※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2024年08月26日

「感情を「見える」ようにする支援」水谷アス



「自閉日記」シリーズを書いておられる水谷アスさんが、つい先日、感情を見える化する時に困り、解決していった過程を連続ツイート(ポスト)して下さいました。

それを利用しやすいように PDF 化して下さいました。

カード見本も別 PDF でダウンロードできるようにされています。


水谷アスさんの描かれているものは、本当に困り、ご自分で解決されてきているので、非常にわかりやすいです。

「自閉日記」シリーズはこちらにまとまっています。kindle で 0 円で購入できます( unlimited ではありません。なので、unlimited の枠を圧迫しません)。

kindle はアマゾンのサービスで、電子書籍を読めるようにするものです。

パソコン、iOS、Android いずれでもアプリ(ソフト)が無料で手に入るので、それをダウンロードしてお使い下さい。

なお、kindle で読めるのは、有料のもの、水谷さんのように 0 円のもの、またプライム会員になっておられる方は kindle unimited のものが、冊数に上限はありますが、いろいろ読めます。

kindle unlimited の場合は、以前ダウンロードしていたものを、「終了」すれば、また新たなものを同じ冊数読むことができます。

その他、



posted by kingstone at 18:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月21日

『教室の中の視覚支援』初版第2刷 青木高光著




 私はいつものごとく、垂水の流泉書房に注文して取り寄せて頂きました。

 著者の青木高光先生はドロップレット・プロジェクトを推進してこられた方として有名。

 特別支援教育に関わる人なら、ドロップレット・プロジェクトの下記のようなイラストを見たことが無い、なんて人はいないのじゃないかな。

203087園児服を着る (1).gif

 イラストレーターはまた別の方ですが。先日の ATAC にドロップレット・・プロジェクトのみなさんも来ておられました。

 この本はまず、TEACCH の構造化の話から始まり、またそれがどう日本で多くは誤解されがちだったけど、実は佐々木正美先生はこう言ってたんだよ、みたいな解説から始まります。

 第1章第4節の見出しは

「視覚支援をやる、やらない、は支援者の自由ではない」

となっていますが、まさにそのとおりだと思います。

そしてその後、実践例に入っていきますが、その中にこんな図も

IMG_4757.jpeg

また、こんなのも。

IMG_4758.jpeg

これ、"「氷山モデル」で気持ちを表に出す"という例で出ているのですが、ご本人の気持ちを、「どうしてメモ」に書きながら確認し、対応法を相談していく、という私では思いつかなかった使い方をされてます。

 へええ、です。

 もちろん、他のグッズ、また AAC(拡大代替コミュニケーション)についても触れられています。

 で、それらがいちいち「へえ」「ほお」と感心し、面白い。

 で、今、青木先生は何をされているのかと言うと、ABA(応用行動分析)を教育の背後にしっかりと持つ「学校法人西軽井沢学園 さやか星小学校」の校長先生をしておられます。(リンクを貼ったページをスクロールして人物画像の3番目に出てこられます)


 ほんまね・・・良き実践者というのは、「これだけ」に凝り固まるのではなく、柔軟なものだと思います。


posted by kingstone at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月20日

『みんなでつなぐ読み書き支援プログラム』井川典克監修




 私自身はあまり「読み・書き」の支援は行ってきませんでした。

 なので、このあたりはよく知らないので、相談を受けても何ら有益なアドバイスもできません。

 しかし、自閉スペクトラム症のお子さんに関する相談でも、このあたりはちょくちょくあります。

 そこで、この本を買ってみました。
 (いつもは流泉書房に注文するんだけど、急ぎだったのでアマゾンで購入)

 まえがきの部分に

「実践型の指南書が欲しい」
「フローチャートのようなものがあれば使いたい」

と書かれているのを体現したつくりになっています。

◯「読み・書き」に関わる職種
◯「発達検査」「その他検査」との関連
◯簡易にやってみることのできるアセスメント
◯使うと便利なグッズとその使い方
◯ iPad の設定

など、いろいろな方向から網羅されており、すごく参考になると思いました。

 もちろん、一人ひとりにオーダーメードの支援が必要なわけですが、そこにたどりつくための道筋がある程度明確に示されているので、ずいぶん早く支援に入れるだろうな、と思います。

 私も、眼の前に直接支援の必要なお子さんが現れれば、めちゃめちゃ参考にします。
 (まあ逆にリモートで相談にのる場合は、「これ読んで、試してみてね」ですましちゃうかもですが)


 なお、執筆者の中に「なんとカンファレンス」の関係者がおられる。

 私も、一度、「なんとカンファレンス」のイベントに参加したことがあります。



 こちらの本も参考になると思います。



posted by kingstone at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

横長スケジュールカード小さ目の元



「自閉スペクトラム症の方への根拠ある関わり方」のサイト
「その他(資料、グッズ、アプリ、やり方など)」の項目の
「エクセルのひな型」に


切り取ると、おめめどう MITECAバーにぴったりサイズです。
糊で貼ったり、テープで貼ったりして使えると思います。

posted by kingstone at 19:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月08日

「24歳の弟は、字が書けない(はずだった、怪文書を読むまでは)」『傘のさし方がわからない』より



 岸田奈美さんのこの3冊のシリーズ、全部、「私にとってどこが刺さったか」みたいなシリーズにしたいのだけど、今、とても(気持ちが)忙しくなって、部屋も無茶苦茶な状態で『国道沿いで、だいじょうぶ100回』が見当たらなかったり・・・

 で、良太さんの「文字」関係のもの。



「24歳の弟は、字が書けない(はずだった、怪文書を読むまでは)」

ダウン症の弟は、字が書けない。
はずだった。

 から始まります。

 机の上に小さくちぎられた海苔がベタベタ貼られたいびつなおにぎりと、判別の難しいメモ用紙があった。

 岸田さんとお母さんでなんとか解読できる文字を集めてみると

「ママ ひろみ、 ボール、 ごはん ます」

 あれこれ考えてみたら、最近、朝ごはんが食べられていないお母さんを心配して、良太さんがおにぎりを作り、メモを書いておいたのだとわかり、お母さんが爆泣きしたと。

 なんかすごいです。

 他人の心配から始まっている。自分の要求からじゃない・・・

 しかし、翌日またもや手紙があり、

ゲーム ドラえもん のび太のひみつ道具博物館 SD3 11月5火 生日 ゼード ミユーシアム

と書かれており、またもや解読した結果「誕生日プレゼントにゲームが欲しい」

 これは実現されたのかな?

 こんなふうに字を書き始めたきっかけは

 『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった 』の新書判(元の大きいほう)が出版される時に、装丁の祖父江慎さんが、弟さんの字をページ番号にしようと提案して下さり、弟さんが一生懸命書かれます。(ゆっくり、ゆっくり書かれ、時には有馬温泉にカンヅメというのもやりーーの、というお話はどこだったっけな?)

 そんなことがきっかけだったと。

 なお、残念なことに文庫版は版の問題で無理なのか、普通の活字です。


 で、その後、岸田さんは良太さんにスマートフォンが使えるようにしてあげ、LINE もできるようにしてあげました。
 最初は、何か、あたってるようなあたってないようなスタンプが来た程度だったと思うけど(これもどこの話だったろうか・・・)最近の良太さんの。

 岸田さんが、ぐったりしている画像を発見し、画像を引用した(ひょっとしてスクリーンショットを撮った?)うえで

「だいじょうぶ」
「奈美ちゃん泣いてる」

と良太さんが書き、岸田さんが

弟に心配されている(なんかどんどんLINEで喋れるようになってきた)」

と書かれています。


 すごいな、と思います。

「伝えたい」ことがあるからこそ「字、単語を覚える」


 しかし・・・学校の授業でとっくの昔にできるようになっていても、おかしくないことだと思うのですよね。
 授業のあり方さえ工夫すれば。

 (ついつい余計なことまで書いてしまった)






posted by kingstone at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする