※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年05月20日

「れもん」ボランティアさんへの講義1「自閉症の人ってどんな人」

 大昔の話です。

 「れもん」ではボランティアさんにいろいろな知識を持って頂こうと
していました。連続講義で1年間でひとまわり、という感じ。しかし、
その日によってボランティアさんの構成も変わるし、拘束時間は長くな
るし、であまりいい考えでは無かったようです。

 1回目は「自閉症の人ってどんな人」です。
−−−−−−−−−−−−−−−
第1回 ボランティアさんへの講義と今日の活動


1.自閉症って(映画に見る自閉症)
    注意・こんな人ばかりじゃないけど

  レインマンから
    出会い
       ・奇妙な話し方
       ・一方的なしゃべり方
       ・相手や自分の感情はあまり気づかない
    説明
       ・普通な知的な遅れとは少し違う
    好きな相手に
       ・好きだけど、普通とはちょっと違う行動
       (映画はちょっと言い過ぎ?)
        でも楽しんでいないわけではない。
        実習生さんとの別れの話
    横断歩道で
       ・視覚優位(とらわれることも)
       ・全体の意味がとれない

  マーキュリーライジング
        21分 帰宅シーン
            カードを見てる・家に入る時の足・とても熱い・・・パズル
        41分 発見・搬送シーン
            ・不安になって押し入れへ
            ・パニックになっても視覚的な情報で落ち着くことも
            ・反対よ、感覚が鋭すぎるの
        54分 逃走シーン
            ・スイッチを押したがる
            ・視界を遮ると・・・

2.今日の活動について
   ・時程
   ・動き
   ・楽しんで欲しい
   ・計画と報告書




posted by kingstone at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ボランティアさんへの講義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「れもん」ボランティアさんへの資料「TAS託児のポイント簡易版」

 大昔の話です。

 自閉症のお子さんと遊ぶボランティアグループ「れもん」をする時に、
まずボランティアさんに渡した資料です。「TAS託児のポイント」
対象は幼児・小学校低学年くらいの想定ですね。

 「れもん」を始める時、研究会の仲間であり、協力もして下さってい
た先生から「託児というのはたいへん。自閉症の子をなめたらあかん。
(すごく難しいのだよ、という意味)」と忠告を頂いていました。

 そうかもしれない、とか思いながらやってみましたが、案ずるより産
むがやすく、楽しくできたと思います。(もちろん細かいトラブルはい
ろいろありましたけど。
−−−−−−−−−−−−−−−
【TAS託児のポイント(簡易版)】


1. 声かけは、はっきりと優しく、できるだけ肯定的な言い方をする。
  やたらと声かけしない。

2. 困ったことをしても、あわてない。

3. 怖がらなければ、振り回しなど体を使った遊びもグー。

4. ものを投げる、人を叩くなどには、言葉掛けより、体でブロック。

5. パニックになったら、静かなところで落ち着かせる。

6. 多動は、気楽に付き合って。遠くからでも必ず様子を見る。追い
  かけすぎない。

7. 自閉症児は、視覚優位。聞き言葉より、実物、絵カード、文字の方
  がわかりやすいことを忘れずに。

8. 行ってはいけないところ、触ってはいけないものには、貼ってある
  ×のカードに注意を向けさせて、「あけません」「さわりません」
  と声かけを。
     ※後ではUターンマークをつけたことが多かった。

9. 気に入った遊びには、とことん付き合って、少しずつアレンジ。

10. 託児アンケートを参考に、子どもの注意事項(好きなこと、嫌いなこ
  と、排せつ、要求方法など)を頭に入れて。カバンの中身もしっかり
  チェック。

11. まず最初にタイムスケジュールを教えておく(わかっていなくても必
  ず見せる)。

12. 健常の兄弟姉妹の担当にあたった方は、いっぱい遊んでたのしい時間
  を提供。

13. 引渡の時には、一言感想など親御さんに伝えることができればベスト。

       *たいへんなときはスタッフにHelpをだして。なんとかできることは
        なんとかします(^^;)(注・れもんの場合はスタッフと言うと・・・う
        ーむ何度か来て下さってる方は、みーーんなスタッフ??)



posted by kingstone at 07:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ボランティアさんへの講義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする