 2021-07-12 23.03.29.png


 論文の Table 2 は
「学校教育法施行令第22条の3 に該当する障害のある子どもの小中学校の在籍」
というものです。

 つまり評価としては「特別支援学校(養護学校)が適切だよ」と就学指導委員会などで評価されているけれども、通常学級や特別支援学級に在籍している児童・生徒の数です。

H24(2012)〜H29(2017)について数字が出ています。
表の下の注には「文部科学省(2013〜2019)より」、とあるので、筆者が文科省のデータから作られた表でしょう。

知的障害と肢体不自由のみの数字を私が抽出したものが下の表です。
※画像はクリックすると大きくなります。
スクリーンショット 2021-07-12 22.55.33.png

やはり注に「平成25年から、障害の種類と程度によって振り分けられた従来の仕組みから『本人・保護者の意思を最大限尊重』し、総合的判断によって就学先が決定される仕組みへと改正された。」とあります。

 その影響が H26 (2014年)に大きく現れています。

 特に肢体不自由に関して顕著なので、そちらを見ると

普通級に在籍している数は例年と特に代わっていない
支援級に在籍している数は1000人強から10000人強に増えた!

 つまり、例年なら特別支援学校に行っていたお子さんが地域の学校の支援級に入ってきたのだろうと推測されます。

 ところが翌年から1000人強に戻ってしまっている・・・

 もし「やっぱり支援級に行って良かったね」と本人・周囲のみんなが思ったのだったら、10000人強が続いたり、増えたりしたと思います。しかしそうはならなかった、ということじゃないかな。残念なことに。

 もちろん受け入れ体制(人的、環境的に)が整っていれば10000人が続いたでしょうが、そうはなっていなかったということでしょうね。


 しかし・・・神戸市や周囲の自治体では2000年より以前から「本人・保護者の意思を最大限尊重』し、総合的判断によって就学先が決定される」になっていたと思うのですが・・・全国的にはそうでも無かったのですね。


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2021年07月04日

令和元年のテロリズム 磯部涼著




2019年に起きた


「川崎市登戸通り魔事件」

「元農水事務次官長男殺害事件」

「京都アニメーション放火殺人事件」


を扱っている。

 まず亡くなられた被害者の方に哀悼の意を表します。

 すごく調べておられるのだが、「川崎」事件の犯人、Xさんについては情報が無さすぎる。これはまさにネットを利用しない引きこもりの方の世の中からの見え方だろう。

「元農水事務次官」の方は被害者のEさんが、ボロクソに叩かれていた。それはネットに残った痕跡ゆえなのだけど、磯部さんの取材や裁判記録などから別の面も浮かび上がってくる。

「京アニ」はまだ裁判も開始することができない状態である。犯人の「男」さんも生まれてから犯行に至るまでの情報は比較的少ない。しかし、ご本人も激しいやけどを負い、病院での濃厚な治療を受けて生き延びた時に看護師さんに語った言葉

「人からこんなに優しくしてもらったことは今までになかった」

というのは胸をつかれる。


 この中で、少しは福祉が関わっていたのは、「男」さんが以前の犯罪で刑務所に入り、出所後「厚生保護施設」で暮らしていた時期があったくらいか。

 前2者はまったく福祉の手は届いていなかったようだ。


 私は支援者として、どの段階でどうだったら事件を回避できたのだろうか、と考える。しかし、みなさんの年齢からすると、小さな頃からの支援は受けられなかっただろうなとは思える。この中で「元農水事務次官長男殺害事件」について少し見てみたいと思う。


 Eさんは2019年の事件当時44歳。

 ということは1975年くらいの生まれか。一応1975年と考えると


1975 誕生

1982 小学校入学

1988 駒場東邦中学入学(ネットで調べると偏差値74!。校内ではイジメを受ける)

1989 この頃より家庭内暴力

1995 駒場東邦高校卒業(この頃かかりつけ病院で「統合失調症疑い」との診断)

    確かこの年、日大の理系に入学したという記述があったような・・・

    しかし製図が嫌で行かなくなったと

?   代々木アニメーター学院アニメーター科入学

    代々木アニメーター学院アニメーター科卒業

    アニメプロダクションには採用されず

?   日大理工学部復学(しかしやはり製図は嫌で退学)

?   流通経済大学2年生に編入

2001 流通経済大学修士課程修了見込み

    受けたプロダクション全て不合格

2004 (日本)パン技術研究所に入る(職業訓練校)

2005 かかりつけ病院の就労支援施設従業員となる

2008 上司殺害を企図したらしく、父親Kの説得で止める

    同年(?)代々木アニメーター学院キャラクター科入学

    その後、コミケにも出店。父親Kも手伝う。

2012 ドラクエ10にはまる。

2016 診断が「アスペルガー症候群疑い」に変更

2018 医療保護入院のさい診断を「アスペルガー症候群」に変更

2019.5.26 25日に実家に帰り、父親Kの言葉に激高し、頭をコンクリートに叩きつけるなど激しい暴力をふるう

   6.1  Eさん、父親Kさんに殺される。


 なおお母さんは「小学校の頃はいい子だった」みたいなことをおっしゃってた。(今、探し出せないが)

 またEさんは「勉強しないとおもちゃを壊される。エルガイムMK-Uを壊された」と小学校時代恐れていたようだが、お母さんは「勉強では叱ったことがない」と言い、「ただ昔、プラモデルを壊したことは事実で、悪かったと思っています。遊びに来た友達が置いていったものだと勘違いして、捨てようと踏んづけてしまった」

と述べられています。またいじめについては知らされても特に学校に問い合わせることはしなかったと。


 私も中学受験しました。

 うちだって特に厳しく「勉強せよ」と言われたわけではない。

 しかし、十分にプレッシャーは感じていて、母親への呪詛と、「これが見つかったら僕は終わりだろう」と書いた紙を机の奥に隠して忘れていました。それを従兄弟が遊びに来た時に見つけて「こんなん見ーつけた」と眼の前に出された時に、どれだけびっくりしたか。

 何かそんなことも思い出されます。

 そして、私自身も、暴力まではいかないけれども中学・高校の時は激しい言葉を浴びせていたらしい・・・私自身は忘れてしまってますけど。


 裁判の中で主治医がおっしゃってますが、診断が統合失調症からアスペルガー症候群に代わったのは仕方がない面があると思います。1995年段階ではよほど詳しい小児精神科医でないとアスペルガー症候群の診断をつけることはできなかったと思いますから(なお、現在でも間違われる例を知っています)。

 日本でアスペルガー症候群に関して知識が広がったのは1999年頃からじゃないかな。

 しかし・・・チャンスがあったとしたら、

・「中学受験を考えない」(ってのは東京のエリート家庭(?)ではあまり考えられないことなのだろうか?)

・1995年の統合失調症疑いの診断が出た時に、福祉サービスにつなぐことはできなかったのだろうか。

・2005年あたりで発達障害関連の診断と、福祉サービスへのつなぎができなかったのだろうか、あたりかな・・・


 で、難しかっただろうとは思いますが、早い段階でKさんやお母さんが外部に助けを求めることができなかったのかな、というのは思います。


追記 特に、実家とは別の母親が所有する家でEさんが一人暮らしをしている時、ゴミ捨てが大きな問題になっています。2019.5.26 の父親Kさんに対する激しい暴力もKさんの「ゴミを捨てなきゃ」という言葉がきっかけになっています。一人暮らしをしている時に計画相談を受け、居宅介護でゴミの整理や、ゴミ出しは別のサービス(私の住んでいる地域では有償でゴミ出しをするサービスがある)を使うなどで、Eさんの一人暮らしを支えることもできたと思うのですね。父親などの家族が「面倒を見続ける」というのはいろいろな意味でやめておいたほうがいいと思います。

 そこから相談支援専門員が相談にのって「居場所」の紹介もできたかもしれないし・・・

 もちろん小さい頃からの「俺の人生は何だったんだ」みたいな気持ちを収めていくにはまた別のアプローチが必要だとは思いますが。







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2021年06月28日

特別支援学校における看護師、PT、OT、ST、心理士の就業状況




 この資料は2016年の調査に基づいているのかな?
 それとも2017年に調査して即出されているのか?

 でも、No.1 に載ってるから、やっぱり2016年かな?

 いずれにしても、2014年(平成26年度)の学校基本調査では特別支援学校(養護学校を含む)の数は学校基本調査では1096校。
 在籍人数は約 13万6千人。

 2020年(令和2年度)の学校基本調査では本校1090校、分校45校で合わせて1149校で、在籍人数は約14万5千人。

 なので、全国に特別支援学校が約1100校ほどある状況の時の調査と考えていいよね。

 調査対象校は943校、回答があったのは556校(回収率59.0%)

 で、結果がいろいろな表で出ているのだけれど、わかりやすい実人数のみを抽出して表にしてみました。

 ※クリックすると大きくなります。

特別支援学校におけるコメディカルスタッフの人数.png

 しまった、実働時間の平均と偏差も表にすれば良かったな・・・

 ちなみに、常勤の週の実働時間のみ書くと

看護師 29.6 ± 47.5(えっ?これおかしくない?標準偏差1離れているところが77時間ほどって、めちゃ残業してるやん)
理学療法士 2.5 ± 10.4
作業療法士 1.9 ± 9.1
言語聴覚士 2.8 ± 12.5
心理士   1.7 ± 9.5

と看護師以外はめちゃ少ない・・・常勤なのに?

そしてもちろん非常勤や無償の方は年単位でしか記述がなく、非常に少ない時間です。

 回答があった556校の中で常勤者は337人。
 つまり1校に1人もいない、という結果ですね。

(まあ TEACCH の定義によれば、特別支援学校の教師だったら全員専門家なんだけどね)


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2021年05月03日

記録作りの省力化をしたいが



 多くの学校や放課後等デイサービスなどで、お子さんについての情報共有をどうしておられるのか興味があります。

 いろいろな支援の計画を立てるにも、情報の共有から始まると思うのですね。

 今、私はこんなふうにしています。

 例えば、2021年○月○日のお子さんの様子をまとめ、私の意見も含め印刷し、翌日それをスタッフさんが回し読みします。

 前日にそれぞれが見たお子さんの様子を思い起こしながら読んで頂くのが一番だと思いますから。

 ※図はそれぞれクリックすると大きくなります。

毎日.png

 で、それを1月続け、1月たったら1人ずつのお子さんごとにまとめ印刷し、それぞれのお子さんの記録ファイルに入れます。


月.png

 これは支援計画を考える時に役立つのではないかなと。

 しかし、現在は毎日の記録をワードで作り、それぞれからコピペして月の記録をやはりワードで作っています。

 めっちゃ手間・・・めんどい。

 本当は下のような記入欄のデータベースがあって

記入.png

 そこに記録すれば、

「毎日記録」のフォームを自動で作ってくれて印刷できる。

「月の記録」のフォームを自動で作ってくれて印刷できる。

などとなっていれば便利なのですが・・・

何か、そんな便利なものないかなあ・・・


追記
そうだろうな、と思っていましたが、三重県多気郡で児童発達支援センターを運営しておられる よつば( @yotsubaSW )さんのところでは、キントーンを使って、しゅしゅしゅーっとできてるそうです。
posted by kingstone at 14:58| Comment(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする