私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2017年12月12日

ブレグジットについて 底辺保育所で時間経過とともに起こったこと



「子どもたちの階級闘争」
ブロークン・ブリテンの無料託児所から
ブレイディ・みかこ著

から


2009年頃は「底辺託児所」には
「英国白人労働者階級の子ども」「中流以上出身だが選んでやってきた白人の子ども」そして「移民の子ども」やあと「チャブ(ヤンキー?DQN?)と呼ばれる10代で子どもを作ってまともに育てられないような労働者階級のもうひとつアンダークラスの子ども」とかがいて、仲が良かったわけではないが、それなりに共生していた。


現在は

「移民」は上昇意欲が強く、貧しい白人の子をやめさせようとすることもある。
(つまり「移民」が「白人労働者階級」や「チャブ」を排除しようとする)


「白人労働者階級」や「チャブ」は仕事も居場所も「移民」のせいで奪われたと思う。そして「排除」しようとする。(というか、「チャブ」の中には親子3代、働いたことが無いなんて人もいるようだが)

その結果が、EU離脱である、と。


 あと、この本読んでたら、子どもたちの様子がまるで日本と違うなあ・・・


英国の障害児保育(2009年の話)



「子どもたちの階級闘争」
ブロークン・ブリテンの無料託児所から
ブレイディ・みかこ著

から

2009年の障害児保育の様子。

なお、原文にもあたれます。


 英国では、障害児を障害児だけが通う教育施設に閉じ込めるのではなく、健常児と同じ場所で教育を受けさせましょうという法律が90年代に制定されている。

が、現実問題としてそれはいまだ難しく、特にこうした地区にある貧しい保育園には障害児受け入れが出来る場所は数少ない。


 建前と現実が違うわけね。

 で、著者が行ったのは障害のあるお子さんばかり集めてる保育所みたいだけど、そこに

SENCO(Special Educational Needs Co-ordinator。障害児保育担当者)

 というのがいはるわけね。
 これは全ての保育園にいるわけではなさそうやな。

 しかし、「閉じ込める」ということではなく、こういう場が必要な場合もあるかも、というのは感じることがある。

 う〜〜ん、もちろん日本の各保育園に担当者がいて、どう他の保育士さんが関わればいいか考えてくれて、とかやればできるかもしれないけれど・・・



 上記に書いた基準のままで「やれ」っていうのは無茶っぽい。

 なお、みかこさんが

「ここまで見ていてわかったのは、彼女は保育士によくありがちな「怖がらなくてもいいのよー、よちよち、ぎゅーっ」だとか「拾ってくれたの?えらいねー、すごいねー」をやらないということである。なんというかこう、全体的にクールなのだ。預かっている幼児たちが最早おべんちゃらでどうにかなるような相手ではないということなのだろう。」

 と書いてはる。
 いや、もちろん「おべんちゃら」では障害の無い子もどうにかなるもんじゃないとは思うけれど、様々な障害のあるお子さんの場合だと、よりクールな対応が求められるかもしれない。「ありがちな」対応だと事態を悪くすることも多いので。

 私も、スタッフさんたちには「こういうふうにしてね」とお願いすることが多いもんな。

 例









保育士と子どもたちの割合基準(英国と日本、そして底辺託児所)





「子どもたちの階級闘争」
ブロークン・ブリテンの無料託児所から
ブレイディ・みかこ著

から

 2016年冬に、みかこさんが日本に帰国した時、猪熊弘子さんに世田谷区の保育所5か所を案内して頂き、聞いた日本の配置基準。

0歳児   1:3
1〜2歳児 1:6
3歳児   1:20
4〜5歳児 1:30

みかこさんはこれがトラウマになったと書いておられるが

英国の配置基準

0〜1歳児 1:3
2歳児   1:4
3〜4歳児 1:8

なおEYPS とか EYTS とか呼ばれる保育士より上級の資格を有する大卒スタッフなら

3〜4歳児 1:13

が許される。

 しかし・・・確かにみかこさんが書いておられる、英国の子どもたちの様子では日本の基準では無理と思える。

 そしてみかこさんご自身が

「天使ばかりだから保育士の人数が少なくてもやっていけるのか、保育士の数が少ないから子どもたちのほうで天使になるしかないのか。それはどっちが先とも言えない難しい問題である」

と書いてはる。

 確かになあ・・・私も保育園の見学に行ったことがあるけれど、ものすごい人数の子たちが1人の先生のもとに集まってたなあ・・・

 ただし、「子どもが天使」なのは「日本のいいところ」でもあるような気がする。
 要は「要求を出させない」「指示通りしか動いてはいけない」「教え込もう(ばっかり)」とするところに問題があるわけで、結構いいところではあるような気がするのだが・・・


 なお、別のところに書いてあった、昔の「底辺託児所」のスタッフ。
 これは極めて特殊とのこと。

各セクションで1人 金銭を受け取って働いている保育者(責任者又は責任者代理)
それ以外は全員無給ボランティア

各セクションの構成
責任者1人+ボランティア4人
ボランティア構成
○有資格で経験豊富な人1人
○チャイルドケアの学生1人
○放っておいても大丈夫な人1人
○サポートが必要な人1人

この「サポートが必要な人」ってのがちゃんと入ってるのがすごいよね。

「底辺託児所」は"無職者および低所得者をサポートする"慈善センターの一部だから、託児所も「働けない人々」を支援して行く任務があるから。で、その人が子どもと関わっている時は誰か大人が別にサポートについている。