私の関わりのある法人
ksbutton.png omemebuttan.png sowerbuttan.png
※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2020年03月10日

地図で読む日本古代戦史 武光誠著





この本で取り上げられている戦いは

527 磐井の反乱
587 蘇我と物部の争い
645 蘇我入鹿暗殺(大化の改新)
7〜9世紀 (大和政権と)辺境民との戦い
663 白村江の戦い
672 壬申の乱
939 平将門の乱
1051〜1087 前九年・後三年の役
1156〜1159 保元・平治の乱

の9+α


527 磐井の反乱

 これ以前のヤマト政権は身内同士の争いがひどく、ヤマトには次代をつぐ器の人物がいなくなってしまっていた。そこで大伴金村が、応神天皇の五世の孫の継体天皇を福井から呼び寄せて天皇になってもらった(507)。
 これでようやく中央集権が進み出した。

 その頃、筑紫の磐井は新羅と結んで交易の独占と王朝を打ち立てることをねらった。
 しかし、継体が物部麁鹿火(ものべのあらかい)を征討将軍として打ち破った。
 なお、その後、屯倉(みやけ)が置かれた。

 私、単に「屯倉が置かれた」とだけ日本史で習ったと思うけれど、これ、日本各地に点々と食糧倉庫を置いて、いざという時、軍勢の兵站用にしていたのね。デポか。


587 蘇我と物部の争い

 587年は決着のついた年。

 物部は「もののふ」の語源になった精強豪族だった。伝統を重んじる立場。
 蘇我は外国で流行りの仏教思想を取り入れるいわばハイカラ豪族。
 で、相当な確執があったみたい。

 物部・蘇我との戦いの決着がつくまでは、僧も還俗して身を隠して暮らさないと身が危険だったみたいだし。

 この恵便さんもだし、上のエントリに出てくる善信尼は

585年(敏達天皇14年)3月、物部守屋による廃仏運動により法衣を剥ぎ取られて全裸にされ、海石榴市(つばいち、奈良県桜井市)の駅舎で鞭打ちの刑に処された。

だもんなあ・・・

587年には聖徳太子も蘇我方で戦い、勝ったので四天王寺を建てた、という伝説が残っていますね。
 これは中国のより進んだ統治システムを入れよう、渡来人を重用しようとするための戦いでもあったのだって。


645 蘇我入鹿暗殺(大化の改新)

 舒明天皇(中大兄皇子の父)なきあと、中大兄皇子が皇位につくことができず、皇極天皇(中大兄皇子の母)が皇位についた。有力豪族の間で中大兄皇子に対して「可愛げがない。独断で動く」という評価があったよう。その中でも一番力を持っていたのが蘇我入鹿。

 皇極天皇は外交にも積極的。朝鮮半島の三国(百済・新羅・高麗)の使者からのみつぎものをされる儀式に、蘇我入鹿を呼び出し、武器はあらかじめ道化みたいな人に渡させた後、儀式場内で中大兄皇子とその一党が暗殺した。

 儀式に参加していた皇極天皇や古人大兄皇子は陰謀を知らなかったよう。
 で、古人大兄皇子は自分の宮に帰った時に
「韓人が入鹿を殺した。私の心は痛む」
と言ったと。
 極度の緊張状態で頭の中がとっちらかると、状況を間違って認識し、デマを言ってしまうものなのだなあ。

 なお古人大兄皇子は出家して吉野へ去ったが、中大兄皇子に殺された。

 その語、改新の詔が出て、当時最新の中国風政治組織が確立したように日本書紀に書かれているけれど、どうやらそれは後年の後付のようだ、とのこと。ってことは7世紀に中国を意識して書かれた、ってことかな。


7〜9世紀 (大和政権と)辺境民との戦い

 これ、単に「勢力範囲を拡大したいという欲望」ではなく、中華思想によってたんだって。


663 白村江の戦い

 新羅が強くなって百済を圧迫した。百済からの要請もあり、斉明天皇が援軍を送ることを決定。斉明天皇が亡くなった後、中大兄皇子が称制で実務をした。それが天智天皇となっても続いた。

 一時は百済が失地回復していたが、百済の中で内紛が起こり、それに乗じて唐・新羅軍と、百済・日本軍が白村江で対決。唐の船は大型で、百済・日本軍は小型船(千艘もあったのだけど)だったので、唐・新羅軍が圧勝した。

 これで百済は滅び。百済と高麗は(敵の敵は味方だし)同盟を組んでいたが、百済が滅んだことで高麗も弱くなり唐に滅ぼされた。
 百済の多くの人材は新羅に移ったが、日本に亡命した人もたくさんいた。

 日本では、唐・新羅連合軍が攻めてくると困るので、多くの朝鮮式山城が作られた。
 新羅と対抗するために、亡命者の知識もあり、中国風中央集権が進んだ。


672 壬申の乱

 天智天皇の子大友皇子と、天智天皇の弟大海人皇子の跡目争い。

 大友皇子は百済からの人を重用する立場。しかし大海人皇子が勝ち、百済人は重用されなくなり、学制を整え、直接中国文化を受容しようとし始める。(こうして中国風だけれど日本独特の文化が花開くことを美術史家は「白鳳文化の成熟」と言う、とのことなんだけど、白鳳文化って奈良時代のことだと思っていたのだけど・・・)


939 平将門の乱

 平将門って東北というイメージがあるのに、将門塚が東京にある(神田明神?)のが不思議だな、と思っていました。

 この本の地図を見ると、本拠は茨城県の石井だったみたいだけど、勢力圏は神奈川県、東京都、千葉県、埼玉県、栃木県、群馬県、茨城県(もっとかも)に及んでいたんですね。

 で、首が飛んでいく絵とかあるし、攻撃的な人だったのかなと思ったら、本人はその気が無いのに、地元の人から人気があって、頼まれてしかたなく立った、みたいな感じだったそう。
 だからこそ、今も人気がある、ということだそうです。

友人からの情報


第34話「柏ふしぎ発見!藤ヶ谷編」〜これってナンダイ!?市立柏研Q所
    後ろの方に将門神社のことが出てきます。

 平将門の首は平安京で晒されて、で、東京の神田明神の首塚に飛んで行ったって。
 その晒された地を、空也上人が手厚く供養し、そこが京都神田明神になったとか。



 国内の争いでも、外国からの影響が大きくある場合が多いのだなあ。

posted by kingstone at 14:52| Comment(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月11日

百戦錬磨 ハロルド・ジョージ・メイ著




 著者は、2018年5月から新日本プロレス代表取締役兼CEO。


 また新日本プロレスのホームページにブログももってはりますね。


 なお、このメイさんのドキュメンタリー、今日(2020年2月11日)21時からNHK BS1 で再放送されます。

 メイさんはオランダ人。

 しかし、お父さんが約半世紀前に日本の食品会社で6年間働き、その間、横浜で8歳から14歳まで暮された。

 その後、父が乳業会社の社長になったインドネシアで過ごし、大学はアメリカのバックネル大学。

 大学最初のオリエンテーションで、学長の「勉強以外の活動にも励んだほうがいい」との言葉で、消防署のボランティアとなり、大学4年間で1000回以上出動し、4年次は司令官にもなってはる。

消防署ボランティアの種類

・救急
応急処置をしながら患者を病院まで運ぶ
・消防
火災消火
・レスキュー
山での遭難事故、交通事故、災害のさいの人命救助

 アメリカやヨーロッパではボランティアの隊員が多く、プロと同じ講習とトレーニングを受けて、同じ資格を取り、同じ活動をする。権限も同じ。
 アメリカでは65%がボランティア。
 (って、日本でも消防団は全員ボランティアだよな)

 メイさんの大学のある町の消防はボランティアのみ。
 しかし消防車8台、救急車3台、ボート1台を運用。
人数  救急>>>>消防>レスキュー
消防、レスキューは人手不足だった。

お客様相談室について

 最近アウトソーシングするところも増えているが、それはお客様相談室の価値を経営陣が理解していないから。
 お客様相談室が異変に気付きやすい。
 また社内の最新の情報がお客様相談室に伝わるように、ある会社では稟議書を回覧する部署にお客様相談室を加えた。


プレゼンについて

大学時代、一般社会人向けパブリックスピーキングのコースをとったが、最下位だった。
・OHPに映す字が小さい
・喋り方が単調
なるほどな。それ以降意識して勉強しはったんやろな。





posted by kingstone at 15:05| Comment(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月09日

日産 VS. ゴーン 支配と暗闘の20年 井上久男著




2019年2月20日の出版。

 だからそれ以降の西川さんを起訴するやせんやなどの話は入っていない。

 えーー、ゴーンさんが日産CEOになったのが1999年、もう20年以上前になるのか・・・

 日産は鮎川義介(大叔父井上馨。鮎川は井上の書生もしていた)が、井上の支援で戸畑鋳物(現日立金属)を作ったのが始まり。
 もともと政治とは近い。
 満州を牛耳っていた「二キ三スケ」
 星野直樹、東條英機、岸信介、松岡洋右、鮎川義介

1999年ルノーと提携の前、あと80日で資金枯渇という状況だった。

1999年 5900億円の当期赤字
     ゴーンのリバイバルプラン
2000年 2500億円の当期黒字
     V字回復
1999年以前、天下り社員のいる下請け企業となあなあで高い部品を買っていた。
それをコストカットした。

 この頃、ゴーンさん毎朝他社の違う車に乗って出社し、特徴をつかんでいた、というような話を読んだこともあるな。
 また、自社の車についての会議にも出席し、鋭い指摘をしてたって。
 現場にもよく行ってたし。
 また最初は年棒4000万円を上限にしていたと。

 危機的な状況での荒療治には才能を発揮。

 しかし、その危機が去った後、よりよい組織を作ることができなかったのでは、と。
 社内のリストラで「検査不正」が起きたり、おべっか使いばかりで周囲を固めるようになったり。

2005年以降 ルノーCEOにも選ばれる
       この頃から日産の車の会議でも上の空になってきたと。
2011年以降 まったくの老害

 年棒も4000万円の上限をとっぱらい、どんどん増えていったと。

 自分が老いてまともな運営ができなくなった時のことは常に意識しておかないといけないんだろうな。
 まったくもってひとごとじゃない・・・(私は組織は運営していないが)

posted by kingstone at 00:07| Comment(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月04日

実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実 秋山千佳著




 広島の「ばっちゃ」という中本忠子さんのことは知りませんでした。というかどっかで読んだことはあったかもしれないけれど、頭に残ってませんでした。

 ネットでもいっぱい記事がありますね。

この記事でも

「「広島のマザー・テレサ」と呼ばてれいる81歳の中本さん」

と紹介されています。

 著者は「広島のマザーテレサ」という呼称に違和感を感じられて取材を始められています。

 まあ、別の「偉人」の名前で形容されるのって、誰だって、いつだって変だなあ、とは思いますね。中本さんは中本さんなのだから。

 そして、中本さんが大きな負担をものともせず、活動を継続しておられる「動機」というのか、原動力みたいなものを知りたい、というのが、いろいろ調べてこの本を書かれた著者の動機かな。

 そのために、詳しくは語られてこなかった空白の前半生に迫っていかれます。

 で、終わってみれば「なるほどな」ということになるのですが。

 最後半に中本さんの3人のお子さんのインタビューが出てきます。

 みなさんそれぞれに立派にやっておられます。

 そしてそれぞれの方が「私より、他の兄弟の方がつらかったのじゃないかな」と言っておられるところが何ともじーんときます。

 で、ほんと中本さんはすごい活動をしておられます。昔は保護司をしながら食事を提供する、場合によっては宿泊させてあげる、などを「来る人はこばまず」やっておられたわけです。
 だんだん有名になってくると「保護司がみんなあんなことができるわけじゃない」「ああいうことをされたら困る」などの批判も大きかったらしいです。

 別に、できない人が批判される必要はないし(これ、めちゃ大事だろうな)、できる人はできることをすればいいだけ、なんでしょうけどね。
 そしてそういうのが連携したり・・・もちろん関係なく動いてもいいし。
 でなきゃ、めっちゃ不自由になるし、困っている人が助かるチャンスが減ってしまうし。

 私も「勝手」なことをするのでよく批判されますが。

 しかし、話の流れで児童相談所の話もいっぱい出てきます。

 これを読んでいる限り、まだまだ事件・犯罪に関わることも多く、そりゃあそこまでになっていない障害のあるお子さんについての子育て相談なんてやってる余裕無いだろうな、と感じられます。

 じゃあ、「障害のあるお子さんについての子育て相談」をしてもらうにはどこに行けばいいんだろう?
 教育センター?
 療育センター的なところ?

NHKスペシャル「子どもたちが立ち直る居場所」はNHKオンデマンドで見ることができるそう。

こちらで序章、1章の試し読みができます。
実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実




posted by kingstone at 15:58| Comment(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月01日

映画「フォード対フェラーリ」  マット・デイモン、クリスチャン・ベイル主演




 近所で、都合のいい時刻に見にいけるところを探すのに苦労しました。
 もう、上映回数が減らされ、上映時刻も合わないのが多くて・・・

 今日はハーバーランドOSシネマで1回のみの上映。
 でも3時40分開始だから、見に行けました。

 5番会場という小さな箱でしたが、満員でした。


ーーーーーネタバレもあるーーーーー

 整備士(開発コンサルタント)兼ドライバーのケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)が「思っていることをそのまま言う」人で、きれいごとを言いたい官僚的な副社長とソリが合わず、しかしそこをプロジェクト・リーダーであるキャロル・シェルビー(マット・デイモン)がなんとかしていき、ルマン制覇を成し遂げる、という話。

 プロジェクトの最終目的がわからない、かつ現場の者の気持ちがわからない上層部と現場の角逐。
 なんかもうめっちゃくちゃよくわかります。

 しかし、ルマンでドアがしまらないというアクシデントでピットインしたら、整備士さんがでっかいハンマーでガンっと一発やってうまくしまるようにしたのは笑いました。
 でも現場ではよくあるよね。

 私も肢体不自由養護学校時代に作った様々な教材、教具がうまくフィッティングできない時、ガムテープで調整してうまくいくようによくやってました。
 で、ついたあだ名が(皮肉もこもってるけど)「ガムテープの魔術師」

 でも、こんな、エンジン音バリバリの映画も「古い」話になるのかな。

 ガソリンエンジンが無くなり、全部電気自動車になりそうだし。
 そうなるとヒュィーンみたいな音しかなくなりそう。

 あと、シェルビーの自動車販売店は、フォードからのルマンのオファーが来る前は、詐欺まがいの自転車操業状態だったし、マイルズの自動車整備工場は国税に差し押さえられていたし、なんか米国で商売するってのもたいへんだなあ、と感じました。

 なお、ルマンは最近2年はトヨタの勝利。(ベンツ、フェラーリが参加していないが)

 そして1991年にはマツダ787Bが優勝してます。

スクリーンショット 2020-02-01 22.51.21.png



posted by kingstone at 22:52| Comment(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする