私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2018年05月10日

憲法記念日にたらればさんの十七条憲法の話



 Togetterで


をまとめました。


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2018年05月08日

日本史のツボ 本郷和人著





 最近、テレビでちょくちょく見る本郷先生の著書。

 お仕事では東京大学史料編纂所でひたすら建長年間(1249〜1256。細かい!!)の史料を読んではるそう。


 しかし古代から近代の日本史の流れを掴もうと

「天皇」
「宗教」
「土地(制度)」
「軍事」
「地域(どの範囲を支配地域と考えていたか)」
「女性(財産・権力)」
「経済」

の7つのテーマについてそれぞれおおまかな流れ(そしてそれらはもちろん相互に関連している)をまとめて下さってます。ご自分の考えもだし、違う意見もある、というのも書いて下さってます。



宗教

@基本的に多神教。(一神教の生まれた地域から地理的にも一番遠い)
A世襲(宗教に限らず、組織の原理)
B外圧


神道と仏教とどちらが重視されたか。これは圧倒的に仏教。白村江での敗戦ショックで、外来の仏教をとり入れ「世界標準にのっとっている」みたいな姿勢を打ち出した。奈良の大仏の開眼も世界的なイベントにしようとしていた。ただし、当時の仏教は指導層だけのもの。お経もわけわかんないし。

 天台、真言の密教は貴族にとっては「おまじない」化。
 またこれに強烈に「世襲」がからんで形骸化した。(門跡寺院)

 そこに鎌倉新仏教が生まれた。2つの意味で「易行」だった。

「名も無い人のためのもの」
「(家柄に関わらず)誰でもできる」

  これは鎌倉幕府の成立とも関係している。
「在地勢力の自立」

 法然と熊谷直実(法然の弟子となった)
 九条兼実が話を聞きたい、と法然を呼んだ時、直実は身分が低いので建物に入れてもらえなかった。その時の直実の言葉。

「あわれ穢土ほど口おしきところはあらじ。浄土にはかかる差別はあるまじきものを」

 これが現時点では日本の史料での「差別」という言葉の初出。


 これらの影響が北条泰時の「後成敗式目」に現れる。律令は中国の丸写しで現実に即していなかった。武士の式目は地域の「統治意識」が出てきている。北条時頼は「撫民」という言葉も使い出している。


 戦国時代に重要なのはキリスト教(外圧)と一向宗。宣教師がバチカンに「自分たちと類似した考えをもち、ライバルとなるのは浄土宗である」という意味のことを書き送っている。


 明治維新では黒船という外圧に対し、廃仏毀釈をし、「国家神道」という無理なことを行った。



 あと面白かったのは「関ヶ原」が何度も日本史で重要なポイントになっている。

 まず大海人皇子は天智天皇から「即位して欲しい」と言われたものの「罠だ」と感じて吉野に逃れ、その後関ヶ原で力を蓄え、大友皇子との戦いに勝利し、天武天皇となった。(壬申の乱)

 なお、大海人皇子が部下に桃を配った山(桃配山)に、後に徳川家康がはじめに本陣を置いた。

 次に北畠顕家が京都に入ろうとした時、足利尊氏が関ヶ原を防衛戦として戦い、入京を阻止した。

 そして関ヶ原の戦い。


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2018年05月07日

「原因と結果」の経済学 中室牧子、津川友介著




読書メモ

因果関係を確認する3つのチェックポイント

1.まったくの偶然 これが結構あるって。
例。ニコラス・ケイジの映画出演本数とプール溺死者数(!)

2.「第三の変数(交絡因子)」はないか
 かつて「ワインを飲むと→長生きする」というデータがあったのは、「ワインを飲めるくらい経済的に余裕がある→長生きする」ということではないか、という話をどこかで見たな・・・

3.逆の因果関係はないか
 例えば地域の警察官と犯罪件数のグラフを作ると 「警察官が多い地区は犯罪が多くなる」と一見見えるが実は 「犯罪が多いところに警察官が多く配置される」というだけだったり

 これら3つが無いことを確認するには 「反事実」を考える・・・ってことだけど、実験室での実験とか、二重盲見によるランダム化比較試験とかでなく、「反事実」を考えて「事実」と比較するというのがよくわからない・・・


エビデンスレベル

高い
|メタアナリシス
|ランダム化比較試験
|自然実験と疑似実験
|回帰分析
|単なるエピソード(これはこの本には書いていない)
低い

で、私のやってることなんか、ほんとエピソードに過ぎないもんなあ・・・

「観察された差が偶然の産物である確率」が5%以下である時に「統計的に有意である」と言う。

コインを投げて表が出る確率で考える。

1回 50%(0.5)
2回 25%(0.5×0.5=0.25)
3回 12.5%(0.5×0.5×0.5=0.125)
4回 6.25%(0.5×0.5×0.5×0.5=0.0625)
5回 3.125%(0.5×0.5×0.5×0.5×0.5=0.03125)

 つまり偶然の産物である確率が、コインを投げて表が連続して4回出るのと5回出るのとの間くらいの確率。これは確かに「少ない」と思えるから、結果として「偶然では無い」と考えていいのではないか、という話になる。

なお、メタボ健診と死亡率について、「メタボ健診に似た健診」を行ったデンマークでランダム化比較試験をした結果は「因果関係無し」

ランダム化比較試験をするにはたいへんお金がかかるが、間違った政策を続けるよりは安上がり。

なお、ランド医療保険実験というのがあり、自己負担率の割合が高くなれば医療費は減る、という結果が出ている。そして「自己負担率が高くなっても『貧困層以外は』健康状態は変わらない」という結果がでている。

ただし「所得が低く健康状態の悪い人に限ってみると、自己負担割合の増加は健康状態を悪化させる」

 なるほど。
 後者を忘れないようにしないといけないよな。

 あと、私の仕事で興味があるのが

「偏差値の高い大学に行けば収入は上がるのか」
という問い。アメリカの大学についての調査なので、実は偏差値ではなく「SAT(大学進学適正試験)」の結果を利用している。

その結果だけを書くと

「偏差値の高い大学に行くということは、すべての学生にとって自身の将来の収入を最大化する選択というわけではない」
「その大学に行けば、誰もが将来の収入を高められるというような唯一無二の大学など存在しない」

そして元カールトン・カレッジの学長スティーブン・ルイスが大学ランキングについて質問された時の回答
「問題は、どこが最高の大学か、ということではない。問題は、誰にとって最高の大学か、なのだ」

 ご本には巻末に参考文献(論文)の一覧が出てきます。





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2018年05月06日

映画「チャーチル」




 見てきました。

 イギリス国会(貴族院?下院(庶民院?)?)で労働党のアトレーが、保守党のチェンバレン首相を罷免する演説が行われた日から27日間の話かな?

 私の友人はチャーチルは消去法で選ばれたと言ってましたが、確かに保守党内ではガリポリの戦いでの敗戦や、様々な失敗、性格的にも傲慢だったのかな?かなり嫌われていたよう。

 1874年生まれだから、日本で言えば明治6年生まれ。
 で、この映画の時、66歳くらいか。
 この映画では75歳くらいに見えたけど。
 お酒の飲み過ぎのせいか、80歳くらいの人の唇の動きに見えた。
 ってのは、ゲーリー・オールドマンの演技、辻政弘さんのメークがすごいってことでもあるのかな。

 オスマン帝国のトルコの半島を砲撃し上陸しようとして、失敗し多大の犠牲を出した。(でもオスマン帝国の方が先傷死者は多い)


 首相になったチャーチルは、徹底抗戦を主張し、ダンケルクの撤退作戦(ダイナモ作戦)を成功させるわけです。
 しかしチェンバレンやハリファックス(保守党からはチャーチルより首相になって欲しいと思われていた)はヒトラーと和平交渉をするべきだと反対していたし、たいへんだったみたい。
 結局、労働党や世論の後押しでできたのかな。

 なおプレディ・みかこさんの「労働者階級の反乱」によるとイギリスの富裕層はナチに親和的だったみたい。






 う〜〜む。映画「ダンケルク」もみないといけないな。


 「ゆりかごから墓場まで」の社会福祉政策は1942年(戦争中ですね)に報告が出ています。
 また1945年の総選挙では冒頭に出てきた労働党のアトレーが首相になってます。
 どこかで1945年にチャーチルで総選挙で敗れたのは、基本的に保守党が落ち目で労働党の人気が高まったため、と読んだな。




 なお、最後に出てきたチャーチルの言葉。

「成功も失敗も終わりではない。肝心なのは続ける勇気だ。」

 なるほど、「成功」と思うことでも「失敗」と思うことでも、確かにそれはある時点、瞬間のことで、人生とか世の中というもんはその後も続いていくもんな。


 まあ、私はゲーリー・メジボフさんの

「我々に失敗は無い。ただ学ぶだけだ」

って言葉も大好きですが。





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2018年05月03日

問題は英国ではない、EUなのだ エマニュエル・トッド著(「話」かな?)



 トッドさんはフランスでISによるテロが起こった時に「私はシャルリ」という運動が起きたのに対し、「シャルリとは誰か?」という問題提起をしてイスラム移民やマイノリティに対する差別への危険性を指摘されている。


 本書が扱うのは2015年1月にパリで起きた『シャルリ・エブド』襲撃事件自体ではなく、事件後に行なわれた大規模デモの方です。「表現の自由」を掲げた「私はシャルリ」デモは、実は自己欺瞞的で無意識に排外主義的であることを、統計や地図を駆使して証明しています。


 トッドさんは「歴史人口学」というのをやってるって。

「農村社会の家族構造によって近代以降の各社会のイデオロギーを説明できる」

ということを唱え

「共産主義革命(?)が起こったのは外婚制共同体家族の地域である」

という主張をしてはります。

それがロシア(ソ連)であり中国である、ってことね。



 内婚と外婚ってのは、いとこ婚を認めるか認めないかみたいなこともある。

 日本は認めるけれどドイツはいとこ婚はまず無いって。


 しかし、じゃあ北朝鮮はどうなる・・・あっ、別に革命は起こってないか。


『家族システムの起源』で明かにしたこと。


 西欧などユーラシア大陸の周縁部に存在する「核家族」システムが、家族構造としては実は最も原始的である一方で、この「原始的な家族構造」(核家族)が、むしろ近代的な変化や社会の進歩を促した、というパラドクスです。

 ここで重要なのは、この「核家族」も、それぞれバラバラに存在するのではなく、ある大きな社会構造のなかに存在しているという点です。そして、これはいつの時代にも言えることです。


 これはつまり支える社会構造、福祉システムが必要ということね。

 そして

 ここに、ネオリベラリズムの主張の根本的矛盾があります。個人の自立は公的・社会的援助制度、つまり今日の文脈で言えば国家を前提としているのに、そのことを理解していないのです。

 ここでよくわからないのですが、ネオリベラリズムって新自由主義と同じような意味なのかな。


核家族というのは

@パパ、ママ、子ども
A独身者や独居老人

なのに、ネオリベラリズムはAの存在を否定し、Aを制度に組み入れないために、個人主義でありながら個人の自立をさまたげてしまっている、と。

 家族に頼らなければいけないことで、「個人の自立」が妨げられてしまっている。

 ははあ、なるほどなあ。



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