私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2021年04月01日

[図解 統計がわかる本」 山本誠志著




 たまたま図書館に寄った時に返却棚にあったので、ちょうどいいや、と借りてきました。

 数式なしで、「統計とかグラフとか、インチキんなのが多く、しかもインチキを暴こうとしたらたいへん」とか「統計をとるのはコストがかかるので、必要な時をよく考えて統計をとろう」とかいう話が多かったです。

 統計の歴史の年表は、ほーーっと思いました。

 昔は統計(数える)と言えば全量検査しか無かったのが、標本検査とか、近代的な統計になっていったのは、17世紀くらいからと。

 意外と新しいものなのだな、と思いました。

 この本に載っている年表。文言は短くしているものがあります。



統計学の歴史


1662 ジョン・グラントによる英国人口調査レポート
    「死亡表に関する自然的および政治的諸観察」
    現代統計学の幕開け

1690 ジョン・グラント「政治算術」
1713 ヤコブ・ベルヌーイ 確率分布の考え方を導入
1798 ロバート・マルサス「人口論」
1810 ピエル・シモン・ラプラス 特定条件下での
    中心極限定理
1820 チャールズ・バベッジ コンピューターの原型を設計
    ロンドン統計学会設立メンバー
1828 アドルフ・ケトレー ロンドン統計学会設立メンバー
    天文台設立
1831 英国科学振興協会(現英国科学協会)設立
1833 英国科学振興協会の1部門として統計学セクションが設けられる
1834 統計学セクションがロンドン統計学会となる
1858 フローレンス・ナイチンゲールがロンドン統計学会の初の女性会員となる
1859 チャールズ・ダーウィンが「種の起源」を出版
1887 ロンドン統計学会が「王立統計学会」に改名




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2021年03月29日

QOL って何だろう 小林亜津子著





 2018年2月の出版。

エピソード1
何日間も海を漂流していた男性が救助された。なぜ気力を保ち続けられたか尋ねると
「サッカーの試合でベッカムを観たかったから」

エピソード2
ある高齢者の病棟で「もう長くはないでしょう」と言われていた患者の多くが、なぜか容態を持ち直し、あまつさえお昼になると目をキラキラさせていた。
実は当時の朝ドラ「おしん」の昼の再放送を観ることを楽しみにしていたから。(朝は時刻的に見れなかった)
ある日、廊下で大声が聞こえた。
「『おしん』が、もうすぐおわっちゃんだって!」
患者さんたちはみるみる衰弱し、最終回の前後に何人もの人たちが相次いで亡くなった。


「生きがい」、今で言えば「推し」って大事だよなあ、という話ですね。


カトリックの宗教的信念の生命倫理学の考え方
「SOL(Sanctity of Life、生命の神聖さ)」


愚行権、幸福追求権

 ドラマの中で篠田登志雄さんというカメラマンが「脳腫瘍を手術する(少し延命する)」か「加齢黄斑変性を手術する(視力が戻る)」かの選択で後者を選んだ。

 自分のアイデンティティ(よりどころ?)の問題かな。


 病気になったら病院へ、というのはごく最近の風潮。戦後。

 病院から地域へ・・・しかし・・・

エピソード
軽い認知症が始まっているおばあさん。糖尿病。しかしアンパンを買って食べるのが生きがい。
訪問看護師さんがパン屋さんに事情を話し、おばあさんにアンパンを売らないようにお願いした。
それがわかっておばあさんはカンカンに怒った。

問題点
 看護師さんはおばあさんの許可を得ず、個人情報をパン屋さんに伝えている。しかもおばあさんの望みとは逆の方向で。
 それだけ見ると大問題だが、おばあさんは軽い認知症と糖尿病もわずらっている。現在、地域で生活していくためには、たくさんの人との情報共有と協力が欠かせない。(2013年。オレンジプラン。地域包括ケア)

考え方のいろいろ
1.本人の望むようにするしかない。(自律尊重原則)
2.病気が悪化するようなことはさせられない。(無危害原則。善行の原則)
3.入院者ではなく生活者なのだから、何か工夫できないか。

このエピソードは、パン屋さんにお願いして、おばあさんの好きなキャラで小さめのアンパンを作ってもらい、特別なアンパンだから1週間に2度しか買えない、という着地点にもっていっている。


リナーレス事件
脳死状態で人工呼吸器につながれた息子の父、リナーレスが医師を銃で脅して人工呼吸器を外し、30分間抱き抱え、死を確認して号泣し、自首した。

ロックトインシンドローム
体が動かせず、しかし意識は清明である状態。

なお、この本の中で紹介されているロム・ホウベンさんについて。
植物状態でしかし現在は機器を使って意思表出ができるようになっている、というところまで紹介されています。
しかし検索してみたら、非常に問題のあるケースみたい。


ST(スピーチセラピスト)がFC(Facilitated Communication、ファシリテイティッドコミュニケーション)を使って、意思表出できたと主張していたのだけれど、インチキ(ただし、ST さん本人も無意識だったかもしれない)だった、ということ。

DNAR(Do Not Attenmpt Resuscitation、蘇生措置を望まない、人工呼吸器をつけない)
しかし DNAR を宣言していても、本人が倒れたたら家族が救急車を呼び、DNAR のことなど頭に浮かばないこともある。

看取り搬送。


 私のはメモだけど、読んだまとめをしておられた。



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2021年03月26日

映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」






 私はネットの世界の住人というところがあるので、エヴァンゲリオンの名前は知っていました。

 しかし、中身は全然知りませんんでした。

 放課後等デイサービスに勤務している時、来ているお子さんが好きということがわかり、コミックを2週間に1冊、全11巻だったか自腹で買って置いていきました。せっかくだから私も読んでみようと思いましたが、忙しい中で読む余裕が無くて、パラパラと見た程度で終わってしまいました。辞めた時は置いてきてしまったし。

 しかし、ここに来てシン・エヴァンゲリオンが話題になっているので、先日NHKBSで放送された新劇場版序破Qを見てみました。

 序はまだ「わかる」

 しかし破・Qと進むにつれてさっぱりわからなくなりました。

 でも、それはそれで正しい受け止め方だったのかもしれません。

 ネットで検索してみたら「わからない」ととまどっている意見がたくさんありましたから。

 で、今日、シン・エヴァンゲリオンを観てきました。

 いつもだと、中央の席をとるのですが、ネットでは「尿意に負ける」という話がたくさんあったので、もう最初から途中で行く覚悟で通路そばの席を取りました。入場2時間のところで、一度行き、終了を平静な気持ちで迎えることができました。

 これはわかりやすかったんじゃないかな。

 「プロフェッショナル仕事の流儀」も観ていたので、マリが安野モヨコ先生であるという説にも納得。

 いや、アスカだってそうじゃないかな・・・

 大学生の作る自主制作映画、それを思いっきり才能(経験も)をつぎこみ、お金をかけて作ったらこうなるのか、という感想を持ちました。



posted by kingstone at 18:57| Comment(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「身体拘束最小化」を実現した松沢病院の方法とプロセスを全公開 東京都立松沢病院編集





 いつものごとく流泉書房で注文していたのですが、B5版サイズだったのにちょっとびっくりしました。

 中は、こんなふうで写真、グラフ、イラストなども多く、読みやすかったです。

IMG_1387.jpeg


 松沢病院は精神科が中心の病院ですので、ここでの身体拘束は認知症、統合失調症などの方に対するものになります。

 できるだけ身体拘束は無いほうがいい、というのは誰しも思うことでしょうが、患者さんの安全確保、治療の確保、スタッフの安全確保等のために、必要と考えられてやられることが多いと。
 また、転倒してケガをされると、上司、同僚、ご家族から責められる。それを避けたい、という思いから必要以上に身体拘束されることも多い。

 で、2012年に斎藤正彦さんが院長になられてやってきたら、身体拘束が多いのにびっくりして「身体拘束最小化」の大号令をかけてからのあれこれが書かれています。

 大事なのは

1.現場が責められないようにする。(責任は院長はじめ上が取る、ということの明確化)

2.認知症病棟の入院に際してのお願いに「身体拘束はできるだけ行わない。職員は注意するが骨折など起こる可能性もある」ことを書いて、ご家族に知っておいて頂く。

3.リスクマネジャーは、アクシデントが起こった時に責める担当ではなく、インシデントリポートを読み把握し、アクシデントを防ぐ担当として動く

4.看護師長も始めは「わからない」という思いから賛成とはいかなかったが、院長と話し合って「やってみよう」と思い、看護師長が今度は不安のある現場看護師とよく話し合って同じ方向を向くようにしていった。

5.全体を一度に変えるのは無理で、一例ずつ話し合いながら変えていった。

6.「見える危険(転倒など)」に神経を使うあまり「見えない危険(塞栓、精神状態が改善しない等)」に気がつかなかった(ってかわかっていても放置かな?)のが気がつけるようになった。

 というふうに進んでいかれたようです。

 2.については、以前は「転倒させちゃいけない!」とキリキリに緊張していたのが、今は「あらま尻もちついた」と微笑ましく見るくらいの余裕が出てきたそう。

 また2.によって、何を目指すかをご家族とも話し合い、ご家族の患者さんへの見方が変わるきっかけにもなったそう。


 あと「外部の目で見てもらう(風通しを良くする)」というのも大事で、これについては

・患者、家族アンケートを定期的に実施し、モニターを依頼する
・研修・見学者を積極的に受け入れる
・第三者評価制度を導入する
・病院から情報発信する(学会発表、論文執筆、ホームページなど)
また、面会家族に積極的に病棟内に入って頂くようにしたそう。

 しかし、全部が全部うまくいっているわけではなく、もちろん初期は現場の看護師さんとの軋轢も多くあったみたいですし、また途中、お医者様がどんどん辞めていかれたことも書かれてあります。



 これ「身体拘束」ということではなく、児童発達支援や放課後等デイサービスのスタッフの考え方、とかでもすごく参考になると思うのですが、福祉職の場合、医療職とは違ってお給料が少なく、モチベーションを上げにくいなあ、とは思います。うむ〜〜、どうしたら取り入れられるかな。



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2021年03月23日

完全独習統計学入門 小島寛之著




 プログラマーの世界での言葉にするなら

「完全に理解した」

(というのは、「チュートリアルを最初から最後まで通して読んだ。(しかし全然理解できていない)」という意味らしい)

 それでも、「カイ二乗」とか「t分布」という言葉だけは聞いたことがあっても、何のことか全然わからなかったのが、少しはイメージはわくようになりました。

 数式は出てくるけれど、計算しやすいような数値にしてくれてることが多いし、電卓やパソコンで表計算ソフトを立ち上げておけば、とりあえず手を動かして、自分で計算できたのも良かったです。

 でも、全ては正規分布するデータを対象としていて、正規分布しないものもあるしなあ、とかは思いました。


 私は、大学時代、政治心理学(投票行動分析)のゼミに入る希望を出していました。

 一部屋全部がコンピュータという HITAC にパンチカードで入力し、いろいろ相関を出して研究する、とかいうようなことをします。

 教授がアメリカに研究に行っている間の自主ゼミ期間に統計の勉強をしておこうと、大学の図書館の開架図書を探しましたが、蜷川虎三さんの「統計学入門」しか無く、これがまあ数学を使った統計学とは似ても似つかない内容で、結局まともに統計の勉強ができないままゼミに突入し、あまりに統計ができないために単位がもらえず、要するにゼミに入れてもらえなかったわけです。

 当時の図書館に、この「完全独習統計学入門」みたいな本があったら、そこから他の本にも勉強を広げ、人生変わっていたかも、みたいなことを思うこともあります。

 当時(1970年代後半)だったら無理だったかな?



posted by kingstone at 23:26| Comment(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする