二見のご出身なんや。
泉さんはこの本の中で「祖父は地元(ってことは二見だな)一のタコ漁師だった。ということは日本一だった」と書いてはりますね。
これは炎上したおかげでかえって有名になった。
結果的には炎上商法になってますね。
東播磨ちゃんも出演機会が多くなったんじゃないかな。
この時の私の感想は、「別にええんやない?で、ほんまに成人式やめたらいいのに」でした。七五三だって自治体はしないよね。成人式を自治体がする必要はさらさらないのじゃないかと思ってしまうのだけど。
これは、まあ・・・あかんやろな。
でね、私自身が、時によっては怒りのあまり怒鳴ることもあるし、思ってることを言っちゃうタイプでもあるし、たぶん似たような性格・傾向の方なんだろうな、と思ってます。
なお、P129
泉「私は子どもの頃から先生や周囲の人たちにかなりの変わり者だと思われてきたので、排除すると言われたら、たぶん自分が最初に排除されるような気がするのです」
P130
「精神障害者の地域移行を早くしないと、私、市長が終わったらぶち込まれるんじゃないかと、結構真面目に思ったりするんです」
と言ってはります。
この本は湯浅誠さんがコーディネートされ、たくさんの人との鼎談とかからできています。市民の方で地元でいろいろな活動をされてる方との対話も入っています。なかには民生委員さんの「仕事が増えた」という苦言もあったりします。
で、脱稿直後に「火ぃつけてこい」発言が報道され、まえがきの中で湯浅さんは出版するかどうかを迷った、っと書かれています。そうやろなあ・・・
でも、この本、いろいろな意味ですごく勉強になるような気がします。
出版されて良かった・・・
話し合った人は
茂谷浩介さん
村木厚子さん
清原慶子さん
北川正恭さん
さかなクン
明石市は0〜4歳人口が増えている
(つまり子育て世代がやってきている。確かに私は近所に住んでいるけれど、「子育てには明石市という噂はよく出てくる)
ただし、ニュータウンやタワーマンションで爆発的に増えた場合は、30年後とかに一気に少子高齢化が進む。しかし、明石市はそういう形でなくいろいろ地域にばらまかれているのが強い。
あきらめた施策
・企業誘致(広い土地が無い。住居費としては安いが工場としては中途半端に高い)
またもともと大学は小さいのがひとつだけ。しかも1学部のみ。
兵庫県立大学(明石キャンパス:看護学部・大学院看護学研究科)
私、ここにボランティアのお願いに行ったことがあるけれど、「みんな忙しいから無理ですねえ」と言われた。
周辺には神戸市西区にある神戸学院大学などあるんだけどね。
やってる施策。
・小学校1年生30人学級。
・保育無償化
(ただし、泉市長自身は自治体でやるものではなく、国がやるべき、そして質も担保して、また保育士の待遇改善が必要と考えている)
・中学生までの医療費無償化
所得制限をかけていない。すると予算は桁がひとつちがってくる。
しかしこうすると納税者からの「もっと減らせ」という文句は出てきにくくなる。
・バリアフリーのまちづくり
店にスロープをつけると助成が出る
店に聴覚障害者用のボードを置くと助成が出る
(そうか、スロープはベビーカーにも便利や)
・各小学校区全部に「みんな食堂(こども食堂の拡大版)」
・犯罪被害者支援
・犯罪加害者支援
・離婚時の子どもへの支援
・(これは本には書かれてなかったかも)離婚時の養育費の確保
2016.4.1 291人
2017.4.1 544人
2018.4.1 571人
えらいこっちゃな・・・
なお、現在、待機児童解消にがんばってるのだけど、それがうまく行きだすと、噂をききつけて移住してこられる方がいて、またも待機児童が増える、ということになるそう。
比較として神戸市の待機児童数
2017.4.1 93人
2018.4.1 332人
う〜〜ん、統計の条件が違ったりしないのかな。
で、引っ越してくる人が増えると、地価が上がるわけね。
下の記事に人口の増減と地価がわかる地図が出てきます。
この中から明石周辺を取り出してみます。
NHKさん、まずかったら連絡下さい。
即消しますので。
メールアドレスは ksgoudou@gmail.com です。
※クリックすると大きくなります。
明石市は人口増、全体で地価がアップ。
で、不動産屋さんが喜んではるとか。
いろいろな事業にも波及するわな。
なお、藤山さんによると2014年に発表された下のレポート(増田レポートと呼ばれているそう)で「もう消える」みたいに言われていた所が、頑張って人口増に変わった例は多いとか。
で、この増田さん、現在も「有識者会議の座長」をしてはります。
2019.5.25発売のAERAの「ぐっちーさんのここだけの話」の中でぐっちーさんは、
「この責任を取らないことが日本がまずくなっていく諸悪の根源」
みたいなことを書いてはります。
そうかも・・・
例えば、私がいた頃の特別支援学校の状態を見て、管理職や指導主事や研修担当者や自立活動担当者、最近では支援部の担当者が責任をもって仕事に取り組んでいたらどれだけ変わったろうか。
ってか、まじな話、「何がうまくいったことか」「何がまずくなったことか」がそもそもおわかりでない、ということが問題なのかもしれない・・・
また地元の人が、東日本大震災時の東京のコンビニやスーパーの様子を見て、自分の地元もいいところがあると思ったということもあるそう。
で、藤本さんは具体的に「1%戦略」を唱えてはって、年間で定住人口の1%の人が増えるだけで、衰退せずにすむと数字をあげて主張してはる。
もちろんそのためには、できるだけ「地元にお金を落とす」戦略が必要になるし、地方では1人の人へのフルタイムの仕事は無いことも多いので、0.2の仕事を5つするとか、そういう工夫も必要になる。
2010年度決算 391億4795万円
2012年度決算 395億3041万円
2014年度決算 406億 340万円(消費税8%に)
2015年度決算 404億7027万円
2016年度決算 416億 262万円
2017年度決算 414億1155万円
上下しながら全体としては右肩上がりですね。
あっ、「財務書類」には税収項目があった
この項目でいいのか?
よくわからない。
税収等
2016年度 3880億円
2017年度 4319億円
人口は5倍で税収は10倍?
なんか間違ってるよな。
ひょっとすると企業からの税が大きい?
どこを見ればいいんだろう・・・
なお北川さんは三重県知事になったとき、財政課をなくしはったそう。
そして部長会議で「さあ予算を取り合って下さい」とやられたそう。
なるほど・・・おうかがいして、切られて、復活して頂いて、とかじゃないわけ。
これ、今、財務省が国を滅ぼすのでは、とか言われている点に参考になるかも。
ただし、北川さんが2期8年間で知事を辞めると、またすぐ復活しはったそうですが・・・
で、泉さんは方向性を守るために条例作りに力を入れてはるそう。
なお、明石市はお子さんの居場所での学習支援にも力を入れたいと思ってはって、大学生のボランティアに参加して欲しい、という話が書いてはるのですが、まあ神戸学院大学は近いとして、
「兵庫教育大は車で20分なので」
みたいに書いてたと思うのです。
今、探して見つからないのですが。
それ、無理っす。
Google Map で経路を見ると、明石駅から 36.6km ありますから。
しかし、泉さんの弟さんは障害があり、特別支援学校(当時だから養護学校だな)に進むように言われたのだけど、親御さんが頼み込んで、「行き帰りは家族で」「何が起こっても文句は言わない」という条件で地域の学校に進んだそう。で、泉さんが2人分の教科書をかついで学校に通ったそう。