私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2024年02月04日

『移民の運命』エマニュエル・トッド著(1994)



 高い本だし、図書館で借りて来ました。

 よく読まれたのかな?すごくボロボロになってました。


 日本での出版は1999年11月

 もう30年とか25年とか前の話なので、今とはかなり変わっているかもしれない。

「日本の読者へ」より
(1999年に書かれた)

(経済状態などの悪化により、移民が主の)社会全体から断絶した地帯が都会の周辺部に出現する

各国の多い移民
イングランド → パキスタン人(クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーもそう)
ドイツ → トルコ人
フランス → アルジェリア人、モロッコ人、チュニジア人

地元人と移民の婚姻率
イングランド → 1%以下
ドイツ    → 2%以下
フランス   → かなり混交している

 イングランドやドイツは「マイノリティ集団が文化的に安定化して(自分たちの文化を守って)増大している」と言えるが、それがより重大な結果を生むかもしれない。
 フランスは混交しているので不安定とは言える。

 フランスでは 1998年のサッカーワールドカップで、ジダンが中心となり、優勝した。


"1998年のワールドカップに出場したチームからは、見た目で分かる変化を遂げている。それまでのフランス代表は白人主体のチーム構成であったが、アフリカや、カリブ海などのフランスの国外、若しくは旧植民地からの移民、若しくはその子孫の選手が増えたのである。"

"試合後シャンゼリゼ通りはトリコロールで埋め尽くされ、凱旋門には国民の英雄となったジダンの顔が映し出されるなど熱狂の渦と化した。"

 2018年にも優勝している。この時だったか、移民にルーツを持つ人について

「今日と明日だけはフランス人と認めてくれる。だから明日就職面接に行け」というようなシニカルな意見も、私は Twiter 上で見た。

移民は、どの国においても必要だが、同時に問題をはらんでいる

 図書館で借りてきたので、2週間で読まないといけない・・・




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2024年01月30日

「過疎地域におけるIターンの現況と将来展望」を読む



「過疎地域におけるIターンの現況と将来展望 ー海士町におけるIターン者の事例研究」
という2014年の卒業論文を手に入れたので読んでみました。

 なお、海士町は有名だから、私も言及した記事はすでにいくつか書いてますね。記事末に入れます。

 私は50年近く前の、不勉強な学生だったため、卒論執筆の義務も無かったので、書かず、またあまり勉強もせずに卒業してしまいました。
この論文は、先行研究・参考文献を調べ、現地調査し、関係者にインタビューして作成されています。正直、読んでてとてもうらやましいです。

冒頭、海士町の町長を4期(2002〜2018)つとめた山内道雄氏の言葉を引いています。

「『若者』『馬鹿者』『よそ者』がいれば町が動く」

なお、山内氏は2024年1月3日に亡くなっておられます。享年85歳。

山内道雄(Wikipedia)


 Iターンは、結局、他地域から移住して来た、ということで「全然ターンしてないやないか」とツッコミたくなりますが、まあ過疎地の移住対策として

・地域おこし協力隊
・集落支援員

などの国の施策があるが、それ以外に

・商品開発研修生
・マルチワーカー

などを行った、と。あと、「高校の魅力化プロジェクト」として、

・AMAカフェ
・AMAワゴン

などもやり、その派生活動の中で遠方の人が海士町のことを知り、やって来たりもしている。

その結果どうなったかというと、こちらの


から人口動態を見てみると
※図はクリックすると大きくなります。

スクリーンショット 2024-01-30 14.06.11.jpg

右肩下がりではあるものの、2002年(山内氏町長就任後))傾斜がゆるやかになり、年少人口はかなり頑張っている様子が見てとれます。

また、年齢別人口構成を見てみると

スクリーンショット 2024-01-30 14.11.13.jpg

グラフのある2010年と2023年を比較すると、0歳〜50歳がぐっと増えていることがわかります。高校世代は島留学のせいだとしても、他の年齢も増えてます。


 さて、Iターンの動機ですが、


では

1. 仕事やりがい探求派
2. 生活革新チャレンジ派
3. 悠々自適暮らし満喫派

と分類しています。

 で、筆者はインタビューしていて、そのIターン動機を

1.目標としての事業、仕事
2.田舎暮らしというライフスタイル

が大きいのではないか、と考えてインタビューをしたのだが、結果として

1.パーソナルネットワーク要因(何か人の縁ができた)
人がやってくるのを待ってるだけではなく、いろいろな形で外部に紹介している。
2.目標要因(こんなことがしたい)
 仕事もだけど、「つながる図書館ーコミュニティの核をめざす試み」に出てきた司書さんとか、図書館が無かった頃からいろいろ自分で(もちろん町の指示・バックアップで)作り出している。
 また明確な目標を持って来る人がいることによって、町民が刺激を受ける。
3.(定住ということにこだわらず)キャリアアップのため

特に3.も大きそうだと気づいた、とのこと。

いずれにしても、モチベーションが高い人が多くなるので、活き活きとした雰囲気にはなるだろうな。

なかなか面白かったです。

2010年6月5日
2017年1月8日



こちらは採用システムのコマーシャル動画のようですが、海士町のマルチワーカーがどういうものか、というのもわかりそうです。




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2022年09月20日

絵本ワールド 2022 in ひょうご




「絵本ワールド 2022 in ひょうご」

が開催されます。

日時:2022年10月8日(土)10:00〜16:30

場所:須磨寺青葉殿講堂(山陽電鉄須磨寺駅下車徒歩5分、JR須磨駅下車徒歩12分)神戸市須磨区須磨寺町4-6-8
   「青葉殿」は「しょうようでん」と呼ぶのですね。
   永代供養でお参りしたりするところだ。

料金:無料

申し込み:申し込みする必要は無いみたいです。

問い合わせ:06-6413-1112

チラシ画像
※クリックすると大きくなります。また画像の下に チラシのPDF へのリンクがあります。
2022絵本ワールドinひょうご.jpg 



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2019年12月09日

移民社会フランスで生きる子どもたち 増田ユリヤ著




2011年10月の初版

ということは事態は相当変わってきてるだろうな。

この本が出る前には


Wikipedia より
「10月27日夜にパリの東に位置するセーヌ=サン=ドニ県クリシー=ス=ボワにおいて、強盗事件を捜査していた警官が北アフリカ出身の若者3人を追跡したところ、逃げ込んだ変電所において若者2人が感電死し、1人が重傷を負った。この事件をきっかけに、同夜、数十人の若者が消防や警察に投石したり、車に放火するなどして暴動へと拡大した」

が起こっていた。
そして、この本が出た後に以下のような大きな事件が起きている。


Wikipedia 「移民政策」より
「フランス首相であるマニュエル・ヴァルスは、移民が彼ら独自のゲットーを形成し表社会と交流を断つケースではフランス国家による同化政策は無力となると認め、30年にわたる移民の同化政策は失敗だったと示唆した。欧州議会議長であるマルティン・シュルツは、欧州はイスラム系の若年層の同化政策のためのサポートを必要としていると述べた。パリでの襲撃事件に対して断固たる対処が必要だとする一方で、社会から隔絶されがちな移民を同化できるように多額の資金を教育や同化政策に費やすべきだとシュルツは唱える」

2015年11月 パリ同時多発テロ事件


この本の時点では、

「紙(滞在許可)」があれば問題なく滞在していていいが、「紙」が無ければ成人は即つかまり、強制送還。

しかし、子どもの場合は滞在が認められ、教育を受けることができる。
これは
・フランス国憲法
・ジュネーブ難民条約
・子どもの権利条約
に基づいている。

日本では、子どもも強制送還されてたような・・・

CPE 生活指導専門員。

授業以外の場面で子どもの面倒をみる。
通常は中学校に1人。
アカデミー(教育委員会)に申請して予算がつけば2人も可。

ZEP 「教育困難校」を指定し、重点的に予算を配分する制度。

フランス アソシエーション法 アソシエーションってのは日本のNPOみたいなもん。

この本を読んでいる限り、教育についてはとても多くの制度が用意され、教師以外の人(積極的な親御さんを含む。日本のPTAとは違う感じ。日本のPTAは学校から言われてやる、というイメージが強いけれど、親御さんが積極的に提案していく場合もある)の協力が(やろうと思えば)ある。
閉じていない印象。
でもうまくはいっていないわけだよな。

福祉関係でも、亡命移民希望のお子さん(紙なし)のための児童養護施設などもある。

いろいろな取り組みはされているけれど、イスラムの人たちが多い地域と、その周囲では結構深い相互不信がある。
著者が地域のアソシエーションの紹介で集会室に座っていたら、事情を知らない人から「なんでお前はここにいるんだ!」と怒鳴りつけられたことも書いてある。

もちろん、それをどうかしようと努力している人たちのことが記録されている。

ふ〜〜む。

posted by kingstone at 13:26| Comment(0) | コミュニティ作りなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月16日

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ著




ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ著

私、なんか「ブ」か「プ」かわかんなくなってましたがこの本は大きく書いてあるので「ブ」なのだ、と再認識しました。

みかこさんは3人家族。
ブライトンに住んでいます。
住んではる場所は「荒れた地域」とも呼ばれます。

「子どもたちの階級闘争」の中では、その地域の中の(みかこさん曰く)「底辺託児所」で保育士資格を取り、そのまま保育士として勤務されてた様子が書かれてます。いわば「悪ガキ」がこれでもか、と集まるところです。息子君もそこで育っていきます。




しかし、小学校入学時に

夫氏はアイルランド人でカットリック。
親戚には神父もいたりする。
みかこさんも日本ではカトリックの洗礼を受けている。

という経緯から、父方親戚の強いプッシュもあってカトリックの公立校(!)に入学。

そこは地域1位(イギリスの公立校はデータが公開されている)の学校でピーターラビットが出てきそうな学校だったって。

で、そのままそこの中学に進むと思っていたら、

その「荒れた地域」で家の一番近くには「元底辺中学(ここは数年前まで地域最下位の学校だったが、校長、先生方の努力で順位が上がってきている。)」がある。ここ、数年前までは生徒が中華料理屋の窓ガラスにレンガを投げて遊んだりしていた学校だって。でも校長先生が「なんでも子どものやりたいことをやらせよう」という方針で取り組んだら、なぜか学力の順位も上がってきた、という学校。

その「元底辺中学」から「学校見学」の案内が届き、行ってみたら音楽部の子どもたちの本気で楽しそうな演奏にみかこさんはやられてしまいます(確かみかこさんはイギリスロックの評論みたいなこともしてはる)。しかし息子君は学校全体に対して引き気味だったし、特に勧めることはせずにいたそう。

でも、親しい友だちがカトリック小学校から「元底辺中学」に行くことを決めたので、自分も行くことにします。

父親も、周囲のたくさんの人も反対したんだけどね。

なお、移民の子が多いのは上位の公立や市立で、底辺近くの学校はほとんど白人(過去、チャブと呼ばれていた人々。今はPCでその言葉は使ってはいけない言葉になっているそう)。

で、いい学校の周囲は地価が上がり、何とか近所に引っ越そうとするので地価は上昇する。それで持っているお金の額で教育も決まるので「ソーシャル・アパルトヘイト」と名付けられ問題となっている。

しかし息子君えらい。いろいろと差別され、相手と喧嘩し、しかしその相手と友達になり、相手をゆっくり諭していったり・・・

この本の題名「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」
は、「元気に中学に行ってるなあ」と思っていて、ある日息子君がノートを忘れて行き、開かれたノートのすみっこに小さな字で書かれていた言葉。

 まあほんまに差別はされる。それは実は帰省のさいの日本でも。

 なお、英語にこんな諺があるそう。

老人はすべてを信じる。
中年はすべてを疑う。
若者はすべてを知っている。

 そしてみかこさんは息子くんが現実と切り結ぶ姿を見て

子どもはすべてにぶち当たる。

と加えていいんじゃないか、と書いてはりました。


 みかこさんが、日本でハーフという言葉はよくないとされてきてダブルという言葉が使われることもある、と語った時、息子君が言った言葉。

「それもなんか、僕は違和感ある。半分ってのはひどいけど、いきなり2倍にならなくてもいいじゃん。『ハーフ・アンド・ハーフ』でいいんじゃない?半分と半分を足したら、みんなと同じ『1』になるでしょ」


 みかこさんが、保育士をしてる時、子どもたちに大人気の絵本として紹介されてた絵本。

動物園にはいろんな家族がいます。でもペンギンのタンゴの家族はちょっと違っていました。
ロイとシロのパパふたりとタンゴ、それがタンゴの家族なのです──。
ロイとシロのおすペンギンは、いつからかお互いに気に入り、カップルになりました。一緒に泳いで一緒に巣づくりして、いつも一緒にいました。
ところが、他のカップルは、ただ一緒にいるだけでなく、どうやら巣の中で何かをあたためている模様。しかもそうこうしているうちにそのあたためたものがかえって赤ちゃんペンギンが誕生しているではありませんか。
ロイとシロは、近くにあった卵の形をした石を拾ってきて、さっそく毎日毎日交替であたためはじめました。でも石のたまごはちっともかえりません。
そんな様子を眺めていた飼育員がはたと思いつきます。
他のペンギンカップルが育てられなかったたまごをそっとふたりの巣においてやります。そして、ふたりにしっかりあたためられた卵から、タンゴが生まれたのです──。







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