※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年05月21日

「れもん」ボランティアさんへの話6「なぜれもんを始めたのか」

 大昔の話です。

 この回は「講義」じゃなくて「話」になっています。
 これだけじゃ、なんのことかはわからないかもしれませんが。
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1.れもんをなぜ始めたのか
   1)知的障害養護学校で
   2)TEACCHとの出会い
      さぼりやない、なまけやない・・・
   3)私のやってきた研究会
      実践を重ねてそれなりの成果は出たけれど学校だけでやっていても・・・
      教師が代わると・・・IEPの必要性・・・保護者が学習する必要
   4)レスパイトの必要性
      ボランティアさんがいない・・・
   5)メンバーとの出会い
   6)活動
      4月からの定例(2月の練習会)   4月のSOS
      5月の支援ネット2000
      8月の支援物制作会        8月の失敗
  
2.れもんを始めて
   1)保護者がびっくり(私への理解)
   2)保護者会や支援物制作会の取り組み
   3)保護者からボランティアへ、そして教師へ

3.私が得ているもの、みなさんが得ているもの
いかにマネジメントするか・周囲の理解・元気・

4.今日の予定など
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もういちいちリンクははりませんが。過去に書いてきたことをひっくるめて
という感じですね。



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2010年05月20日

「れもん」ボランティアさんへの講義5「インリアル・アプローチ」

 大昔の話です。

 ボランティアさんへの簡単な講義です。
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インリアル・アプローチについて

   INREAL : Inter Reactive Learning (相互に反応しあうことで学習する)


発想の転換 コミュニケーションからことばへ
   「コミュニケーションとは、ことばあるいは他のさまざまな手段による
    人間相互の交流と理解のプロセスであり、話し手と聞き手との間に交
    わされる伝達のプロセスを含むものである」

コミュニケーションの原則
   1.子どもの発達レベルに合わせる
   2.会話や遊びの主導権を子どもに持たせる
   3.相手が始められるよう待ち時間を取る
   4.子どものリズムに合わせる
   5.ターン・テーキング(やりとり)を行う
   6.会話や遊びを共有し、コミュニケーションを楽しむ

かかわる人の基本姿勢 SOUL
   Silence(静かに見守ること)
   Observation(よく観察すること)
   Understanding(深く理解すること)
   Listening(耳を傾けること)

インリアルの段階
   1.シンシアリティ・レベル(誠実に応じる段階 SOULを守る)
   2.ミーニング・レベル(意味あるかかわりの段階 課題を目的とした関わり)

言語心理学的技法
   ミラリング    子どもの行動をそのまままねる
   モニタリング   子どもの音声やことばをそのまままねる
   パラレル・トーク 子どもの行動や気持ちを言語化する
   セルフ・トーク  大人自身の行動や気持ちを言語化する
   リフレクティング 子どもの言い誤りを正しく言い直して聞かせる(非難せず)
   エキスパンション 子どものことばを意味的・文法的に広げて返す
   モデリング    子どもに新しいことばのモデルを示す
      (kingstone注「ことば」と書いているが、音声言語以外でもいいはず)
      (技法を意識し、やってみて、そして忘れること)

実際にどうやるの?
   ビデオを見ながら分析する

参考文献  インリアル・アプローチ 竹田契一・里見恵子著 日本文化科学社 2240+税
インリアル・アプローチ―子どもとの豊かなコミュニケーションを築く/竹田 契一

¥2,352
Amazon.co.jp

4.今日の活動について
   ・時程
   ・注意点
   ・計画と報告書
   ・ファイルは部屋から持ち出さない
   ・サイフやプール利用券の確認
   ・楽しんで欲しい
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インリアルについて






posted by kingstone at 14:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ボランティアさんへの講義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「れもん」ボランティアさんへの講義4「保護者と専門家の関係」

 大昔の話です。

 ボランティアさんへの講義。「保護者と専門家の関係」ですが、ボランティア
さんを「専門家」と考えているわけですね。専門家というより支援者か。
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第4回保護者との関係


1.今までの流れ
4月 自閉症とは  5月 受容性(本人が理解する)コミュニケーション 
6月 余暇活動

2.TEACCHでは保護者と専門家の関係に4つの場合があり、それぞれを大事だ
と考えます。
またこの専門家には教師や保育士も含まれます。

   1.専門家が保護者に教える
      専門家はたくさんの例を見ていますから、特に混乱している時期の保護
      者にいろいろ教えてあげ、楽にしてあげることは大切です。(楽にして
      あげること・・・)
   2.保護者が専門家に教える
      しかし、そのお子さんに関しては世界で1番よくわかっているのは保護
      者の方です。保護者は専門家にいろいろなことを教えてあげることがで
      きます。(実例スケジュール)
   3.お互いを支え合う
      お互いにいいところを見つけて励まし合うことができます。これはすごく
      大事なことです。
   4.協力して社会を変えていく
      社会を変える、というとえらく大げさになりますけど、例えば買い物に行
      く、ということひとつをとっても、自閉症の方のやり方で買い物ができる
      (ゆっくりだったり、さいふごとレジの方に渡すやり方だったり)店が増
      えることは理解者を増やし、自閉症の方の住み易い社会を作ることになり
      ます。

3.インフォームドコンセント(説明と合意)
   医療の世界では、検査をはじめ治療の目的や方法をリスクをふくめて本人
   にわかりやすく説明して、同意を得てから医療行為をするということをイ
   ンフォームドコンセントと言う。診断の結果を症状の改善や適応を高める
   ために使うという前提があってこそ、親や関係者との信頼関係が成り立つ。
   今後、教育や保育の場などでも同じようなことが必要になってくる。
   (「多動症の子どもたち」太田昌孝著・大月書店)

4.今日の活動について
   ・時程
   ・注意点(6月の私の失敗)
   ・計画と報告書
   ・ファイルは部屋から持ち出さない
   ・サイフやプール利用券の確認
   ・楽しんで欲しい


posted by kingstone at 09:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ボランティアさんへの講義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「れもん」ボランティアさんへの講義3「余暇活動」

 大昔の話です。


 ボランティアさんへの講義3回目は「余暇活動」

 「れもん」の活動も余暇活動の一環と思っていましたから。

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第3回余暇活動



1.なんでれもんの活動があるの?

今まで 

4月 自閉症とは

5月 受容性(本人が理解する)コミュニケーション

れもんの活動に必要なところから


自閉症児が、思春期以降 安定して過ごせるか否かの鍵は、決して「IQが高いこと」 でも「おしゃべりができる」ことでもなく、次の二点に絞られる。


(1)自由時間を一人で過ごすことができるか

(2)家庭の中で、習慣的な役割があるか


託児やガイドヘルプ活動も余暇活動への支援としたい


余暇活動と言っても、いつもプールやボーリングというわけにはいかない。

コストが高い。


コストの低い活動は?→例えば家事活動(しかも周囲にほめられる認められる)


ボーリングにしろプールにしろ、お絵描きや他の趣味的な活動についても

「自然に覚える」ということは少ない。こちらがある程度環境を整えて教

えてあげる必要がある。


どう教えてあげたらいいの?

わかりやすい(構造化された)教育・・・次回



2.今日の活動について

・時程

・注意点(5月27日の私の失敗)

・計画と報告書

・ファイルは部屋から持ち出さない

・楽しんで欲しい


posted by kingstone at 08:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ボランティアさんへの講義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「れもん」ボランティアさんへの講義2「コミュニケーション」

 大昔の話です。

 ボランティアさんへの講義。今回はコミュニケーションについて。
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第2回 ボランティアさんへの講義と今日の活動

1.TEACCHの考えるコミニュケーションの3要素
  1.受容性(理解性)コミニュケーション
  2.表現コミニュケーション
  3.社会的相互交渉
※ ある部分が高いから他の部分も高いとは限らない、さらに・・・

2.受容性コミニュケーションのガイドライン
  1.ルーティン(生活の決まった流れ)による理解
  2.場所による理解
  3.具体的な物による理解
  4.色分けによる理解
  5.絵や写真による理解
  6.文字で示された単語による理解
  7.文章による理解
  8.視覚的なサインなどによる理解
  9.音声言語による理解
     ※おおむね上から下へ難しくなる。ただし個人個人を見てみれば難易は入り交じ
      っている。

どこまでわかっているか。アセスメントの重要性



3 .今日の活動について
   ・時程
   ・動き
   ・楽しんで欲しい
   ・計画と報告書

posted by kingstone at 08:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ボランティアさんへの講義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする