※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年04月12日

過去の記事254(ナレッジ・マネジメントの例1)

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校小学部3年目の3学期の話です。
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 3月30日


ナレッジ・マネジメントの例


○○さん、こんにちは。

 そうですね、私もナレッジ・マネジメントについて読みながら△△さんの文を思い浮かべていました。

 ただ、私の職場では電子化はめちゃ難しいです。そこで紙に頼る必要があります。

 今年度(あと二日)は複数の担任でそれぞれ別の日に授業をし、クリップボードに挟んだ「記録用紙」に記録していきました。これも「最近はA君はこんなことをしているな。じゃあ今日はちょっと違ってあんなことをしよう」とかいう時には多いに役に立ちました。

 他の部分については・・・・まだまだだなあ。

 おっと、そんなこと言っていられない。
 それこそ新年度の知識の共有化について具体的に考えないと。

 >想像してください、学校内外の主観情報、先生方の書かれ蓄積された文章や、知
 >識、ノウハウ、外部の専門家の知識、ノウハウが、この会議室を利用するように、
 >しかも自然言語で、特別の検索技術なしに、必要時に利用できたらと。やり方、形
 >とかは、無数にあるとは思うんですが。

 私はある言葉に関連して調べたいと思ったら秀丸エディタについてるGREPを使いますが、複雑な指定はようしませんから、検索されてきた文がおびただしい量になったりすることもありますね・・・。

 最近、メールにOutlookExpressを使うようになってきたし、クニさんおすすめのインターネットブーメランが必要かな。
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追記
 インターネットブーメランは当時、様々な形式のデータを検索してくれるソフトでした。最初に元データからキーワードを抽出しておく必要がありました。もう今は外しています。WindowsXPについてる検索機能は使いものになりませんね。今なら何になるのだろう?

もうひとつ追記
 今なら、Googleなどの検索機能がそういう働きをしていると考えていいですよね。


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過去の記事253(新しく覚えた言葉)

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校小学部3年目の3学期の話です。
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 3月28日


新しく覚えた言葉


 「MESミニ研究会」やなんやかんやでここ2日程で覚えた新しい言葉。

 エコロジカル・インベントリー
 ecological inventry
 生態学的調査(?) inventry は「目録つくり」「棚おろし」という意味ですね。で例えばIEPを作る時、A君ならA君の「発達」だけを考えるというのじゃなくて、生態学的に、つまりA君のいる環境との相互作用を含めて「目録を作る」というのか調査するというのか、ま、そういう時に使う言葉みたいです。

 コラボレーション
 この言葉は「インターネットと挑戦者たち」(北大路書房)に出てきました。聞いたことはあったのですが、意味は知らなかった。「コンピュータネットワークを通じての共同作業」という意味だそうです。ふむふむ、共同作業ね。

 ナレッジ・マネジメント
 企業経営について言われてるそうです。ナレッジ(知識)の管理。社内・社外の経験の蓄積の中で価値があると認められたものを共有できるようにしよう、ということみたい。つまりIEPもそのひとつと言えるわけかな。

 後ろ2つのキーワードは「共に」だし、エコロジカル・イベントリーにしても「環境と共に」だよな。
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追記
 今、生き残っている言葉はコラボレーションくらいでしょうか。

posted by kingstone at 18:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去の記事(1998年度後半) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

過去の記事252(おしゃれ(お化粧)支援)

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校小学部3年目の3学期の話です。
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 3月28日


おしゃれ(お化粧)支援


ツリーのみなさん、こんにちは。

 そういや、私の友人、肢体不自由特別支援学校で「みだしなみ」ということで
「ひげそり」とか日常生活の授業をやってはりました。(この会議室も読んで
はるとは思う・・・)

 > 現実的に考えると理解を示すのは少数派ですね。普通高校では「化粧をして学
 >校に来てはいけません!」って指導してるでしょうから。

 ふむふむ、
「学校でおやつは食べてはいけません」なんてことも言われそう(笑)
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追記
 当時、お化粧支援については井上雅彦先生の報告があったはずと思って探してみ
ましたが、見つかりませんでした。他にも井上先生は吟行(俳句作り)の支援など、
面白い実践を様々にしてはりました。

posted by kingstone at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去の記事(1998年度後半) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

過去の記事251(今日はMESミニ研究会 パソコン利用より前にやること)

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校小学部3年目の3学期の話です。
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 3月27日


今日はMESミニ研究会 パソコン利用より前にやること


 昨日は城陽市で開かれた「支援技術関西ミーティング」に参加し、
(そちらの報告はFEDHANS13番会議室に書いてます)今日は滋賀大付属養護
で開かれた「コンピュータ利用教育研究会ミニ研究会」に参加させて頂き
ました。

 プロデューサー(?)のおすぎさんから「何か話せ」とは言って頂いて
いたのですが、私の現在の興味関心は「コンピュータ利用」にはあまり
なく、何か場違いな発言になるのではないか、と危惧したので、発言しても
しなくてもいいようにと思いながら、用意だけはして行きました。

 会場に着くと、ホワイトボードに発表者の予定の中に私も含まれており、
まず最初の成田先生の発表は海外の視察を含めてIEPやアメリカ各州の実状
であり、また新指導要領の改訂のポイントについての話などもあり、
これやったらいろいろ言えそうやなあ、とちょっと突っ込んで話を
してもいいかあ、という気になってきました。

 成田先生の発表の時にある方が「あちらの校長先生が一番情熱的に
語られたことは何ですか」という質問をしました。それに対して
「教育の成果を上げること、そしてIEPコーディネータを誰に依頼する
かということ」と答えられたので私は「その成果とは何でしょうか」
とお尋ねしました。「子供の前と、IEPを作り1年間の教育の後の比較
である」と回答して頂きました。そうですね、過程が大事だ、という
こともよく言われますが、結果も大事なんだろうな。

 その他についてはいちいちお名前はあげませんが、

 新学習指導要領については

 ・養護学校の障害児教育センター的な役割の重視

 や

 ・児童・生徒の多様化への対応
 ・「養護・訓練」が「自立活動」に変わる
 ・「個別の指導計画」の重視
 ・教育課程の編成が弾力的にできる

などの話が出ていました。もちろん様々なネットワーク利用の話や
MES教材CD-ROMのソフトの話やデジカメを利用した実践の話なども
出ていました。

 私の発表はFEDHANSの13番の#2123に書いたのと同じビデオを利用
しましたが、支援ミーティングの時よりはもう少しビデオを止めて
しゃべる時間を増やしました。このため後の方の発表を夕食後に
追い出してしまったかもしれません。自分ではどれだけの時間が
かかったかわかって無かったのですが・・・ひょっとして30分??

 内容は「表現性コミュニケーションの指導」


 追記

  現在のこのブログのカテゴリ「実践動画」のところに出てきます。この発表の時のそのままではありませんが。「お菓子でコミュニケーション」は他のお子さんや許可が取れない先生も映っているので出せません。


 この中にはメッセージメイトは出てきますが、パソコンは
出てきません。基本的には子ども達が自分のやりたいことを
こちらに伝えてくれる指導の様子をまとめたものです。最後は

・まず機能的な要求言語行動を
・本人の「自己決定」「社会参加」
・表現モードも本人が選べる環境を

でしめくくっています。結構会場ではウケて頂いてありがたかった
です。実のところ私自身は天然ボケですので、どこがなぜウケたか
全然わからないのですが。

「お菓子を使ったコミュニケーション指導」のところで、質疑が盛り
上がりました。おやつの時間を作り、その中で食べるもの(お菓子)や飲み物を
選択してもらって、それぞれの子供の表現手段で表現できたらあげる、
という指導です。

 やはり「犬や猫を餌でつるみたいや、という批判にはどう答えるの」
というあたりですが、表向きは「単にご褒美に食べ物を与えるという
のではなくて、これは食べ物を食べて当然な機会を作っているわけで、
機会利用型指導法なのです」とは言いつつ実は私の本音の部分として
「それって犬さんや猫さんに失礼な言い方じゃない」というのもお伝え
しました。

 本当のところ私は、山川草木皆悉仏性と思っていますし。

 しかし「コンピュータ利用研究会」で「私はコンピュータの利用を
期待されて今の学校に来たけれど、それより先にやることがあるやろ
という気がしています」という発言をするのは・・・まあなかなか
面白い体験でした。(もちろん目の前のお子さんによってはどんどん
使っていけばいいものだと思っています)

 私にこんな発言をする機会を作って頂けたおすぎさんに感謝しています。


posted by kingstone at 12:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去の記事(1998年度後半) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

過去の記事250(応用行動分析学入門(ぞくぞくするぜい)3)

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校小学部3年目の3学期の話です。
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 3月22日


応用行動分析学入門(ぞくぞくするぜい)3


 ゆっくり、ゆっくり「応用行動分析学入門」学苑社を読んでいます。

 前回「総論を読んだ」と書きましたが、その時点では「総論」の中の

 第1章"コミニュケーションを教える"とは?(望月昭)

 しか読んでいなかったことが判明しました(笑)
 でやっと今「総論」を読み終えました。
 総論の最後は

 第4章 非音声的コミニュケーション手段の活用(山本淳一)

です。私も肢体不自由児のシンボルを使ってのコミニュケーションや
機器利用について取り組んできていたので、例えば図18の
「車イスに乗った人がコミニュケーション・ボードを使っている」図
なんかを見ると嬉しくなってしまいます。

 その最後のところに

  7.コミニュケーション行動間の相互作用:刺激等価性

というのがあります。少し引用します。

「話しことば、書きことば、サイン言語、シンボル言語などの各
コミニュケーション・モードは、お互いに無関係なものではなく、
一人ひとりの障害児者の全体的なコミニュケーション行動を、有機的な連関
をもって支えている。特定の事象に対して、音声でも、書字でも、サイン言語
でも、視覚シンボルでも表すことができるならば、それらの各モードの関係
は、機能的に、お互いに等価(equivalent)であるということになる。この
ような、各モードの関係は、それらの間の関係をすべて直接訓練しなくとも
自動的に成立することが知られており、このような直接の訓練なしに自動的
に成立した関係を「刺激等価性」と呼ぶ(山本,1992)」

うーーん・・・ってことは、例えばよくカードなどを使って
コミニュケーションする実践をしようとする時「そんなことをしたら
音声言語が出なくなるからやめて下さい」ということを周囲から
言われることがありますが、「刺激等価性」があるならば、
大丈夫、ということになりますよね。

 ただし、これも個人個人によって違うのかな・・・

 ある子にとっては「等価」だがある子にとっては「等価」でない?

 うーーん・・・

 章末に参考文献(論文)がたくさん出ています。
 山本さんが1992年に出されたものなんかは全部読んでみたかったり
しますが、どうやりゃ手に入るのだろう・・・



posted by kingstone at 11:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去の記事(1998年度後半) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする