私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2018年12月31日

映画「いろとりどりの親子」障害のあるお子さんや犯罪を犯したお子さんのいる家族や当事者




「いろとりどりの親子」2017年ニューヨーク・ドキュメンタリー映画祭出品
ということは撮影・編集されたのは2016年くらいかな。

ノンフィクション本 「 FAR FROM THE TREE 」はアンドリュー・ソロモンさんが、10年をかけて、様々な違いを抱える子どもとその親御さんを取材し、「家族とは何か」を考え、書き上げた。2012年にベストセラーとなり、24か国語に翻訳された。その映画化。

(本とこの映画の原題「 FAR FROM THE TREE 」は

「The apple doesn't fall fa from the tree(リンゴは木から遠いところへは落ちない)」

という諺から来ている。家族は似てるものだ、という意味。
ここに出てくるどの方も、親御さんが思っていたような子ではなく、トランスジェンダーであったり、障害があったり、法を犯したり、親御さんとは違った人となったという思いを込めた題であるとのこと)



ーーー めっちゃネタバレ ーーー
 しかし、この映画は経費(研修費)で落としていいよな。

 著者・語り手 アンドリュー・ソロモン

 男の子として生まれたが、性別違和があることに気づく。
 最初は「これではいけない」と思い、セックス・セラピーと呼ばれるものも受けてみた。
 それについて「それによって、女性への拒否感は和らいだかも。しかし自分にとって虐待だった」と述べてはった。

 親御さんにゲイであることを告げると「結婚して子どもを作ることが大事なのに」と言われ、拒否されたと感じたが、後に「受け入れよう」と努力してはったのだ、ということに気づかれる。

 現在は男性と結婚し子どもも二人だか三人だかいる。
 代理母はソロモンさんの大学の友人。みんな揃ってパーティーをしたりもする。

 結婚式場から出ていく時はピンクの戦車に乗ってはった。

「治療されることと、祝福されることの違いは何だろう」

という言葉が心に残る。



 ジェイソン・キングスレー(ダウン症のある成人さん)

 「会話も読み書きも無理だろう」とお医者様から言われたが、親御さんはあきらめず教育に取り組み、会話も読み書きもできるようになった。

 幼少期からセサミストリートなど様々な番組に出演した。

 お母さん(エミリー・パール・キングスレイ)は1994年に共著「仲間に入れてよー僕らはダウン症候群」を発表。

 そして「オランダへようこそ」(1997年)を書かれた方だって!

 現在、ジェイソンさんは44歳。グループホームで他の2人の障害ある方と暮らし、ヘルパーさんがいた。

 またラジオ局で、映画の中では郵便物を担当者に届けたりする仕事をしていた。
 ご本人が「ちょっと緊張するが、それがいい」というようなことをおっしゃってた。

 で、お母様なのだけど、「ダウン症の子を育てる母」として講演や執筆に忙しかったころが「いちばん輝いていた」と言っておられた。でもこの言葉の主語は「私は」で、ジェイソンさんでは無いだろうな。

 で、現在のことをちょっとネガティブにとってはるような気がした。

「(私無き後の)準備してきたし、共同後見人も決めたけど・・・」と

 何ていうのか・・・ジェイソンさんはこの映画を撮影した頃、「アナと雪の女王」に出てきた「エルサに本気で恋してる」とおっしゃってる。
 そして「だからノルウェーに行きたい」と。
 服は青系統で統一し、DVDを観、フィギュアを持ち、ティアラも買い、時々頭につけてる。

 う〜〜ん、私、もし外でティアラをつけてたら何か伝えるかもしれないけれど、自分の部屋でつけてはるだけなら何も言わないな。
 で、「いや外でもつける」と主張されたとしたら、「まっ、いっかあ」と思ってしまうが。
 また「ノルウェーに旅行に行きたい」「現実のエルサに会いたい(けれどもちろん会えない)」ってだけならええやん、と思ってしまうのだけど・・・

 エミリーさんは「現実とファンタジーの区別がつかない」と嘆くような口調で言われていたけれど、なんてえかファンタジーを力に生きても悪いことはないよな、と。

 そういや、エミリーさんが「サンタはいない」と言ったらジェイソンさんが「サンタはいるよ」と真剣に答えていたけど、それも特に問題とは思えないのだけど・・・

 他の友達も一緒のジェイソンさんの誕生日会でエミリーさんが彼がいつも着ているのと同じようなシャツをプレゼントしたら「もう持ってるから」と拒否され、少し憮然とした表情をどちらもがされてた・・・

「エミリーさん、すごく頑張られはりましたね。ジェイソンさんは素敵な方だし、それはお父様、お母様の努力もあってこそですね。今素晴らしいですやん」

とお伝えしたいけどなあ。


 
ジャック・オルナット(自閉症のお子さん)

 この映画の撮影の時点で13歳とのことだったと思う。
 ということは2003年くらいのお生まれかな。

 パンフによると、バージニア州アーリントンで大学教員のお母様と不動産仲介業のお父様のお子さんとして生まれる。
 2歳くらいの車で遊んでいる様子とか、残っていた短いビデオでは私には自閉症のお子さんとはわからない。

 しかし、その後「言葉を話さない」ことを案じられて、お医者様に見せたところ「自閉症」の診断を得た。

 で、何歳の頃か、お家での誕生会かクリスマス会か、パニックを起こされた映像が残っているのだが、お母様は「撮らないで!」とカメラに向かって叫んではった。お父様が撮影されていたのか。
 私にも「自閉症のお子さんだろうな」と推測できる。

 そして、ここから親御さんは以下のようなものを試される。

・音楽療法
・理学療法(って、ひょっとしてドーマン?)
・アレルギー検査
・自然療法(なんだ?)
・高圧酸素治療

パンフにはここまでだったけれど、あと映画の中で

・言語療法
・ホメオパシー

とかも出てきた。
もっとあったと思う。

そして「まったく効果は無かった」と。

お母様が何か療育じみたことをやろうとして、強烈なパンチを入れられる様子も2回にわたって出てきた。

・・・パンフにも「ジャックのストレスは溜まっていく一方だった」と書かれているけれど、本当にその通りでした。

で、11歳くらいの時かな?
あるお医者様にあまり大きな期待もせずに連れて行きはります。
そのお医者様はこんなことをされました。

(この時、少なくとも1.では身体接触は無く、対面して行われています)

1.カードの選択

1)Dr.が音声で本を朗読する。
2)本の中に「あたたかい」という言葉が出てきたら単語カードくらいの紙に「あたたかい」「つめたい」とか書いて、どっちが出てきたかを見せて選ばせる。
(この時、カードをDr.が持ったり、イスの上に3枚のカードを置いた中から選ばせたりしている)
3)するとジャックは正解を指差す。


で、こんなことを延々と繰り返す。正直、私は「めちゃ荒っぽいし、いきなりハードル上げすぎ」と思いました。

2.アルファベットを選ばせる

1)黒いボードにアルファベットをうがっている板を対面して見せ、綴りを彼に指差させる。

この時はカメラの位置からはジャックが隠れるような形でDr.が右肩側に近づいていくことがよくあったので、身体接触があるのかどうかはわかりません。

 これも割と「延々と」という感じでやってはったなあ・・・
 で、最後は彼はパニックを起こします。しかし、そこでDr.がアルファベットを指差させると「僕は頑張った」と綴ったと。
 そうかもしれない。しかし、初回に「やりすぎや」と私は正直なところ思いました。
 で、ご両親はその時の感想として、すごく嬉しそうに「もうびっくりしたわ。そしてその後、私たちもいっぱい聞きました」とおっしゃってました。

 2013年とか2014年ですよね・・・

 確か「彼が『わかってる』『伝えられる』とわかって3年だかたったとかいう言葉があったと思います。
 で、彼が文をパソコンで綴っている様子も出てきます。また何かのトーキングエイド的な物(一音一音、押したキーを読み上げ、後で単語として読み上げてくれる物)を使って文を伝えているところも出てきます。(普通のキーボードで読み上げソフトを使っていた可能性もある)お母様がそばにひっついている時はジャックの肩に手を置いています。

 また「他の人でもできる」ということで、学校の特別支援教育支援員みたいな若者が彼の肩に手を触れつつ、彼がグッズを打っている様子も出てきます。

 1か所、お母様が彼の背後にはいるのですが、セラピストさんがいて、デスクトップとして固定されたディスプレイに、単語が並んでいて、それにタッチして文を作ると見えた場面はありました。その時は身体接触は何もないようでした。

 しかし・・・ジャックの肩に触れている時は、机があっても、キーボードはその肩に触れている人が手でもっており不安定。
 なぜキーボードや、グッズを

・固定する
・自分で支える

そして他人が支援してくれようがいまいが、自分で表現したくなった時に、自分のみの力で表現できるようにしないのだろうか。そしてそれを伝えたい人に伝えられるようにしないのだろうか?
(もちろん注意喚起の方法は、私が気づかなかっただけで、身につけておられるのかもしれませんが)

 2013年から2016年、近ければ2017年の映像が映っているはずなのに・・・

 iOS でも Android でも、アメリカなら Voice4U はじめたくさんの意思伝達のグッズやアプリがあるのに・・・(日本なら日本でまたいろいろあります)

 またそれ以前の段階としてPECS的に、もっと簡単に(つまり彼にとって楽に)彼が意思表出できるようにしたいよな。

 もちろん、ご本人が「時間がかかってもパソコンで文を綴りたい」と思われているなら、それが「ひとりで」できるように協力したいですが。

 私は1995年には「アメリカにはIEPというものがある。ご本人、親御さん、教師、医師、ST、OT、PT、感覚のセラピスト(感覚統合ということではなく、なんかそんなセラピストがいると聞いていました)、教育委員会の人などが集まり、合意し、契約してやっていく」という情報を得ていました。

 で、肢体不自由養護学校時代でしたが、自分で「勝手にIEP」と名付けて、文書を作り、懇談の時に親御さんと話し合う叩き台にしたりしていました。しかしもちろん他の「専門家」の協力は得られません。

 で、アメリカでは「専門家の協力が得られるなんていいなあ」とうらやましく思っていました。

 このお母様もお父様も高等教育を受け、また貧困層ではなく、中の中から中の上のお暮らしだと思うのです。しかし上に書いたような「効果の無い方法」を次々ためし、今もちゃんとしたことを教えてもらっていないように見える。

 「専門家」は学校にも周囲にもおられないのではないか。

 例えば、彼は文で意思を伝えるということですが、周囲の方から彼に伝えるのには「音声言語しか使っていない」と見えます。そして「この子はわかるんですよ」と言う。

 象徴的なシーン。
 彼がお母様と家に帰って来ます。
 お母様は先に門扉を開けて入って行き、ジャックが続きます。
 ところが門扉が開いたまま。
 お母様は「門扉を閉めて」と言うとジャックは振り向いて門扉を閉めて玄関に向かいました。
 ここで「門扉を開けて」と指示してたらジャックはどうしていたでしょうか?
 もちろんやってみないことにはわかりませんが。
(で、私は、本当に「私って嫌なやつだな」と思いますし、「この子は言ってることはわかってるんです」とおっしゃる方のほうが「優しい」のは間違いないのだろうな・・・)

「音声言語は理解しにくいし、裏の意味とかはもっとわかりにくいのですよ」

という基本的なことを教えて下さる専門家は周囲にはいないのか・・・

もし「わかって」いたとしても、彼にものすごい努力をさせていることになると思うのですが。

 ただね・・・それ以前のお母様とジャックの関係を見ていただけに、現在、お母様とジャックの関係は、それほどひどくなく落ち着いているし、ほんと以前よりよほどいいとは思いますが。

 そして、後の方で自閉症のお子さんとお母さん5組くらいが集まってブドウ畑みたいな所にハイキングしに行っている場面がありました。別の母子も、お母様が何かの大型のグッズを支えて(でもぐらぐら動いている)、それをお子さんが打って何かを伝えている場面が出て来ました。

 たぶん、ファシリテイティッド・コミュニケーション(FC)のお仲間なんだろうなあ。

 これは私の経験したことです。


 私は、小学生くらいからは事業所のスタッフには、何事につけても「身体接触はできる限り無しで」「自分で一人でできるように環境を整える」ということを伝えています。

 小学校高学年、中学生以上の歳になって、支援者が側についていないといけないようなことは間違ってると思うし、もっともっと楽にできる方法があるだろう、と思ってしまいます。

 そして、アメリカの学校、特別支援教育において、専門家の協力というのは、ほんの一部を除いて、あまりされていないのじゃないか、と想像してしまいます。

 なんか疲れちゃったので、ここでアップします。
 全部についてはとても語れないや。

 「小人症(原因は様々らしい)」の方たちの当事者運動とか、出てきたご夫婦とか素敵だったな。








2018年12月21日

私の、他の人から見たら「虐待してるのじゃ」と誤解されやすい関わり方について



先日大久保賢一先生の


を読んで、いろいろなことを思いました。


なお、文部科学省が、2013年3月13日に出した


によれば、

2)(1)により、その懲戒の内容が身体的性質のもの、すなわち、身体に対する侵害を内容とするもの(殴る、蹴る等)、児童生徒に肉体的苦痛を与えるようなもの(正座・直立等特定の姿勢を長時間にわたって保持させる等)に当たると判断された場合は、体罰に該当する。

 しかし、「体罰」って変な言い方だな。また「懲戒」・・・私、何かしでかしたことの「懲戒」としてお子さんに対したことは無いような気がする・・・

 しかし、私は「周囲の人が見たら虐待と思われる」ような関わり方をしている時もあります。
 なんせ、私はSVに言っている児童発達支援や放課後等デイサービスでも、どのスタッフよりもお子さんを泣かせることの多い人間です。

 何例か出してみたいと思います。
 なお、この関わり方はたぶんTEACCHや応用行動分析とは相容れない関わり方だと考えています。

 他のスタッフさんたちは、たいへんいい取り組みをして下さっていますし、それでたいていはうまくいきます。
 また、そのお子さんの好きなこと、できることは何だろう、という方向でいつも取り組んで下さっています。
 そしてたいていは静かで落ち着いた環境で、お子さんもスタッフも笑いながら日々を過ごしています。

 それでもいろいろ課題があって、他のスタッフさんでは

1.どこまでしたらいいか手加減がわからない(要するに危険)
2.お子さんに泣かれてスタッフさんの心が耐えられないのでは
3.現時点で事業所の活動に支障を来したり、危険があったりする

と判断した時に私が出ていきます。

 何例か、出してみます。

例1

 幼児。サービスを利用し始めたばかり。
 音声言語でも、見て分かるスケジュールでも、目の前の遊びから移動できない。
 移動させようとすると、怒り、暴れる。
 次にやること、その後できること、をカード2枚で示し、次にやることの場に私が捕まえて、次の活動に連れていきました。
 この時は私の表情はニコニコ。
 捕まえたまま、その活動を一緒にしました。
 活動のスケジュール(子スケジュール)もひとつひとつ指差し、「終わった」とひとことつけていく。
 お子さんはその間、泣きっぱなしの暴れようとしっぱなし。
 全部で2分ほどで活動が終わり、手を離し、彼は遊びの場に行きました。

 2回くらいやったら、後は私がいなくても、他のスタッフの「捕まえるのなし」でカードなどで伝えることで移動ができるようになりました。

注。本当に安易にマネしないように。「TEACCHはダメ。非人間的」とか言われる例は、上記のようなのを「形」だけマネした時に起こっているような気がします。



例2(これはうまくいかず、私が責められた例。でもそれはそれでいいことだ)

 幼児。スケジュールでひとりでできることはどんどん増えていた。
 「見てわかるスケジュール」の意味はわかっていた。
 やはり目の前の遊びが楽しいと移動できず、スタッフや友達に他害することもあった。
 その事業所に行く機会は少なかったが、たまたまその日、私は一緒に遊んでいた。
 「個別指導」にスタッフから誘われたが移動できなかった。
 私が「個別指導」のカードを見せたら私を叩きに来た。
 すぐに私が捕まえ、個別指導の場に移動、そこにあった学習用課題をやりきらせた。

※この時点での私の失敗。落ち着いている時にできる課題量をそのままやらせてしまった。後で考えれば、課題数、量をその場で減らすべきだった。

 10分くらいかかって、泣きわめき、暴れるお子さんの腕を持ち、やりきらせた。
 なお、まずいことに私にお子さんが噛みついた時、乳歯が取れてしまった。
 全部できて「できたね」と言い、手を離すと、彼はすっと、落ち着いた。(というか呆然としてた)
 すると横からスタッフさんが飛び出してきて「○○ちゃん」と言って抱きしめてよそへ連れて行った。
 他のスタッフも集まっていて、私を「鬼(人間ではないもの)」を見るような目で見ていた。

 で、その後、全員に謝罪するミーティングが開かれ、私はその事業所に出入り禁止になった・・・^^;

 ただね・・・もちろん、それはそれでいいのだけど(私が出入り禁止になったことを含め、この法人の素晴らしさだと言えると思う)、継続的に関わることができたら、その後の本人、親御さんのご苦労を軽減できたような気はする。私は、親御さんへの支援は継続し、後にいろいろな問題が起こったのを解決していった。



例3  

 児童。私より身長は高く、体重は同じくらいか。
 知的には高い。
 スタッフの見えないところで他害しようとすることあり。
 「個別指導」の時刻を自分の都合(書けない事情あり)で決めて移動しようとする。
  

 事前の私からスタッフへの指示
 1.(音声言語がばりばりにわかるお子さんに見えるが)見てわかるスケジュールを見せる
 2.その子のいいところを見つけて、短い言葉で褒める。
 3.その子のいいところを見つけて、書いて見せて褒める。

 しかし、「個別指導」の時刻の自分勝手な移動はスタッフとしても困る。「自立課題学習」はひとりでできるからいつでもいいのだが、「個別指導」の場合はそうはいかない。

 そこで、ある日、やはり自分の時刻前に移動しようとしたお子さんの前に私が立って移動できないようにした。
 彼は叫び声を上げ続けた。
 なぐりかかって来るのはよけ、押してくるのは回りつつ受け止め、「個別指導」の部屋に近づきすぎたら抱えて元に戻し。
 で、時刻になってさっとどくと「個別指導の部屋」に行った。

 1週間後。

 やはり同じ状況になった。
 しかし、先週より確実に彼の力の入れ方が弱まっているのを感じた。
 彼は新たに唾を私に吐きかけだした。それは完全無視した。時々自分で拭いたが。
 私がいつも持っているA4クリップホルダーも紙ごとベトベトになった。
 スタッフが私が顔を拭くためにティッシュを持ってきてくれていたのだが、ふとした瞬間にお子さんがティッシュを取ってクリップボードの紙を拭いてくれた。
 私は「ありがとう」と言った。
 これが2回ほどあった。
 時刻が来て、私がどくと彼は「個別指導の部屋」に行った。

 2週間後。

 私はどうしても外に家庭訪問に行かなければならず、お子さん達が帰ってから事業所に戻った。

 するとスタッフが「今日はありがとうございました」と私にお礼を言う。
 ????と思っていると、今日は個別指導の時刻を守ったとのこと。
 そしてスタッフが「えらいね」とほめるとお子さんは
 「だってキングさんと約束したもん」と答えたとのこと。

 私は爆笑してしまいました。
 私は音声言語でも、書いてのやりとりでも、(つまり音声、文字、絵などで)ひとこともこのお子さんとこの件について話していません。
 約束していません。
 だいたい私は「約束」はとても大事だと思っているので、「約束」という言葉はほとんど使いません。
 こどもがもし破らざるを得ないようになったら可哀想だし、いつも破っていたら「約束」という言葉を軽視することにもつながります。
 また私は私で「約束」したら全力で守ろうとするから、それもたいがいしんどいし。
 だからお互い、あまり「約束」しないようにしています。

 それを伝えるとスタッフさんは不思議そうな顔をしていましたが、私はすごく納得していました。

 その後、自分の都合でスケジュールを曲げることはなくなり、他害もなくなっていきました。
  (他害が減ったのはほめられることが増えたからだと思います。私とのやりとりはあまり関係ないでしょう)


 さて、例1〜例3 すべて「有形力の行使」が含まれています。

 また
1)恣意的
2)効果が検証されていない(エビデンスはない)
3)パターナリズム

 全部あてはまります。

 そして、私が関わっている時は「大声で泣く」「喚く」「暴れる」などが出ています。
 たぶん外から見ていたら、「私がお子さんを虐待している」と見えることも多いのじゃないかな、と思います。

 まあ「例2」はもろ虐待していると思われちゃったのですが。

 しかしいずれも「懲戒」の意図は、私には無いですね。

 なんか難しいもんです。




2018年11月09日

障害のあるこどもの支援を考えるセミナー(浅原奈緒子)



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障害のあるこどもの支援を考えるセミナー

平成30年12月14日(金)19:00〜20:30
第8回「数・量概念の発達について・モンテッソーリメソッドによる提示方法」

平成31年1月25日(金)19:00〜20:30
第9回「手指の教材・日常生活の練習のモンテッソーリメソッドによる提示方法」

平成31年2月8日(金)19:00〜20:30
第10回「段階別教材の使い方・モンテッソーリメソッドによる提示方法@」

平成31年3月8日(金)19:00〜20:30
第11回「段階別教材の使い方・モンテッソーリメソッドによる提示方法A」

講座は一話完結です。どの回からでもお気軽にご参加下さい。

会場:明日ピア北館明石学習室 802 か 803

講師:浅原奈緒子(株)ソワサポート代表)

参加費:無料(支援者・保護者どなたでもご参加頂けます)

お問い合わせ・連絡先 参加希望の方は前日までに下記にご連絡下さい。

メール:kodomocuore@gmail.com
url:www.kodomocuore
facebook:こどもサポートCUORE

講師プロフィール

最終学歴

平成22年兵庫教育大学 大学院
学校教育研究科 特別支援教育学専攻 修了
学校教育学修士

資格・免許

AMIにおいてモンテッソーリ・デレクトレス国際免許
視覚・聴覚・知的障害、肢体不自由・病弱者に関する教育の領域についての特別支援学校教諭専修免許
特別支援教育士

職歴

昭和59年〜昭和62年 私立白百合学園で勤務
平成9年〜平成24年  地域の子どもたちを対象にモンテッソーリ子どもの家コッコロ教室を運営
平成24年10月〜平成25年6月
NPO法人播磨発達サポートネットSOWER代表理事として児童発達支援・放課後等デイサービス コッコロ 放課後等デイサービス フレックスを運営
平成25年7月〜現在
株式会社ソワサポート代表取締役として、児童発達支援 ホロン・ココハウス 放課後等デイサービス コッコロ・フレックス・コミュ・カーサを運営し、支援員の育成と実践を行っている。



アスピア明石の地図
[ここに地図が表示されます]

2018年10月31日

掲示板を見ていた人がいた



 じんぶな〜の事務所には掲示板を設置しています。

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 先日、外で用事を済ませ、事務所に向かっていると掲示板を見ている方が。
 かなり長い時間見ておられました。

 私は知らんぷりしてゆっくりと事務所方向に歩いていきました。
 私が着く頃には既に歩き出しておられました。

 でも、読んで下さってる方がおられるというだけでも嬉しい。

 しかし、情報量を少なくしようと思っているんですが、まだまだ字が多いよな。

 お寺の掲示板くらい「ひとこと」だけというのがいいとは思うのですが。


2018年10月21日

買い物活動を始めたお子さんが10の合成(?)ができ始めた



 以前からこちらで「買い物活動」を始めたことを報告していた、お子さん。

 今までの報告。





「買い物活動を始めて約3か月後の、あるお子さんの変化」の時に、もう親御さんは、スーパーに車で送るだけで、ご本人がひとりで買い物をし、すべて終わって車まで帰って来る、ということは報告しました。

 先日、こんなことがあったそう。

 お金を貯めておくところに40円入っていたそう。

 お子さんが、その日の家事活動をして70円稼いだので、親御さんが手のひらに70円を乗せて渡そうとしました。

 するとお子さんは30円とって手に持ち親御さんの手に握らせました。

 親御さんは一瞬なにごとかわからなくて???となったそう。

 お子さんは「りょうがえ」と言いました。

 親御さんは、まだ気づかず「何言うとん。足らへんし・・・」と言いながら、渡そうとするとお子さんは「りょうがえ!りょうがえ!」

 親御さんが自分のてのひらを見ると「100円ある!」

 で、もちろん両替してあげました。


 また、最近は買い物をするために店の表示からいろいろな情報を知るために、一生懸命漢字を読み取ろうとしてはるそうです。


 この話、どんなお子さんが、という情報が無いので、すごさが伝わりにくいと思います。

 もちろん、今までの「学校の勉強」も役立っているのかもしれません。しかし少なくとも、それらがお子さんにとってばらばらのものだったのが、「(本当の自分のための)買い物活動」によって統合されて来たのは確かでしょう。

 ひょっとしたら、「(本当の自分のための)買い物活動」をしなかったら、それは起こらなかったことかもしれません・・・