私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2017年08月12日

最後の秘境 東京藝大  二宮敦人著





 いやあ、すごいは。

 ここの場合「どこ行ったらいいかわからないから適当に学校・学部を選んで入った」っていう学生はめちゃ少ないだろうな。

 そして、「自分がやりたいこと、表現したいことは何か」を徹底的に追求していく、と。
 もちろんそれが見つからずに挫折していく人もいるけど、学部時代はそれは少数派みたい。

 しかしまあ、現実は

「アーティストとしてやっていけるのは、ほんの人握り、いや一つまみだよね」

だし、

 平成27年度の進路状況には、卒業生486名のうち「進路未定・他」が225名とある。

 ってことで、また就職活動への支援はまったく無いそう。(この本の取材があった2016年2月時点)

 あと、音校(音楽の様々な専攻)は「みんながライバル」という傾向があるし、美校(美術の様々な専攻)は、もちろん「一人の作品」を作る場合が多いけど「みんなでやろうぜ」みたいな雰囲気とかいうのも面白い。服装も音校は割とカッチリしてて、美校はカジュアルを超えてグダグダみたいな感じで、格好を見ればどちらかわかる、というのもなんか納得。

 なお、この方は学生。(ただし、今も学生してるかはわからない)



 東京藝大の大学祭 藝祭










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2017年07月23日

バッタを倒しにアフリカへ 前野ウルド浩太郎著




バッタを倒しにアフリカへ 前野ウルド浩太郎著

 サバクトビバッタを研究している前野さんが2011年4月からモーリタニアに研究に行かれた時のあれこれを書かれたもの。

 子どもの頃からの「昆虫学者になりたい」という夢。
 その実現の難しさをどう乗り越えたのか。
 フィールドでの研究とは。
 研究の面白さ、次々と難題がふりかかる苦労。
 現地でサポートしてくれる人を雇ったり、関わったりする時の苦労。
 モーリタニアの文化。

 などがたいへん面白く書かれていました。
 基本的に大人向けの書き方になってますが、子ども向けに書き直したら「課題図書」になると思います。

 で、今、「研究」というと実験室のものが多く、フィールドワークが少なくなってきてるんですってね。それだけにフィールドに出ると論文にできるテーマがどんどん見つかる、というのも面白いな。


 で、モーリタニアという国についてはほとんど知りませんでしたが、


を読むと、わあ、クーデターも結構頻繁じゃないですか。ここに書かれている一番最近は、2008年。


 またWikipediaにも、この「バッタを倒しに・・・」でも語られている「ガヴァージュ」(女の子に無理矢理食べさせて太らせる。太った女性が魅力的である、という文化があるため)という風習についての説明もあります。

 これ「どんどん食べや」ってだけでなく、食べなかったら
「太ももを木製ピンセットでつねる」
「指の間に鉛筆くらいの棒を挟ませて指をぎゅっと握る」
というおしおきつき、はやい話が虐待もこみになってる風習で・・・
まあでも若い人はしなくなってきた、というのが希望が持てるか。






posted by kingstone at 11:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月03日

就活での脱面接



AERA '17.7.10号の

「面接はやめました」

という記事が面白かった。

 ビースタイル社は3年前に面接を廃止。
 大手ナビサイトへの掲載もやめた。
 今年は社員二人以上に、学生がインタビューし(逆じゃないよ)その内容を元に同社の魅力をまとめる。最終選考までは次のプロセスに進むのを決めるのは学生。

 なるほど。
 で「お祈りメール」も送らないって。

 なぜそんなふうにしたかというと、面接でのコミュニケーション能力や個性をアピールしていた学生が、入社してみたらたいしたことがなかったというケースもある。またコミュ力があまり高くないというだけで、将来活躍してくれるであろう有能な人材を見落としてしまうリスクも大きい。



18分前

 キャリア解放区のアウトロー面接。


 ワークショップで採用したい会社の担当者は肩書き抜きで求職者の中に入っていき、話し合う。

 テーマは「愛」「欲」「信頼」など。

 その後、求職者は企業名を知る。最終的に採用が決定した場合のみ企業は成功報酬を払う。


 最初は不安定就労の若者を支援しようとして始めたのだが、今は彼らこそが職場にイノベーションやダイバーシティをもたらすのではないか、という可能性を感じ始めているとのこと。例えば・・・

○東京大学でデータ解析スキルを極めたものの、コミュ力に自信がなくて山にこもっていた男性。

○話し出すまでに4秒近くかかるために通常の面接では全敗していた女性。
「その女性は4秒待ちさえすれば内容のあることを話すし、毒を吐くユーモアもある。入社後は、体クライアントのコミュ力も上がってきているそうです」

 なるほどな。
 4秒時間が空いたら、普通の面接なら他の参加者がしゃべり出してしまうもんな・・・


 アメリカの産業・組織心理学の研究者、ブラッドフォード・スマート博士の著書「Topgrading」の中での指摘。

変わりやすい特性

・リスクをいとわない姿勢
・リーダーとしての姿勢
・仕事経験
・コミュニケーション能力
・第一印象
・顧客に対する姿勢
・コーチング能力


12分前

簡単ではないが変えられる特性


・判断能力

・戦略スキル

・主体性

・ストレスマネジメント

・傾聴力

・交渉スキル

・チームプレイ


変わりにくい特性


・知能

・創造力

・概念的能力

・誠実さ

・熱意

・情熱

・向上心

・粘り強さ


 う〜〜ん、ちょっと異論もあるかな・・・

 「変わりやすい」というのは確かにそうだと思うのだけど「変わりにくい」とされている「誠実さ」「熱意・情熱」「向上心」「粘り強さ」もその組織がどんな制度・しくみをつかっているかで容易に変わりうるのじゃないかなあ・・・



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2017年06月19日

もやしもんと感染症屋の菌辞典 著:岩田健太郎 絵:石川雅之




 中身はへえっ、ほおっと言うばかりで、「理解できた」か、って問われれば理解してないです。
 しかし、石川さんの絵がかわいいから、なんか楽しくページが進んでしまう。

「らい菌」のところで、

「らい菌」は感染力は弱いけれど、見た目に関わってくる。
「結核菌」は感染力が強く、生死にも大きく関わってくるけれど、見た目は「うるうるした目」「紅潮したほほ」(ボッテチェルリの「ヴィーナスの誕生」のモデルになったシモネッタも結核を発症していた)で、見た目はとりあえずいい。

 そのため、結核は比較的最近まで隔離の対象になっていなかったが、らいの方は昔から迫害・隔離の対象となっていた。

 という話から

「科学や技術万能主義だと、ヒューマニティーのない、だめな医療になってしまう」……とは陳腐なクリシェである、そうかもしれない。しかし、科学や技術を無視したむき出しの人間中心主義は、ヒューマニティーの対極にある、最悪なタイプの「だめな医療」である。歴史がそれを証明している。

クリシェ(cliche)
   1.決まり文句
   2.陳腐な表現[考え・筋・場面など].

 全然別のことかもしれませんが、こんなことが思い出されました。

 私は肢体不自由養護学校時代、学校にはまだまともに入っていなかった、パソコンを始めとした機器を利用したコミュニケーションの導入を始めて行きました。

 強く批判をされたものです。
「人間的では無い」
「人間性を欠落させる」

 その後、知的障害養護学校で、周囲の威嚇と暴力の指導にびっくり仰天し、(またそういう指導をされてる方が教育委員会へと出世されてたりした)、自腹を切っていろんな研修をし、TEACCHを導入していきました。

 やっぱり強く批判をされたものです。
「非人間的」
「あの人はパソコンなんか使ってる人やからあんなことする」

 そして、威嚇や暴力を使ってる人たちへ「非人間的だ」という批判を聞いたことはついぞありません。

 たぶんとても「人間的」なのでしょうね。

 なお、私が中心でいた学年は、子ども達の笑顔は多かったです。
 他の学年は、先生の前では真面目(というか緊張した)な顔が多かったかな。

 ふむ。




posted by kingstone at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする