※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2023年01月20日

「れもん(自閉症児託児活動)」カテゴリーの一番最初


2023年1月21日23:12更新

 このブログの仕様で、記事でもカテゴリでも、一番最新、つまり一番最後のところから、記事を5つずつ遡って行くことになります。

 しかし、それでは続き物の記事の場合は、わかりにくいので、「れもん(自閉症児託児活動)」カテゴリの最初の部分をお知らせしておきます。


「れもん」というのは 2000年〜2004年くらいに存在した自閉症児託児活動やガイドヘルプをやっていたボランティアグループです。

 私が最初に作り、その後うつに沈みこみ運営できなくなり、すると学生さんたちがインターカレッジ・ボランティアグループ(複数の大学サークルが協力して運営するグループ)運営してくださいました。自然消滅していきましたが・・・

 このカテゴリに集めたのは前史にあたる1999年くらいからの記事です。

 「れもん」だけでなく、他のボランティアグループや、活動について考えたことも入れています。

 まだ途中なので、 URL は変わっていきますが、手を入れる度に、ここに「一番昔(最初)の記事群」を記録していきます。



posted by kingstone at 19:42| Comment(0) | TrackBack(0) | れもん(自閉症児託児活動) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月02日

ボランティアさんが「懲りたのでもう来ません」と言った話2

 大昔の話です。


 特別支援学級にいた頃。



 kingstoneさん、おはようございます。

 ◯◯です。


 ボラさんの「懲りました」は、冗談ではありません。(顔つきや様子から)本当にしんどかった、もうやりたくない、という雰囲気でした。初めてのことだったらそう思いますよね、正直な方です。


 彼はプール介助はせず、その時間は女の子としゃべってばかりでした。でも多動の息子は結構喜んで追いかけっこを楽しんでいました。


 この会を作った先輩お母さんに「この子、使い物にならへんわ」と言われたある学生さんが、今では立派に代表をされているんですから判りませんね。


ダダ父通信、託児について」はお渡ししています。


※上のホームページ、私のiMac+Safariという組み合わせでは何故か文字化けして読めません。文字コードの関係かと思われます。

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 ◯◯さん、どうもです。

 kingstoneです。


> ボラさんの「懲りました」は、冗談では

> ありません。(顔つきや様子から)


 ははあ・・・なるほど。


> 本当にしんどかった、もうやりたくない、と

> いう雰囲気でした。初めてのことだったら

> そう思いますよね、正直な方です。


 頑張りすぎはったんかな。

 で、燃え尽きた・・・・また自分のしたことがどれだけ価値のあることかはっきりとはわからなかったりした部分もあるかな・・・・


 でも、保護者の方にボランティアさんからストレートに言われたら、つらいもんがありますよね。そういう時には私みたいな中間的な立場の者がいたらいいですのにね。


川を渡る」って本の中の「お願いすること」という項目の中に

(引用開始)

 あなたは、世界は同胞たちの援助に意欲を燃やしている人たちばかりと思っていませんでしたか?拒絶はもちろんしょっちゅう起こります。

「お願いする人」はこの拒絶にでくわすことを覚悟しておかねばなりません。このような拒絶はお願いする人の責任であって、障害者たちに体験させるべきものではありません。もし彼らが過去において拒絶されて傷ついたことがなければ、それでもなお「お願い」を続けるかもしれません。「お願いする人」になれば、この経験をある程度共有することになるでしょう。

(引用終了)


ってのがあります。ほんま、そんなとき、中間的な立場が大事かな。で、子どもたちのこと理解してもらいたい。


 自閉症児託児活動「れもん」では、事前ミーティングと事後ミーティングで、ボランティアさんのやることややったことがどういう点で価値があるか、また困ったことはどう考えてどう解決していけばいいのか、そこらへんを理解して頂けるように腐心しています。やっぱりそういう点で、ストレートにはわかりにくいお子さんもおられますから。


 実は「れもん」を作ったきっかけに、ある方が一緒に何時間か遊んでもらうボランティアさんを募集して「一度お会いします」と言って来て下さったボランティアさんが、お子さんの多動ぶりに、その後連絡を下さらなかった、という事件がありました。


 そのお子さん、お客さんが好きだから、ボランティアさんが来た時にとても喜んでいただけなんですけど・・・・


 今、「れもん」に続けて参加して下さっているボランティアさんたちは、子ども達の素敵な理解者になって下さっていると思います。


> この会を作った先輩お母さんに

> 「この子、使い物にならへんわ」と言われた

> ある学生さんが、今では立派に

> 代表をされているんですから

> 判りませんね。


 私、「この先生、使い物にならへんわ」と言われてた先生です。

 (爆笑・・・実話です)


 「健康な人の常識(や文化)」の中で「使い物にならへん」と言われてたりした人が、いきいきと活動する場を提供できるように考えていきたいなあ、と思っています。

posted by kingstone at 08:07| Comment(0) | TrackBack(0) | れもん(自閉症児託児活動) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月21日

社会福祉協議会にボランティア登録をして来ました

 今日、社会福祉協議会の前を通りかかったら特別支援学級でボランティア募集のポスターが目に入りました。いつもは無視するのだけど、一度話だけ聞いてみても面白いかなあ、と思って受付に行ってみました。


 社協の担当者の人に


「ボランティア体験は?」


と聞かれたので


「自閉症児託児活動を運営してました」


と答えました。その後、またいろいろ聞かれたのでめんどくさいので


「肢体不自由特別支援学校と知的障害特別支援学校に勤務していました」(特別支援学級担任とかガイドヘルパーとかヘルパーとかしていたことは言わなかったな・・・)


と答えたら「なるほど」と納得されたようで、その後、その類のことは聞かれなくなりました。でも、実はそんな経歴は何を保障するものでもなく、逆に「子どもに対して困った人」である可能性だってあるのだけど(笑)最初から


「行くかどうかはわかりません。お話だけうかがいたい」


という点は強調しました。実際、最近は起きていることが多くなったけど、途中寝ながらというのも多いし。その点は、曜日・時間は応相談ということだったので、それはいいかな、と思いました。


 また校長・教頭・教師が顔見知り(可能性は高い)だとやだなあ、とか「ケンカをしない」という自信が無いとか(笑)


 社協の人が「肢体不自由特別支援学校の外出介助は」とそこんとこすごく欲しそうな感じだったけど、それは「いやです」とお断りしました。これは特別支援学校がダメとかいう話じゃなくて、なんかもうええわ、と言うか、地域の学校の方がおもろそうやん、という感じがしてね。


 向こうから提示された条件としてはボランティアについては一切お金は出ません。ま、それでも週一くらいならいいかなあ、と。(枠によっては3時間1000円(!)出るそうですが、その枠はいっぱいとのこと)午前・午後またぐ場合は給食が出るそうな。ということは逆にまたがないでボランティアに行く場合もある、ってことだと思うのでそれはいいかな。


 もちろんお金はごっつい欲しいけどね。


 まったくの無償で長時間拘束だとたいへんだろうけど、ま、短時間なら行けるかなあ、と。ブログ書くのに忙しいんだけどね(笑)


 リアル他人の中に出るのは久しぶりだし。まあボランティアしてみるのが一番内情はわかるし。話を聞いてみるだけでもおもろいかなあ、と思います。


 今のところわかっている(そして書ける)のは「子どもがたくさん」いるってこと。担任数とかボランティア数とかごっつい興味あります。


 でボランティアさんも結構たくさん来られてるみたいです。いいことだと思います。


 私も大学の掲示板で特別支援教育に関わるボランティア募集のポスターを見たことがあります。単位ももらえるらしいです。いいことだなあ、と思います。ただし採用試験の人質みたいな方向には使って欲しくないですけどね。


 で、まず社協にボランティア登録をする、ということになりました。用紙に「あなたはどんな活動をしたいのですか」みたいな欄があって、手話とか外出介助とか書く欄があったので、その他のところに「コミュニケーション支援」と書いておきました。


 先ほど連絡があって、随分先にとりあえず話を聞きに学校にうかがうことになりました。結構楽しみです。行くかどうかはわからないし、逆に向こうから断られる可能性もありますけど。とりあえずリュックに適当にグッズは詰め込んでうかがうつもりです。


posted by kingstone at 18:29| Comment(2) | TrackBack(0) | れもん(自閉症児託児活動) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月29日

初めて来る他害もあるお子さんにどんな準備をしたか syunさんが「れもん」で

 大昔の話です。

 特別支援学級にいた頃。


 kingstoneです。

 K君は今回初参加でした。

 前日(本当はもっと前にやんなきゃいけないんだけど、前日になってしまった・・・)プロフィールを聞き取りで書かせて頂きました。

 「気をつけること」で他害のことを強調してはりました。

 そして私も前任校でK君が他害しようとするところを幾度となく見ています。もちろん、なぜそうなるかは十分に想像がつきます。周囲がK君にとってわからない時、要求がK君にとってわからない理由で止められる時・・・

 でも、実際他害になったらいかんわなあ、ということで、普段は全体を見てうろうろして頂くことの多いsyunさんにお願いすることにしました。で、保護者の許可も得てビデオを撮らせて頂くことにしました。

 syunさんには当日お願いしたのです。で私の簡単な説明の後、プロフィール表を見てしばらく考えておられました。

 そして今回は総務的に「チェキでいろいろ写真を撮る」ということをお願いしていたボランティアさんに手伝ってもらっていろんな所やビデオ・教材・粘土などを撮影していきはります。

 そして本を読む部屋の奥にK君のためのスペースを作っておきます。その時「K君は初めての場所でいろいろ怖いはずやから」と説明しながら安心して(刺激少なく、ここが自分の場所やとわかる)過ごせる所を用意しはりました。

(こういう準備の場面もビデオに収めてもらってて、そこで説明のシーンも出てきます)
 そしてレターケースの一段を取ってそこに白紙を何枚も用意しはります。またビデオカメラのケースを「貸してね」とウェストポーチ代わりにしてそこにも写真と白紙と筆記用具(タバコもあったけど(笑))を入れはりました。

 だいたいsyunさんって、できるだけあるものですますというか、よっぽどでないとわざわざ環境整備をするってことも無い方だと思うのです。(もちろん、実は必要の無い「構造化」は必要無いわけで、必要十分なものでいい、というのが本当なんだろうけど)そのsyunさんがそれだけ用意をしはる、ということにびっくりしました。

 逆に言うと、私が「はじめて会う方」に対し、そこまで考えて用意しているかと考えると・・・・私も口では「わからへんことばっかりやらせるからパニックになったり他害したりするんや」とは言いますけど。

あらま、準備編だけで相当の長文になりました。
 とりあえずここまで。

−−−−−−−−−−−−−−−
syunさんから


朝、ボ〜〜〜っとしてるときに携帯電話が「クワ〜クワー」
「ハイはい」
「あっ、syunさん。今日も掛け持ち?」
「いいや。今日はksだけ」
「今日初めて来る子なんやけど、他害行動が激しいねん。」
「はいな」
「担当して。12:30くらいには来て欲しいねん」
「うん」
「ビデオとってもええかな?」
「オトコマエにとってよ」

みたいな事でしたかいな?

>  そして今回は総務的に「チェキでいろいろ写真を撮る」という
> ことをお願いしていたボランティアさんに手伝ってもらっていろんな所や
> ビデオ・教材・粘土などを撮影していきはります。

 ボランティアさん、助かりました。ホンマに直前にならんとな〜〜〜んも出来きない性分なのです。私のわがままにつきあってくださり、短い時間にあちこち走り回っていただき感謝です。

研究会の感想とか「他害をするお子さんは本人がすごく怖がっている」とか
他害もあるお子さんに出会った時 syunさんが自閉症児託児活動「れもん」で
他害もあるお子さんとのやりとり(缶ジュース) syunさんが自閉症児託児活動「れもん」で
他害もあるお子さんが自閉症児託児活動「れもん」から帰ろうとした時
障害のあるお子さんが取り巻かれている現状
posted by kingstone at 08:05| Comment(2) | TrackBack(0) | れもん(自閉症児託児活動) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月30日

お医者様の自己紹介から研究会の歴史など

 大昔の話です。

 特別支援学級にいた頃。



 ○○さん、自己紹介ありがとうございます。
 kingstoneです。

> 失礼いたしました。

 いえいえ、自己紹介も義務ではありませんし、発言も義務ではないですから。もちろん発言があると嬉しいですけど。

> KING STONEさんが、立場をはっきりとさせた方が良いとかかれて

 あっ、そーゆーわけじゃないのです(アセ)

 例えば○○さんが釣りがお好きとして「釣り人」とかいうんじゃよくわかんないし、というようなわけです。で自閉症のお子さんにも関わる医師でいらっしゃるし。

 でも私は「教師」だけど、よーく考えると私も「教師」の立場としてあれこれやってるのか、と言うと・・・ってわけで参加者一覧に書く「立場」なんかもなんかよーわからんなあ、とひとりであれこれ考えてたりします。

> 研究会の目的は、私の解釈では「教育専門職のかたと、
>一緒に学んでいこう」ではないかな・・と思っています。

もうこれはそれぞれの参加者がそれぞれの目的を持って頂いたらいいかと思います。でもって、最初のいきさつを書きますと・・・

 私は自閉症の方とのやりとりにとても困っていました。

 TEACCHは名前だけは知っていましたが、ちゃんとは勉強しておらず、ただ目の前の威嚇に頼る教育がおかしい、ということだけは思っていました。でも世の中が威嚇で言うことを聞かせるのなら、仕方がないのかとも思っていましたが。

 私がTEACCHについて「本」以外で学ぼうとしはじめた1997年当時は、TEACCHプログラム研究会関西支部が京都と大阪でやっていた講演会か日本自閉症協会京都府支部がやっていた連続セミナーで学ぶしかありませんでした。

 私は毎月、京都と大阪に勉強しに行ってました。

 そしてある地域で学ぶ場所が必要だと考えました。

 1997年10月に朝日新聞厚生文化事業団が主催してしあわせの村で開かれた「自閉症の子どものクラスルーム」という教師のための一泊二日のセミナーに参加しました。お世話をして下さっていたのは○○さんでした。

 ○○さんと、もう一人お世話して下さっていた保護者の方、そして私と3人で「ある地域で勉強する場所が必要」ということで話があい、○○さんを代表として勉強会が発足しました。

 考えてみれば、別にある地域に住んでるわけでもなく、単にある地域でセミナーをやった、という縁だけで代表を引き受けて下さった○○さんに感謝です。

(最初から私を代表に、という意図はありはったかもしれないのですが(ある地域在住だし)、私は責任をとる自信がなくて最初は逃げたのです)

 とにかく学校の教師が全然勉強していないじゃないか、ということで主として教師対象ではあったのですが、私は1989年から参加している障害児教育フォーラム(シンボルマークはカンガルーです)での経験から教師だけでなく、保護者・施設職員・その他関わりのある方たちいろいろが参加するような会にしたいと考えていました。

 その方向は間違っていなかったと思うのですが、しかし・・

 教師の増加は遅々としてます・・・私、学校批判(教師批判)をすることもありますが、研究会のことも保護者よりも先に同僚や教師たちに紹介して来たのですが。

> 以前から、自閉の子どもさんとお会いする機会は少なくないのですが、
> 自閉の子どもさんをお持ちのご家族は、本当に混乱されていて、
> 親戚や地域からも孤立されていることも稀ではなく、
> 何をどうお伝えしたら良いのかと、日々悩んでいます。

 そうですね。適切なサポートがどこからも受けられない・・・
 である以上保護者の方にも勉強して頂きたい、とボランティアグループ「れもん」を始めたわけです。でもこれも悩みつきませんが・・

> といった理由で、診療所に通われているお母さんにお勧めしても、
>会の方にご迷惑じゃないかなと、心配しています。

全然そんなことないです。

 ただ1回講演を聞きに来られて「これはうちの子には関係ない」と来られなくなる方もおられます。それはそれでいいのですが、(別に何かを強制する気はないですから)やっぱり1年通して来られて、かつ実践やってみてやっと「あ、こういうことなのかな」ってのがわかるくらいのもんかなあ・・・

posted by kingstone at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | れもん(自閉症児託児活動) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする