※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2025年04月14日

映画『マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド』




 いや、なんか副題が小っ恥ずかしいぞ。

 原題は『La Nouvelle Femme(新しい女性)』だから、そっちにするか「マリア・モンテッソーリ」だけにしてくれてたら良かったのに・・・

 テアトル梅田に来てますが、同じ系列のシネ・リーブル神戸にも来るかも、と上映予定作品を観察してたんですが、出てこずこのまま終映で神戸まで回ってこなかったら後悔する、と思って行って来ました。

 テアトル梅田は梅田スカイビルにあるってことだったんですが、大阪駅方面からスカイビルイーストに入るところが玄関がよくわからず(後から考えるとあえてわかりにくくして、イーストとウエストの間の中央に人を誘導しようということだったんですね、たぶん)、何とか見つけて入ると、そこではテアトル梅田に関する案内はなく、困ってしまってたまたま歩いてたどっかの社員さんに尋ねたら、イーストからしたら外れに出っ張ってるようなところのエスカレーターかエレベーターで上がるようになってました。

 で、エスカレーターで上がっていくと、4階まで行くと目の前に映画館があるのですが、チケット販売は3階でしかやってなくて、なぜわからなかったのだろうと思ったら、エスカレーターで3階に上がったところに大きく展望台行きと書いてあり、4階に上がる方の壁面にいろんなのに混じって小さく「テアトル梅田」と書いてあるのがわかりました。

 私としてはそちらの壁面を見る前にエスカレーターの乗口に視線が行ってしまうので、まったく気づきませんでした・・・

 もうトラップだらけでした。




ーーーー ネタバレアリ ーーーーーー

 モンテッソーリさんについては Wikipedia では


 で、この Wikipedia では

1896   イタリア初の女性医学博士号取得
(その後) 精神病院に職を得た
1907   ローマの貧困家庭の子供たちに応用する機会を得る(「子どもの家」だろうな)

となっているわけですが、ここに詳しくは書かれていない1900年〜1907年の間のことが描かれています。

 で、1900年当時は「教育研究所」を恋人(と言っていいのか?マリアの婚外子の父親)のジュゼッペ・モンテサーノ(イタリアの児童心理学と神経精神医学の創始者のひとり)と運営していた。これは知らなかった。

 ってか、どこまで実話に基づいているかはわからないのですが。この映画のもうひとりの主人公、高級娼婦のリリ・ダレンジって人は創作とのことですし。

 モンテッソーリさんはプレゼンをする時、「イタールの弟子のセガンの開発した(中略)メソッドで・・・」とかソースというか先行研究について語ります。でもリリは「業界の話なんて退屈。私が開発したメソッドって言うのよ」と助言するシーンが面白かったです。

 しかし、確かにイタールやセガンが「できるんじゃないか」という態度(それはすごく大事)は引き継いているだろうけど、教材・教具を含めた総合的なシステムを 0 から 1 にしたのはモンテッソーリさんだろうから、モンテッソーリ・メソッドと呼んでもいいんじゃないかな、とは思うな。

 なお、出てくる教育研究所の子どもたちは、実際に何らかの障害を持っている子たちが出ています。で、演技にちゃんとなっている(ってかそれぞれの子どもに合わせるように撮影していった部分もあると思います)のがすごいです。

1870年(明治3年)  モンテッソーリ生まれる(ちなみにイタリア統一完了の年)
1900年(明治33年) 映画で描かれた時点

 ということで、日本でもそうだけれど、女性は見えない存在にされていた、ってことがあるのだろうな。結婚できなかったことも、婚外子がいることを秘密にせざるを得なかったあたりも。

 だから「その時代」の背景があるから、現在の視点でモンテサーノを非難することはできないのだろうけど、何だかなあ、とは思いますね。

 私の昔のまとめ。

posted by kingstone at 20:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コミック『これは経費で落ちません』原作:青木祐子 漫画:森こさち





 以前、NHK で放送されていて、面白かったな、と思っていました。

 で、コミックを読んでみたのですが、あれ?こんな泣かされる話だったっけ?と思うくらい泣かされました。テレビドラマのほうではわははと笑ってただけのような気がしますが。

 で、ラブコメだけど、結構「お仕事漫画」の側面もあるんだなと思いました(これは原作がそうだからか)。

 そんな中で、コミュニケーションだとかチームビルドの話も出てくるし。

 っていうかいろんな凸凹のある人のいいところを見つけてくってみたいなところあるし(もちろん描写された段階でダメな人も出てきますが。横領してた人とか)。

 なお、通勤の交通費が問題になるけど主人公の森若さんが理由をつけて認めてくださるシーン、何度か出てきますが、私も震災後、実家(母に対応)と今の事務所(妻子)を行き来しつつ通勤してた時、学校の事務の方に「あれ?」っと聞かれたことありましたが、「ま、そういう事情ならしかたないですね」で済ませてくださったことがありました。

 で、まだ連載は続いてるんですね。最終14巻の奥付には2025年としか書いていませんが。


posted by kingstone at 19:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月11日

映画『366日』





 あれま、いつものようにブログから貼り付けられないや。

 長いこと、ランキングの上位にとどまっていましたが、ついに先週末は10位(それでもすごいんだけど)。

 で、どの映画館も 1回上映になってるし、もう終映かな、と思って見てきました。

 「本当のことをちゃんと伝えることが大事だよね。良かれと思って余計なことするなよ」という映画かな。


ーーーーーーー ネタバレ(?)あるか・・・ ーーーーーー


 「病気もの」の映画みたいだし・・・とちょっと敬遠する気分がありました。

 しかし、見終わって、いやまあ病気もごく普通に身の回りにもあるし、人と人との交錯ってやつもあるし、養う親が違うっていう話もよくあるし・・・みたいな「ことさら病気で悲劇を演出」とか考えなくてもいっかあ、と思いました。


 疑問点・・・

 2004年頃の沖縄のバスは、バス停についてからカップルがいちゃいちゃし始めても待ってくれたのか?

 2012年頃の沖縄のバスは、バス停でないところで「停めてください」とお願いしたら、停めておろしてくれたのか?

 私は、1960年代の岡山のバスで「バス停で無いところで手を上げたら停まって乗せてくれる」は体験したし、「停めてください」もいけそうだったけど、2012年の沖縄は・・・

 2008年頃、新卒社員と学生で「あんないい部屋」が借りられたのか・・・(通勤に時間がかかる、という描写は出てくるけど)


 しかし・・・今日、私の横の数席先に座っていた高校生男2人女2人のグループで一番私に近いところに座っていた男の子。本編上映直前だけど、スマホのライトを照らしてゴソゴソするわ、あげくのはてにポップコーンを床に全部撒き散らしてしまうわ・・・まあ小声で謝ってきたけど、落ち着け・・・

 なお、映画の大事アイテムとして、MD が出てくるけど、ちょうどこんなニュースが

2025年3月4日

あと、ロケ地マップが OKINAWA FILM OFFICE のサイトで手に入りますね。


神戸フィルムオフィスも、こんなページ、作ってくれないかな。






posted by kingstone at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月03日

映画『名もなき者』ボブ・ディラン、ウディ・ガスリー、ピート・シーガー




 昨日行ってきました。

 イオン・シネマ明石では30人くらいだったかな。

 たくさんの懐かしい曲が聞けました。

 私とかそれ以上の年齢の方が多かった印象。




ーーーーー めちゃネタバレあり ーーーーーー

 1961年だっけか、ボブ・ディランが入院中の憧れのウディ・ガスリーに会いに行くと、そこにピート・シガーが見舞いに来て居た。

 それぞれ知ってファンだったけど、そんな関係から始まった、ってまったく知らなかった。

 で、どっちが先か忘れたけど、ピート・シガーが赤狩りの時代に裁判所に被告として立っている場面が出てきました。で、全然反米的な歌じゃないよ、と法廷でバンジョーを構えるけど、歌うのを禁じられる。裁判所を出てから報道陣の前で歌い出したのがガスリーの「This Land Your Land」。今では第二の国家って言われてるあの歌・・・(まあそう思ってる人は一部かもしれない。またいろんな詩があって、私有財産を否定するような歌詞も一時は歌われていたみたい)

This Land Your Land(英語版 Wikipedia)

ピート・シーガー(こっちは日本語版)

 これを読むと下院非米活動委員会にピート・シガーが召喚されてた場面みたい。

 なお、上の Wikipedia で、ピート・シガーが1936年にアメリカ共産党(共産主義者青年同盟)に参加し、政治活動もしていたけれど、1950年台にスターリンの圧政が明らかになり、ハンガリー動乱を経て、離党したとのこと。またピート・シガーの父親は1936年の段階で「モスクワ裁判」の証言資料から、強要された偽りの告白であることを見抜き、離党していたそう。

 しかし・・・最近のアメリカもロシアも無茶苦茶な国だな、と思ってたけど、昔からそういう要素はいっぱいある国だったんだな。

 また一時はその共産党の経歴を非難されることがあったが、途中はなくて、最近また非難している輩が出てきたと。そんなこと言ったら、日本で言えば渡邉恒雄や西部邁も同じように非難しなきゃなんなくなると思うが・・・


 で、ボブ・ディランと会った頃のピート・シガーは既にプロデューサー的な活動もしていて、仲間の頑固な人たちに「音楽を聞きもしないで」といろんな音楽を認めようという立場だったのが、映画の中ではあのボブ・ディランがニューポート・フォーク・フェスティバルにエレキギターで登場した時に、音声さんに止めさせようとしたり、アンプを叩き壊そうとした、「老害」化した姿が描かれていました。ほんと年を重ねると知らずしらずに「老害」になってしまう・・・

 と思ったら、上の Wikipedia では本人へのインタビューが出ていて、「いや、アンプは声が聞こえるように調整しろ、と言いに行っただけだよ」みたいな回答してました。

 また、私は大ブーイングが巻き起こった、というのは知っていたけれど、それと同じくらい大歓迎の聴衆もいたことは、この映画で初めて知りました。

 あと、ジョーン・バエズとボブ・ディランの関係は知らなかったな。

 懐かしくなってウディ・ガスリーの自伝「ギターをとって弦をはれ」を持ってたはず、と思って探したのだけど、数年前に断捨離した時に手放してしまったみたい。残念。











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2025年02月23日

映画『ファーストキス 1ST KISS』松たかこ 松村北斗




 イオンシネマ明石にて。席が8割がたうまってました。




ーーーーーー ネタバレあり ーーーーーーー



 偶然タイムスリップ(というか自由に行き来できるからタイムトラベル?)ができるようになった妻。

 死んじゃった夫を、生き続ける世界線に運ぶために努力する、という話。

 で、夫婦関係が良かったかというと最悪で、その日、夫は離婚届を出しに行こうとして、出す前に亡くなっているのだけど。


 歴史を改変しようと何度もチャレンジするんだけど、復元力に負けてしまい、結局夫は死んでしまうのだけど、でも真相を知った若き日の夫は、たぶん努力したのだろうけど、良い夫婦関係を作って、笑顔の遺影と感謝の手紙を残して亡くなる。

 とまあ、こういう話で、ある意味、ご夫婦・カップルなどで見に行かれることを勧めたいけれど、「今」幸せなカップルでなきゃ、一緒には見にいかないだろうな・・・


 しっかっし・・・若い頃の松たかこが、若い頃の松たかこのまんまなのだけど・・・(意味わかる?顔がそうなのよ)。えええ、メーク、いや CG というか VFX というか・・・

 歳をとった松村北斗は特殊メークだろうけど、特殊メークでは若い頃のほっそりした顔は作れないだろうし。

 なんか技術すげーーー







posted by kingstone at 15:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする