※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年05月22日

「れもん」ボランティアさんへの話11「理解して関われば大丈夫」

 大昔の話です。

 「れもん」の活動の時、事前の話はもうなくなったのか、と思っていましたが、
まだありました。
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自閉症の人とのかかわりについて


1.広島での事件、これは一部のことだろうか。
   ※広島県立広島北養護学校(現・広島県立広島北特別支援学校)の事件
   なぜそうなるのだろうか。(教師に愛情も情熱もあるはず)

   おしまコロニーの例(今日の寺尾孝士先生の講演)
      昔はそこだけ黒い雲が覆っていた気分

   でもびびらなくていいよ
      「できる人なんだ」「わかる人なんだ」

   あえて言う。「正しい理解」(例えば私は難聴だけど周囲に知ってもらい配慮して
                 もらえば問題無い)

2.自閉症の特性
   1.社会性の障害
   2.コミュニケーションの障害
   3.興味の限局

   事前調査ファイルには「コミュニケーションは音声言語で」となっているけれど
      イスを指さして「立って」(座る)
      玄関に行って「服を着て」(靴をはく)
       ・ルーチンの中で周囲の状況と声をきっかけにはできる場合が多い
       ・同じ人でも1日の中で理解できる時もあれば理解できないことも

3.ではどんなふうに?
   ・声かけが悪いわけでは無い(適切な声かけは大事)
   ・できるだけ視覚的なてがかりも与えて欲しい
   ・こちらの伝えたいことを伝えるだけでなく、相手を理解しようとする
   ・伝えるにしてもこっちの都合でやっていないか(A君の例)

4.今日の予定・動き
   プールに入る人は(健常なお子さんの場合はボランティアさんも600円必要・会計より)
   入る時は時間差をつけて(女性のボランティアさんで男の子担当の場合)
   公園なども良い
   事故が起こった場合すぐkingstoneに連絡



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「れもん」ボランティアさんへの話10「1年間やってきて良かったことなど」

 大昔の話です。

 「講義」じゃなくて、いろんな私の思いをボランティアさんに伝えていますね。
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れもん


1.初めての方の自己紹介

2.託児の時のちょっとしたコツについて

3.1年やってきて良かったこと

4.お願いすることについて思うこと
   「川を渡る -コミュニティと障害における考え方の革命の創造-」 慶応義塾大学出版会
  デイヴィッド・B・シュオルツ 冨安芳和・根ケ山公子訳 3400+税
      原則5 ジョン・マックナイトは正しい
       もしあなたが障害者たちを大事にするようコミュニティの人たちにお願いすれば、
      普通はそうしてくれるでしょう、とジョン・マックナイトは言います。彼はお願いの
      ためのいくつかの原則の要点を挙げています。私たちはそれらに次のことを付け加え
      ます。

      系A お願いすることは、お願いされる人の「本拠地(ホームグラウンド)」でなさ
         れるとき、もっとも成功する。
(中略)
      系B お願いされても、障害者たちを拒絶する者はいる。

       あなたは、世界は同胞たちの援助に意欲を燃やしている人たちばかりと思っていま
      せんでしたか?拒絶はもちろんしょっちゅう起こります。「お願いする人」はこの拒
      絶にでくわすことを覚悟しておかねばなりません。このような拒絶はお願いする人の
      責任であって、障害者たちに体験させるべきものではありません。もし彼らが過去に
      おいて拒絶されて傷ついたことがなければ、それでもなお「お願い」を続けるかもし
      れません。「お願いする人」になれば、この経験をある程度共有することになるでし
      ょう。

5.挨拶無しとプールの入り方変更と
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追記
 「挨拶なし」というのは、それまで最初と最後は全員で集まって挨拶して
いたのですが、それはもうなしにしよう、という話だと思います。

 あと、しゃべくり原稿が出て来ました。
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 今日も初めての方が何人か来られてます。まず自己紹介を。

 その方はまた「TAS託児のポイント(簡易版)」とか、ファイルとかよく見て頂いていろいろやって頂けたらと思う。

 それからコツなんだけど、後ろから追いかけるばかりだとしんどい場合もある。子どもによったら同じ所をぐるぐる歩き回るのが好きな子もいる。また、関わるのも好きだけど、ひとりでプカプカしてるのも時には好き、(同じお子さんでも時によって違う)という子もいる。そういう場合、少し離れて見ていて、本人がどう楽しむかなあ、と見ているのもいい。特に私みたいにちょっと歳いってきてずーーっと水に入っているのがつらい場合とか有効。先日はA君とB君二人を見ていて、しかたなしにそうなったし、実はボランティアのX君が時々遊んでくれていたんだけど。

1年間やって来て

    とにかく保護者に「自閉症の子どものクラスルーム・研究科」に勉強に来て欲しい、とい
   う思いの中で「託児をしなけりゃ」という思って始めた。けども、それに勝るとも劣らない
   いいことが起こった。というのは何度か参加して下さったみなさんは、本当にふれあうとい
   う意味でも、また知識の面でも、自閉症のお子さんのよき理解者になって頂けたのではない
   か、と思える点です。

    実は、先日初めて参加したC君は私が初めて特別支援学校小学部で担当したお子さんであ
   り、ほんとどうつきあっていいかわからない、という中で彼にも悪いことをしたな、という
   後悔がある。ところがボランティアのY君は「余裕、余裕」という感じでにこにこつきあっ
   てくれていた。

    ほんま、このれもんが、自閉症の子どもや大人の方への理解者を増やすことになったとい
   うのは、すごく嬉しいことです。

今月が今年度最後

不思議なこと
    確かに私は自分自身で大切なことをやっていると思っているけれど、それは私が思ってい
   るだけ。他の方に協力して頂けるというのが、とっても不思議。もちろんお願いしまくって
   いるのだけど。

    さて「川を渡る」という本の引用ちょっと読んでみます。

    最後の付録に「障害者たちのための社会変革に資金を提供するための原則」というのがあ
   ります。

    どれもこれもウンウンうなずきながら読めるのですが、

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 昨日は私はスイッチ制作のボランティアに行ってました。
 で、会社の人に最後に「半田ごてを頂けたら」という協力をお願いしたら、もう二つ返事で「わかりました」と言ってもらえました。甘えすぎたらあかんと思いつつもすごく嬉しかったです。

 今日も、ガイドヘルプ事業についての協力をお願いしたい。
 これは子ども1人に2〜3人の担当者を決め「れもん」が無いどこかの日曜日とか第2・4土曜とかに、保護者とチームを組む人と相談で家まで行って1対2で外出したりする試み。

 外に出ることの困難、家族のレスパイトの必要性とか、いろいろ意味がある。

 でも遠慮無く断ってくれたらいい。
 ほんまものすごーーく協力はして欲しい。
 でも、その人、その人で興味関心は様々なんだし、人生で勉強しといたらいいことは福祉分野ばかりじゃない。

 また、福祉の分野というのが、介護保険が始まり今後「契約の時代」と言われ、事業として成り立たせようという動きは出てきているけど、まだまだお金になりにくい分野ということもある。

 ほんま遊びだって大切なわけだし。まあ遊び感覚で参加してくれると一番いいんだけどね。で、気楽に参加し、気楽に断ってくれたらと思います。

 で、ここが情報の交差点として、みんながいろんな情報やお願いを持ち寄って、そんな中から、もちろんみんなが全部やるわけにいかへんから「よっしゃやったろか」という人が少数でも出てきたら嬉しいです。

 で、今日は後のミーティングの時に「みっくす」の方が放課後活動の協力依頼をされたり、また「のびのびらんど保護者会」のプリントを配らせてね、という話があったりします。もちろん○○大学総合ボランティアセンターのことを他の方に紹介したりすることもあっていいと思うしね。


 プールの入り方変更

 部屋の大きさがはなから無理ということ。

 今日のミーティングは「特に困ったこと」と「みっくす」の紹介
 最後に初めての方の感想



posted by kingstone at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ボランティアさんへの講義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「れもん」ボランティアさんへの講義9「問題行動の理解と対処」

 大昔の話です。

 自閉症のお子さんの託児活動をしていると「問題行動」というのはいろいろ
起こってくるわけです。実際に「れもん」で起こり、解決した事例について、
どう考えて対処したのかを話しました。
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問題行動の理解と対処



1.問題行動とは

   例1 電球を壊す
   例2 放送設備に登る
   例3 プールで帽子を被らない




2.なぜ起きるのか
   1)氷山モデル
   2)問題行動の意味
      1要求 2注目 3拒否 4感覚


hyouzan.jpg


3.どうしたら防げるのか
   ・環境整備(聴覚・視覚その他)
   ・適切なコミュニケーション行動(受容性・表出性とも)
   ・やることがあること(達成感も含め)
   ・ほめられること

ボランティアグループ「れもん」第4回
ボランティアグループ「れもん」にて
ボランティアグループ「れもん」第5回 & 懇親会


4.今後の予定


5.本について
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追記
 「放送設備に登る」の解決例がエントリーにありませんが、これは
シーツのような大きな布を被せて見えなくすること、で解決しました。

発達障害児者の問題行動 その理解と対応



posted by kingstone at 08:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ボランティアさんへの講義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月21日

「れもん」ボランティアさんへの話8「外へ出ること ガイドヘルプ計画」

 大昔の話です。

 今回は「講義」でなく「話」ですね。
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1.自己紹介
   すでに何度かやった人は、感想。特に
      1.「へーっ」とか「ありゃりゃあ」とか予想と違っていたこと。
      2.「むつかしいなあ」と感じる点。
      3.「楽しいなあ」と感じる点。
   (あっ、3点全部に答えようとしなくていいです。1つでも結構ですので)
   初めての人は自己紹介

2.コーディネートの方針
   1.できるだけ多くの人に体験して頂く
   2.着替えのこと
   3.研究会に行く人

3.TASのボランティアの手引きを見ながら



4.ガイドヘルプ計画
   一緒に外に出ることについて(生活地図)
   夏は失敗 冬もできないだろう
   AAOのこと
      2人一組でつく必要性(私の体験・・息子のこと)
   来年度は・・・・

                              生活地図
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 生活地図ってのは、まず真ん中に家を描き、周囲に出かけるところを
書いていき、どれだけ外(外部資源)に行っているかを描く図のこと。
こんなものです。

http://web.kyoto-inet.or.jp/org/atoz3/kuni/map/map.html




posted by kingstone at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ボランティアさんへの講義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「れもん」ボランティアさんへの講義7「保護者からの話」

 大昔の話です。

 ボランティアさんへの講義というか話は、この回は
「保護者からの話」でした。ペアレント・トーク(Parents Talk)ですね。

ボランティアグループ「れもん」(何回目?)

 レジメには「保護者からの話」の部分は何も書いていません。
 後ろに発作について書いてあります。発作のあるお子さんもボランティアさんに
お任せしていたわけです。
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講義


1.ペアレンツトーク
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2.発作について
   ・横向きに寝かせて安静(よだれや嘔吐物が気管につまらないように)
   ・できれば始まった時刻、続いた時間を確認(自分が落ち着くためにも)
   ・側にいる人に「kingstone」「保護者」に連絡を取ってもらう。
     プール中は「保護者」(研究科をやってる部屋に階段を使って走る方が早い)
         ※口に物を突っ込まない

3.連絡事項
   ・参加者ファイルは部屋から持ち出さない。

4.次回は○月○日(日)
posted by kingstone at 11:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ボランティアさんへの講義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする