※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年04月12日

過去の記事249(買い物に写真 事前の準備)

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校小学部3年目の3学期の話です。
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 3月13日


買い物に写真 事前の準備


先日、買い物学習と調理実習をしました。

 買い物は2回しました。

 1回目からそれ以前に買う物を決めておき、先に買ってきて、
写真をとったりパッケージその物や、切ってカードにしたりして
子ども達に「これを買ってね」と伝えました。

 うまくいく子もいたり、あんまし関係ないかなあという子も
いたり・・・

 ところで買い物のときに他の学年と一緒になったのですが、
ある先生が「ちゃんと準備してる。感動した」と言って下さった
とか。

 これはもともと新人さんたちが「いきなり買い物に行っても勉
強にならへん」と準備してくださったものです。私一人だと必要
性は感じていても用意できなかったかも。

 ありがたいことです。

 調理実習では、あまり視覚支援は用意できませんでしたが。

 今度はモスバーガーへ行こう、と先日、新人さんたちとお店へ
行って、きれいな注文用のリーフレットをもらってきました。
写真がのっていない物については一部注文して、デジカメで
撮影しカードを作りました。

 お金を払う勉強もできる子がいるかなあ、と思っています。


posted by kingstone at 11:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去の記事(1998年度後半) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

過去の記事248(メーカーへの協力要請 ポータブルCDプレイヤー)

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校小学部3年目の3学期の話です。
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 3月9日


メーカーへの協力要請 ポータブルCDプレイヤー


 ○○さん、こんにちは。

 ウォークマンではなくポータブルCDプレイヤーですね。ありがとうございます。

 某メーカーに電話をしてみました。
 そしたら
「寄付してもらえるとは思わないでね。でも話を聞きには行きます」
ということで学校に来て下さることになりました。

 この経済事情が悪く企業さんもたいへんなおりに、わざわざ足を運んで下さる。
それだけでもありがたいです。
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追記
 来て下さった場面の記憶がありません。
 もちろん寄付はして頂けませんでした。
 でも興味を持って頂けただけ、嬉しいです。

posted by kingstone at 11:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去の記事(1998年度後半) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

過去の記事247(応用行動分析学入門(ぞくぞくするぜい)2)

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校小学部3年目の3学期の話です。
 自主研修会を開くようになった経緯はこちら。
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 3月9日


応用行動分析学入門(ぞくぞくするぜい)2


 ○○さん、こんにちは。

 > TEACCHもすごいのですが、「なぜ、そうであるのか」「なぜそれでいいのか」
 >「ここはいじってはいけないのか」の部分で、私にはもう少し説明が欲しい所が
 >残ります。(大半はきちんと説明されています、私の方が変なのです)

 別に○○さんが変なのではないと思います。
 TEACCHってあんまし「理屈づけ」は無いような気がしますもん。
 とにかくやってみて取捨選択する、って感じで。でも、まあ「自閉症とは」
から考えていく、ってとこはありますけど。でも本当はいろいろ理論や説明
があるのかな?私が不勉強なだけで。

 それからお互いパクリの部分はあるだろうし、それでいいんじゃないかなって
思いますよね。またたまたまオリジナルなんだけど同じことをやってたとか、
それもなかなか素晴らしい・・・・

 でも、この本、まだ総論しか読んでないけど(仕事がいっぱい(涙))ほんと
頭の中をすっきりさせてくれる効用がありそうです。

 > パソコンでソフト作るのに、Basicがあれば、C言語はいらないと言う人も入れば、
 >C言語さえあれば、何もいらないという人も言う人もいます。デバッガーがないと、
 >お話にならないと言う人もいれば、素人が深い所をいじることは絶対さけた方が良い
 >、
 >という人もいます。それと同じで、どれも真実です。問題は、誰がどのように使うか
 >でしょう。

 うーーむーー・・・○○さんって・・・先日の古いパソコンの利用の発言に
しろ、ひょっとして結構本格的な(「おたく」と言っていいくらいの)パソコン
使いなんですね。(私はネットワークおたく。パソコンについては・・・)

 で、そう、問題は「誰がどのように使うか」で、自分ができるからと言って、
他人にできるとは限らない、そこんとこがわかっているかどうかってのは大きい
と思います。でね、パソコンでソフト(教材)を作るのに、そういった「言語」
を教師に教えようとせずにもっと簡単なオーサリングツールの使い方を教えた
方が現実的であるように(もちろん「言語」でばりばり作れる人は使ったらいい
のですが)あるいは市販の役に立つソフトを教えてあげた方がいいように、その
オーサリングツールや市販ソフトにあたる、より簡単で「情けない教師」でも
できる実践を見つけていきたいなあ、と思ってるわけです。私は。

 > それにしても、何でも吸収しようというkingstoneさんてすばらしいですね。
 >「マママとままま」VOL5〜7に載ってる、岩崎隆彦さんの理論も贔屓にして
 >下さいね。受容的交流療法の人ともなかよくしてね。

 ありがとうございます。でもって感想発言を書きたいのですが、まだ回覧から
返って来ない(アセ)学年の人たち、どっかで止まってるんじゃないか?
理論ってのは私はよくわからないですけど、とにかく岩崎さんの実践が
すごいですよねえ。

posted by kingstone at 11:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去の記事(1998年度後半) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

過去の記事246(残せてとても嬉しそうな顔 自分で挑戦する)

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校小学部3年目の3学期の話です。
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 3月8日


残せてとても嬉しそうな顔 自分で挑戦する


 能力以上の仕事を抱え、何かとんでもなくわけのわからない状態
なのですが・・・・

 今日のC君。どうもしゅうまいが苦手そう。
 新人Aさんがカードを使って「食べたいの」「残したいの」と聞き
ますが、これらの使い方はよくわかっていないよう。ちょっと混乱さえ
起こし始めました。

 で、新人Aさん、残す時に使うゴミ箱の実物をC君のを目の前に持って来て
あげると、C君、それまでの混乱状態が嘘みたいににっこりしてしゅうまい
をゴミ箱へ。

 見ていて、こちらもほっとしました。

 で新人Aさんからは「早くデジカメで撮った写真でカードを作って
下さい」と言われてしまった(アセ)で、今日会議が終わって
から大急ぎでカードを作りました。(こういう仕事だったらなんぼ
でもしたいぞ・・・)

 A君。もともとしゅうまいは嫌いです。

 ところが今日は誰も薦めていないのに、自分でおはしで突き差して皮の
ところをすこうしかじっています。おお、すごい、自分で食べてる、と
思って見てたら、オエッと吐いてしまいました。吐いた物(ごく少し)
は自分できれいにさせましたが、そのまま見てるとまた自分で挑戦して
います。

 私は最後までは見ていなかったのですが、だいぶ食べてしまったみたい
です。

 えらいなあ・・・ちゃんと自分で挑戦したくなったら挑戦するんだ。
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追記
 新人Aさんの対応、ナイスですね。



posted by kingstone at 11:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去の記事(1998年度後半) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

過去の記事245(応用行動分析学入門(ぞくぞくするぜい)1)

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校小学部3年目の3学期の話です。
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 3月7日


応用行動分析学入門(ぞくぞくするぜい)1

応用行動分析学入門―障害児者のコミュニケーション行動の実現を目指す - 山本 淳一, 加藤 哲文
応用行動分析学入門―障害児者のコミュニケーション行動の実現を目指す - 山本 淳一, 加藤 哲文


学苑社をやっと読み始めました。(ずいぶん前に購入していたのに(アセ))

 今、望月昭さんの「総論」のところを読み終わりました。

 この望月さんって先日、学研の雑誌「実践障害児教育」の中で
私が読んでて「ぞくぞくする」と書いた「コミニュケーション指導・再考」
という記事の共同執筆者の方です。

 「総論」もすごいです。

 今までのコミニュケーションというか言語の指導って、オウム返しで
何かを言わせたり、カードを示して「これなあに」「リンゴ」なんてのが
多かったけど、言語行動の社会的機能を重視するように変わってきた、
という話があります。

 で、具体的にはノーマライゼーションの流れの中で、「自己決定」や
「本人の参加」のために「要求言語行動(マンド)」を教えていくことの
重要性があるのだけど。で引用します。

「要求言語行動に文字通り対応しようとするなら(本当に教えようとする
なら)、周囲の人間は、本人が選択(要求)できる、現実の者や事(強化
刺激)を用意しなければならないのである。
 このように、表現モードを本人の選択を中心に選んだり、あるいは要求
言語行動の指導の場面で典型的に示されるように、そのコミニュケーション
の本来の機能を満たそうとすれば、指導者は単に障害児者本人とだけ向き
合って指導をしているだけではすまない。必要な環境設定を自らが行ったり、
あるいは生活環境の変更について、本人に代わって(あるいは本人と共に)
要求する必要が出てくる。そして、そうした操作を前提とした場合には、
この指導の場でのコミニュケーションの内容も、変化していく必要がある。」

 私たちの学年が今年やってきた「おやつでコミニュケーション」の授業や、
「てつだってください」や「むすんでください」。はたまた「ゴーアウェイ」
や「CD聞きたい」などの指導(?)などの意味がすっきりするなあ、と思い
ます。

 また、例えば「ある授業への参加」「ある行事への参加」なども、
そしてそれら「授業」「行事」の企画段階の考え方も変えていく
必要があるのかなあ・・・と。

 私のお伝えした部分では不確実、不都合なところも多々あると思うので、
また興味を持たれた方は「応用行動分析入門」にじかに当たって下さい。

 なおコミニュケーション指導について

「これに対して、行動分析学的立場の下では、口話のような音声モードで
あれ、手話や書字のような非音声モードであれ、必要な社会的な機能を
満たす上で、障害児者にとって最も負担なく、あるいは本人自身によって
選択された表現モードが、優先的に用いられなければならないことになる。
(Reid & Hurlbut,1977)」

という下りもありました。うん、よく理解できます。決して音声モードを
否定してるわけじゃないんですよね。

posted by kingstone at 11:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去の記事(1998年度後半) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする