※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2024年12月15日

「ABA って2つあるの?」そういや昔「TEACCH って2つあるの?」って聞かれた



 昨日、おめめどうの「神戸セミナー」で私に対して 「ABA って2つあるの?」という素朴な疑問が出されました。

 2つあるってか・・・

 まあ、私はあんまり ABA(応用行動分析学)については詳しくないわけですが・・・

 「行動分析学」と言うなら「生物はこうするとこう行動する(動く)よ」みたいなことを研究する学問になるでしょう。

 単にそれだけのこと。

 でも「応用行動分析(学)」となると、やはり「応用」が入ってくるから「誰かが」「生物に働きかける」その手法(?)技術(?)とかが入ってくるよね。

 その時に「自分は変わらず相手だけをコントロールしようとする」のか「相手のQOLを考え、相手中心で考えるのか」の間にグラデーションがあるんだろうな。

 で、こういうの、文字にしたり、定義したりすると、どっか抜け落ちていく部分があるんだろうな。

 そういう意味では ABA の研究者って、記録を重視し、論文にして残していく、という努力をしてはってそこがすごいよね。


 で、私も昔「TEACCH ってkingstoneさんのやってるのと、別のと2つあるの?」と聞かれたことがあります。

 その人(でもおひとりじゃなく複数おられたな)は、私が視覚的支援の実践を始めた(1998年頃の話)ら、めっちゃ怒って「あの人はパソコンなんかやってる(パソコンを触るのは常識的な人では無い。劣った人、変な人、みたいな価値観は当時結構たくさんの人が持ってた)から、TEACCHなんてものにカブれるのだ」みたいな悪口を陰で言ってはったそう。この方(達)は、いろいろ勉強会などにも参加して TEACCH は悪口はよく聞いておられたのでしょう。

 で、私が校内研修などで動画つきで発表したり、なんとなくのクラスの雰囲気(壁1枚隔てていたら、中では何をやってるかはわからない)で、なんか聞いてた話と違う、と思われたのかもしれません。それで

「TEACCH ってkingstoneさんのやってるのと、別のと2つあるの?」

という質問になったのだと思います。


 そういやこの方、当時上越教育大におられた(後に筑波大)藤原義博さんの講演を聞いて感動して帰ってこられました(1999年か2000年)。

 でやっぱり

行動療法とは違うんだ」

とこの先生は注釈つけてはりましたが(たぶんその先生の思い込み。まあ「療法じゃない(暮らしだ、生活だ)」という意味では正しいでしょうけど)

レジメを見せてもらったら

・年齢相応のかかわり
・養護学校の人手がありすぎる問題
・伝達手段の確立と見直し・子どもが理解できる伝え方の確立
 動作・補助的手段(写真・絵・マーク・文字)の使用・環境の構造化

とか書いてあって、最後の部分はスケジュール、ワークシステムとかとも書いてはりました。



 まあ、どんな看板かかげていようと、「ほんまのところは、どうやってんねん」というの、いろいろグラデーションがあるんでしょうね。

 で、実際 「TEACCH やってます(ってこの言い方が本来矛盾してるんだけど)」と言いながら、自分の思うとおり相手を動かしたいだけの、ひどい実践やってる所も実際にあったんだろうな、と思います。

 といっても、私も、25年前の日本で学んだ TEACCH だし、今の TEACCH については全然詳しくない人ですが。


posted by kingstone at 20:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月13日

コミュニケーションツールあれこれ



 11月に岡山で開催された「自閉症ネオカンファレンス2024」では、私は主としてコミュニケーションツール紹介の部屋にいて、おめめどうの「巻物カレンダーR」「コミュメモ」書籍類の説明をしてました。

 その時、同室だった方たちの紹介。


 これはコミュニケーションというよりも、スケジュールや手順の確認アプリと言ったほうがいいかな。



 私も最近はもうアプリ類には全然ついていけていないのですが、こちらはソフトバンクがやってるだけあって、たくさんの担当の方が来てらっしゃいました。

 でもって、私もその場で私の iPhone にインストールして、使い方がわからなくなったらその担当の方にお聞きしてたら、その場では「なあるほど。こう使うのか」というのがわかって、便利そうだな、と思いました。(なお、iOS版も、Android版もあります)

 しかし、こういうのって、必要に迫られて毎日使わないと、忘れてしまいますねえ・・・(私の老化の問題か?)

 なお、こちらに使用例があります。


 香川大学のサイトです。





いろんなことをやっておられるので、どこを紹介したら良いのか・・・
会場ではQRコードがあったのですが、ブックマークするのを忘れていた。
(というかスマートフォンでブックマークする、という習慣が無いもので・・・)




 倉敷市在住の方だと、どれだったか「日常生活用具」で助成が出るそうです。

 ちなみにお会いした時「ふるばやしさん」とお声がけしてしまい「こばやしです」というやりとりが。

 そら「コバリテ」から、私も想像しててよさそうなもんですが。

 実は私は「漢字」と「読み(音声)」と「画像」がくっつきにくい傾向があるようで。

 大平首相、もちろんテレビニュースでずっと顔とお名前は聞いてたのに、ずっと「たいへいしゅしょう」と思い込んでました・・・
 (ちなみに若い人むけに。もちろん「おおひらしゅしょう」です)



会社としてはどちらになるのか・・・クレアクトさんが来ておられたのかな?



 なにか、エンジニアの方も来ておられて、その場でいろいろより使いやすくしてはりました。


 画面タッチ、スイッチ類でスキャン、視線入力、最近はいろんな方法で入力できますね。










posted by kingstone at 19:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月28日

勝敗にこだわり勝たないと気がすまないお子さんへの対応



 この表題の件、よく相談が来るんですが、

Twitter(X)にて


「特別支援学校では「負ける練習」をする。ポイントは
運や偶然性により決着が「すぐ」につくゲームを「何度も」行うこと
片方に勝敗を偏らせず、負けてもすぐ次の勝負に移る。具体的には引いたカードの数字で勝負とか。負けた(思うようにいかない)感情をコントロールする練習は大切だよ。大人もね。」



「RT:これ全く同じアドバイスやってるわー。」

 なるほどな。
posted by kingstone at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月21日

読みや書きについて(LD 学会に参加して)



 LD学会に参加して、多くのことを学びましたが、いったいどこまで書いていいのやらよくわかりません。

 少なくともそこで知った公開情報はお知らせしていいと思いますので、それを中心に書いていきます。

 私が2日目に参加したのは

「読み書き・ICT」自主シンポジウム

 このシンポジウムを企画されたのが、菊田史子先生、ってことでいいのかな?

その自己紹介のあったサイトのTOPページ
「読み書き配慮」(しかし小さくしか、その名前は書いてないけど)


印象に残ったのが

◯どこでも同じ物(機器とかアプリとか)が使えるようにして欲しい

(これ、例えば支援級や通級では使って OK だけど、通常級に来たらダメとかいう話もよく聞きます)

◯本人が選択することが大事

◯お子さんが支援機器やソフトを使って「わかった!」となる例がたくさん出てきましたが、だからといって周囲(保護者にしろ教師にしろ)が「だからもっと勉強しろ!」という話ではないよ、ということ。学校を、そして学ぶことを好きになることが大事。

なんてことでした。


「読み困難・学校図書」自主シンポジウム

 主としてデイジーの話。


 私、昔からデイジーは知っていたけど、学校に籍が無いから使ったことは無いのよねえ・・・

 しかし、デイジーをからめて学校司書さんの奮闘の話がお聞きできました。

 で、一部の苦労話は、これって『税金で買った本』で読んだやつ!と思いましたです。



 その他






 ここにある教材、アップデートされても広報はされないから、時々覗いて新しいのが出てないか、見ておくことが必要だって。

 日本国内で義務教育を終了していない人の数は、2022年(国勢調査)時点で約90万人とされています。

 元データが見当たらないので、公明党の議員さんのブログ


 こういう方に対して、今NHKでやってるドラマ『宙わたる教室』のような夜間中学の整備の話がここ最近話題になっています。で、もちろん経済的な問題、外国人問題などのほかに「学習がわからなくてドロップアウトした人」にも関わってくると思います。


 こころに残った言葉

◯図書室は第2の保健室

◯最初のソフト開発に公的なお金は出ても、アップデート費用が出ない・・・新しい仕組みを


posted by kingstone at 12:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月16日

「放課後等デイサービス 虐待」での検索



「放課後等デイサービス 虐待」で検索してみた。

 やはり胸糞悪くなる。

 論文に「根拠は」と問われる時、こういったものも根拠になるだろうか?

 ならなきゃ、おかしいと思うけど。

 消えてしまった記事もいっぱいあるだろうな。

2024年04月12日 関西 NEWS WEB(NHK)大阪府東大阪市

2024年03月30日 (紀伊民報)和歌山県

 上の記事は成人施設が多そうですが、虐待者の中に「児童指導員」も入っているので、放課後等デイサービスか児童発達支援のスタッフもいるでしょう。

2023/12/15(共同)山形県山形市

2023年3月30日(TBS NEWS DIG)広島県東広島市

2022/3/19 (産経新聞)大阪府大阪市

2021.12.16 (高知新聞PULUS)富山県高岡市

2021/8/5(神戸新聞NEXT)兵庫県尼崎市

 上の記事では、動画撮影だけでなく、暴行もしています。


 これもカテゴリは「福祉」ですが、とりあえず「特別支援教育」のところに入れておきます。







posted by kingstone at 16:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする