私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2021年03月02日

機能的文脈主義




 ここが最終章になります。

本書で扱ってきた行動療法、厳密には臨床行動分析は機能的文脈主義という立場に立っている。実は、本書でここまで「文脈主義」と呼んできたものは、すべてこの「機能的文脈主義」のことだった。文脈主義のなかには種類があって、機能的文脈主義とはそのひとつのことなのだ。

ってことです。

機能的文脈主義(プラグマティズム)
   心は「私」と「環境」の間にある。
   「環境」を変える。
   予測と影響。よい影響(役に立つ)ことを重視。

記述的文脈主義(ナラティブ)
   心は物語の主人公の中にある?

要素的実存主義(機械的)
   心は無い?



学習とは進化である
   学習→行動レベルでの進化
   進化→種レベルでの?

   多様性と選択的保持
   「遊び」や「揺らぎ」の必要性


   


posted by kingstone at 10:58| Comment(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月01日

セラピー関係(「はじめてまなぶ行動療法」から)




第12章は「セラピー関係と言葉の技術を学ぼう!」となっています。
なんか「へえ、行動療法でセラピー関係」と思ってしまいますが、確かに実際大切ですよね。

ある若い人のやってるところを見させてもらって「こらあかんやろ」と思っていたら、その方のお師匠さんのを見たら全然雰囲気が違っていて、なるほどなあ、と思ったことがあります。(なお、その若い方から私への評価は「担任が下手だから実践が進まない」とのことでした)

各技法の特異的要因と共通要因

特異的要因(例えば下記技法のもつ要因)
行動療法 → エクスポージャー
精神分析 → 解釈
ゲシュタルトセラピー → エンプティチェア
(もちろん、それぞれの療法にもっともっとたくさん技法あるよな)

共通要因
(たくさんあるうちの大事なもの)
セラピストとクライアントの関係性
(そのうち特に重要なもの)
同盟関係・共感・クライアントからのフィードバック

同盟関係
1.セラピーの目標についての合意(インフォームドコンセント)
2.セラピーでの作業についてのコンセンサス
3.クライアントとセラピストの関係性

臨床行動療法における関係性のモデル

この本では3つの療法(?)について解説がある

1.アクセプタンス&コミットメントセラピー(ACT)
2.弁証法的行動療法(DBT)
3.機能分析的心理療法(FAP)

 (この中の「弁証法的行動療法」が最近TEACCHでは注目されている、ってことを先日の研修で聞いたなあ)

 弁証法的行動療法についての解説として、「相互的」と「不遜」のバランスというのがあった。

相互的なコミュニケーション・スタイルとは、応答的で、自己開示的で、温かく、純粋なセラピスト側の態度のことだ。つまりロジャースの来談者中心療法に代表されるようなカウンセラーに一般的に求められる態度のことだ。

ってことで、

一方、不遜なコミュニケーション・スタイルとは、不誠実で、尊大で、不一致なセラピスト側の態度のことだ。たとえば、面接が進み肝心な場面にんあるとセラピーをやめることをほのめかすクライエント(例、「そんなこと言われるならここに来る意味がありません」)に対して、セラピスト側が「では他のカウンセラーに紹介状を書きましょう」などと言って対応するコミュニケーションだ。

ってことなんですが・・・

 後ろの「不遜なコミュニケーション」はロジャースのやり方とは違うんだよ、と読めます。でも、ロジャースの「純粋性(腹の底(内蔵と書かれていたかな)から出てくる思いに従う)」から言えば、あっこりゃ他のセラピストを紹介したほうがいいな、と純粋に思ったらその声に従って行動する、ということで、来談者中心療法でもあり得るし、不一致ではなく一致になると思うのだけど・・・

 あえて「演技としてやる」ってこと?

 あと「問題解決とヴァリデーションのバランス」ということも書かれているな。
 問題を解決するという態度だけでなく、「そういう(問題となる)行動は当然で理解可能であると明瞭に伝えること」とのバランスということ。

 TEACCH が注目している、というのはどういう方に対してなのだろうなあ?




posted by kingstone at 07:00| Comment(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月20日

アクセプタンス & コミットメントセラピー(ACT)







を私が、間違っていたことは以前にも書きました。

業界内では有名な専門用語でも、世の中(マジョリティー)の中では知られていない専門用語って、ネットで検索をかけても出てこない場合があるのですね。
 しかも上記の場合、ある意味「支援」ということに関わる言葉だから余計に誤解してしまって・・・

 さて、アクセプタンス & コミットメントセラピーの説明としてこう書かれていました。

ACT とは、一人ひとりのクライエントにとっての豊かな人生を支援するために開発された行動療法だ。ACT では、そのために変えられないものを受け入れ、変えられるものを変えていけるように促していく。

 なんか「ニーバーの祈り」みたい。


 で、RFT(関係フレーム理論)と連動しているそうだけど、RFT が今のところ理解できていないからなあ・・・

 ちなみに、ACT では"アクセプタンス""マインドフルネス""価値"といった学習の原理から直接導かれたわけではない独自の用語や概念(半専門用語)が使われていて、これによって、基礎研究の制約からある程度自由に実践がおこなえるようになっている。

とのことです。

 私などは行動分析の対極にあると思っていた、「心理療法」の部分と重なってきますね。

 重要な言葉として「予期不安」や「恐怖への恐怖」による「体験の回避」というのが出てきます。そしてその「予期不安」や「恐怖への恐怖」の多くはは本当に刺激として存在する「公的刺激」ではなく、自分自身のなかに浮かんだことがら、「私的事象」であると。

 で、その私的事象にあらがうことをやめる「創造的絶望」という言葉が出てくるのだけど、なんか私がよく使う「積極的諦め」と似てるな。

ACTのテクノロジー
   エクスポージャー系
   セルフモニタリング系
   行動活性化
      人生のコンパスとしての「価値」
   メタファー






posted by kingstone at 17:57| Comment(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

組織行動マネジメント と PBS




というのを読んでて、組織全体を変えていく、というあたりが面白いなあ、と。

で、この論文の結語

 これまで日本の応用行動分析学は、障害児・者の行動修正に関する研究を中心に発展してきた。もちろん、この領域が今後も応用行動分析学の得意分野として発展を続けていくことが望ましいことは言うまでもない。しかし、こうした臨床のトレニングを大学で受けた学生が学校や施設に就職すると、必ずといってよいほど組織の問題に直面するのも事実である。せっかく身につけた知識や技術を活かすには、障害児・者よりもその前に、同僚や上司の行動変容をしなくてはならないかもしれない。目本の行動分析学が全体として、より社会に貢献できるように、今後の組織行動マネジメント研究の発展を期待したい。

 20年以上前なわけですね。

 この論文について


という返歌が書かれていて、そこで園山先生が応用行動分析家であり私立大学教員をしている立場として感じられた組織行動マネジメントの役立つ場面(課題も)について整理して下さっている。

1.少子化の波を受ける大学の、存続をかけた組織改革

2.学生の教育(ケラースクールの職能訓練を例に出し)

3.知的障害のある人の相談活動での他機関との連携

4.他機関での行動問題への本人へのアプローチだけでなく、施設や学校全体へのアプローチ

5.地域福祉システムの構築(特に自閉性障害)

6.基礎研究との連携

7.応用行動分析の普及促進

 ところで、この論文の冒頭は、

筆者(園山)は"組織行動マネジメント"について全くの素人であるし・・・

から始まっていて、読んだ瞬間「おお、有名な定型句!」と思ってしまいました・・・


 これにさらに



 というのがあり、この中で


にも言及されています。

で、現在のこういうのにつながってくるわけか。


 島宗先生は元鳴門教育大におられ、つまり徳島県だから、20年たってここまで発展してきたのかな?












posted by kingstone at 12:35| Comment(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月19日

井上先生の論文のアブストラクトを読んでみた



Survey of Japanese Welfare Facility Staff and Special School Teachers Facing

Difficulties at Work with Persons with Challenging Behaviors


の、アブストラクトのみを読んでみて・・・


Results

Three factors were extracted from the analysis of the survey items: “Difficulty in coordination and information sharing with other organizations,” “Difficulty in the workplace,” and “Difficulty in support and response.”

The overall trend was that welfare staff have more difficulties and needs than special school teachers.


結果

 3つの要因が調査項目の分析から抽出された

1.他機関との調整と情報共有の難しさ

2.職場の難しさ

3.支援と対応の難しさ

  全体の傾向として、福祉施設のほうがより困難を抱えていた。


(もう、いろいろ頭に浮かんできて、腹が立ってしゃーない・・・)


Conclusion

It is necessary to emphasize not only how to respond to challenging behavior but also the impor- tance of establishing a collaborative system within the workplace and with other organizations for staff training in light of their perceptions of working conditions.


結論

 挑戦的行動へいかに対応するかの強化だけでなく、労働状況を明確にした中でスタッフトレーニングのために、職場と他機関の連携をも強化することが必要である。 


(もうね・・・なお訳は間違ってる可能性おおあり)


(本文はいつ読めるかな・・・)


posted by kingstone at 00:11| Comment(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする