私の関わりのある法人
ksbutton.png omemebuttan.png sowerbuttan.png
※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2011年05月05日

久里浜日記1993年 6月11日〜13日

久里浜日記6月11日

今日はNTTのヒューマンインターフェース研究所の見学に行きました。
まだ実験段階ですが目的地の地図をFAXで送って来てくれるサービスは聴覚障害の方にもそうでない方にもすごくいいんじゃないか、と思いました。

しかし・・・うーーん、
「暗いと不平を言うよりもすすんであかりをつけましょう」
障害児教育への利用はやっぱり現場の人間がやるしかない。

ふっ、飛んだか・・・いつものことですが。



(kingstone。しかし、私は「不平を言いつつ、しかし自分でできるところはする」というのが好きです。やっぱり不平も言うで、そりゃ)


久里浜日記6月12日

 今日はMESの会が学芸大付属ナントカ養護(なんて名前だっけ〔アセ〕)でありました。参加者の中にはお子さんが何人かおられ、デモをやってたソフト、ピーナッツとアマンダストーリーだったかを楽しんではりました。うーん、あんなのを見るとCD−ROMドライブが欲しくなってくる。噂の関西人さんは3万円で手に入れたというし、倍速で98にもつなげるやつだったら定価で11万円・・・うーーん。

 それからEXPANDBOOKというハイパーカード用(?)TOOLとそれを使って作った商品スタックを見せていただけました。HyperTalkでやっているかなりの部分を代行してもらえるというすぐれものです。

またYAS.さんのスタック、SIM-JUICEと「自動券売機」のデモもありました。私もさっそくいただきました。(SIM-JUICEはいただいていたんですが、Classic2に入れてなっかたんです)(kingstone・ジュースの自動販売機や自動券売機を体験するソフト)

あとつくば花子さんからヤノ電子の出した(代理店として?)IntelliKeiesとかいう、20cm×30cmの中でいろんなキー配列を作れる入力装置を紹介していただきました。うーん、こいつは使えそうだ。値段が5万だったか7万だったか・・・学校がお金を出してくれたらいいんですが・・・・(その後、神戸であったイベントで見て「こら必要やは」とその足で大阪日本橋まで行って8万円で購入しました。この時、初めて信販のクレジットというものを使いました。そんな現金、持ってなかったので)

5時までの充実した時を過ごし、大岡山のオフへ。こいつはオフ会議室に書こうか。


久里浜日記6月13日

今日はハイパーカードに時間をつぎこむ気だったのに、午前中も午後も夕食後もたっぷり眠ってしまった。おかげで今14日の午前4時なのですが、眠れない・・・・ちょっとここんとこへんなパターンになってるなあ。

さて今日の特筆大書は短期研修生のSさんが、アドベンチャーツクール(アスキーの冊子と込みになったソフト。600円くらいだったと思う)にさわること2日目で充分実用になる教材を作ってしまいました。いちばん最初の所で少し壁があったみたいですが、その壁を大森さんの助けで乗り越えると後はすいすいだったそうです。
私ゃ今まで「そら大森大先生にはできても・・・」と思っていましたが、Sさんが作ってしまったのを見ると、「よーし俺も・・・」と思ってしまいますね。うーーん、また引き裂かれる・・・

今、アスキー(LOG IN 編集部?)に乗り込もうか、という話をしています。ひょっとして向こうから取材に来てくれないかな?

私自身はハイパーカードで下絵の上に何枚かのふたをつけて、それを一枚ずつめくって下に何があるかをあてあいっこする、ってのをまず作りかけていますが、いやあなかなかです。ふたはボタンにして下絵を見せる時にはHIDEにするようにしていますが、そうするとまた下絵をかくす時にボタンが押せなくなるので、座標を考えて作る必要が出てきました。(ひょっとしたらうまい手があるのかもしれませんが)こうなるとまるでBASICというかプログラミングの世界ですね。

「タイガースで行こう」の方は、「タイガースファンブック」というのを手に入れました。でも野球で算数の勉強、しかもうち(肢体不自由特別支援学校)の子どもたちに有効な、というのはどんな手があるだろう。

まず、「オマリーは背番1番」とかで数詞と読みの勉強。
阪神が4点で巨人が3点。どちらが勝ったでしょう。で多い少ない。
しかし、数字と量の関係についてがどうも頭に浮かばない。

あっ、そうだ。KINTAさんに「2点スイッチで使う教材を見せて下さい」とお願いしていましたら、何と私の「KOIKE 1」を2点スイッチ用に改良して下さってマシタ。そこで面白い話を聞きました。このスタック、正解すると小池先生(私の学校の素敵な先生です)が「正解」と言い、間違うと「ほんまあ、よく見てごらん」と言います。KINTAさんの学校の生徒さんは、間違いの時のKR情報の方が面白いと言ってわざと間違うとか(アセ)ま、楽しんでもらえてるみたいなので嬉しいな。

PEACHさん、小池先生に「東京の地でも小池先生の声が響いてました」とお伝え下さい。
posted by kingstone at 10:43| Comment(2) | TrackBack(0) | 久里浜日記1993年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

久里浜日記1993年 6月8日〜10日

久里浜日記6月8日

 今日はニューメディアについてとCAIのソフト作りで気をつけること、なんて講義がありました。
 
 後はずーーっとMSXのソフトの目録作りをしてました。あーーしんど。
 とにかくこれを作り終えて、学校に持って帰れる分をコピーしてしまわないことには、次の「自分のソフトを作る」の段階に進めません。ああ早くその段階に進みたい。


久里浜日記6月9日


今日は講義がお休み。おかげでMSXソフトの目録作りが一段落しました。次はMSX-BASICで一からMENUソフトを作ってみようと思っています。

「タイガースで行こう」も作らなくては。CLASSIC2ではどうあがいてもきれいな画像が取り込めないことがわかって(たぶん白黒2値になって256グレースケールで取り込めなかった)、少しがっくりきてますけど。

しかしたいていの場合は講義が無い日の方が充実してるってのも困ったもんだ。
今まではあんまし講義に注文をつけませんでしたが、そろそろこちらも時間が無くなってきてますから、どんどん注文をつけていくかな。でもむつかしいのは、さあいよいよ大事な話に行くか、と思ってたら結局大事な話にいかないまま終わってしまう、ってことがよくあること。詐欺やがな。

松木先生が筋ジスの子に「今さら算数なんてやっても・・・」と思った時に考えた、と言われていたことで、「よく考えてみれば私たちだって一緒なんですよね」とおっしゃってたことが印象に残ってます。そうだよね。私たちだっていつ死んでしまうかわからない。役に立とうが立つまいが、せいいっぱいのことを、ゆったりとやっとかなきゃね。ゆったりとやるにしろ講師先生に時間泥棒されちゃかなわな
い。

所長講和で「自分以外みな師」という言葉を頂きました。いい言葉だな、と思います。ただこの言葉は「講師」「教師」という役割をとる人が「生徒」にあたる人に対して思う気持ちでしょうね。例えば教師が生徒に「自分以外はみな師なんだから俺の言うことをちゃんと聞け」ってのは笑い話だな、やっぱり。

MSXソフト目録の完成で少しゆったりした気分です。(うん、てわりにはきついこと書いてるか・・・)


久里浜日記6月10日

 おっとと今日もアップの許可をもらってないぞ。だから内容だけね。おっしゃったことなんかはなしね。

 午前中は栃木県立聾学校の手塚一郎先生の−タッチスクリーン・マウスの利用法−という講義がありました。私たちが実際に動かす教材FDを作ってきて下さって、実際にどうやったらマウスを利用したソフトが作れるか、というのを実習していきました。この講義もほんとに時間が短くてあっという間でした。私はあんましBASICで組む気は無いんですがそれでも面白いし確実に役に立つなあ、と思えました。手塚先生が現場で「こんなソフトを作りたい」という中でぶつかって来た疑問点を解決するコースをたどらせていただいたからじゃないかな。

午後は電気通信大学の松田昇先生の−特殊教育における知的CAIシステム−という講義がありました。

 いやーーほんと講義ってむつかしいですね。折角の人と人との出会いだからお互いのいいものを出し合おうとは思うのですが・・・講師の先生方もせいいっぱい自分のいいものを出そうと努力してはるのはわかります。しかしそれがこちらのニーズと合ってるかどうかは問題です。プロレスと一緒でお互いのいいものを出し合いながら盛り上げて、その中で素敵な出会いがあるといいのですがね。こちらがプロ
レスをやろうとして待ち構えていると、体育学概論が始まってしまうこともある。そういうのは3時間の講義の中で5分で終わってしまう内容ですね。

「あ、これ合わないな」と思ったら講義を聞かずに自分のことをする、という選択肢もある。しかしそれではあまりに寂しい。折角のであいのチャンスですやん。実際マットの上に出てくれば結構力をお持ちの先生方ばかりだとは思うのです。

大森さんも講師の先生方をマットの上にひきずり出そうとがんばってはります。私ももうちょいがんばってみようっと。

posted by kingstone at 08:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 久里浜日記1993年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月04日

久里浜日記1993年 6月5日〜6月7日

久里浜日記6月5日

今日はしずくさんが来て下さいました。手作りのお菓子や果物を持って来て下さいました。そして何より学校のことや、どういったらいいのか人間それ自体というか、ま、大森さんも私も大好きな話題で盛り上がりました。訪ねて下さってどうもありがとうございました。すごく楽しいひとときが持てました。

宿舎でぼんやり過ごしている時に訪ねて下さる方がいるっていいですね。

内地留学期間ももう半分が過ぎようとしています。さてどれだけのことが形に残せているか、というと・・・うーーん。この土曜日曜は研究室に入れてもらってMSXの目録作りや、こないだから作ってたタイマーリレー装置の基盤をエッチングで作って簡単にできるようにしたいと思っています。

あっ、夜、しずくさん差し入れのスイートポテトを仲間で食べました。甘さを抑えてとてもおいしかったです。

  
久里浜日記6月6日

今日もゆっくりとした日曜日。館内の人影もまばらです。大森さんは1時間かけて書いたRESが飛んでしまって、怒って散歩に行き、私は部屋の整理をしかけたものの眠くなってうとうとし始めてました。

と、館内放送で「ご面会です」あれれ、と下りていくとYOSSYさんとTAKEさんが「秘密兵器」持参でやって来て下さってました。
残って居た教育工学コースの者が集会室に集まってYOSSYさんにデモをしていただきました。

プログラマブル・ナントカ。いやあなかなかすごいもんです。小さな入力装置で簡単に回路を設定してやるとパソコンからの簡単な出力によって接点をつないだり離したりします。またカウンターやタイマーも設定できます。TAKEさんと一緒に使い方を考えてはるみたいですが、やはり病院などの信頼性が必要とされるところで役に立つんでしょうね。やっぱりあんなの私たちの周りにはありませんから教えても
らわなきゃ存在すら知らないままで過ぎていきます。紹介していただいてありがとうございました。
説明して下さっているのをビデオに撮ってる研修生もいました。

くっつける基盤を蛇の目基盤(フッフッフッこんな言葉を覚えたのだ)で作ってはりましたが、配線がきれい。やっぱりプロですね。

後、私のつくったものをいろいろ見ていただきました。空中配線の飛び回っているリレー回路はやっぱり作り直した方が良くて、反転回路でおもちゃを動かす場合は簡単にはリレーを使えばいい、といろいろすぐに役立つことを教えていただけました。

(kingstone・何かを持って来て下さったわけですね。プログラムを入れれば回路ができちゃう、という。なんせ登場人物はみんなそっち方面のおたくですから。)

昨日のしずくさんといい、YOSSYさん、TAKEさんといい、確かに横浜や戸塚・藤沢だから近いと言えば近いのですが、それでも車で1時間はかかる距離だと思います。ほんとにどうもありがとうございます。

夕方からはMSXのソフト目録を作るべく研究室にこもっていました。こいつは本当に時間勝負。夜の9時前までかかってFD11枚分の目録しかできません。まだまだ道は遠い。


久里浜日記6月7日(長いよ)

文責はKING STONEにあります。

午前中は福井大学助教授、松木健一先生の講義がありました。題は−特殊教育用の教材プログラム−ということでしたが・・・・

内容

前置き。
1.私は (教育において)プログラム(教育過程を含めた広い意味で)を作っていいのだろうか。そこで悩んでいる。
2.私は重度の知恵遅れの子供に対しての話になりやすい。

本論

1. パソコンで何ができるか。何でパソコンを使うのか。
言葉を含めた信号。

信号 ※自成信号 意図的に発していないが受け手
−−−−− が何か行動するような信号。赤
| | ちゃんの最初の頃の泣きなど。
自成信号 構成信号 ※構成信号 人間が意図的に作ったもの。
−−−−−−− ※象徴信号 絵とか手話の一部のように誰が
| | 見てもそのものといったもの。
象徴信号 型弁別信号 ※型弁別信号 型で弁別する信号(アセ)
−−−−−−− ※形態質信号 人間が勝手にこれは○○を表
| | すと決めたようなもの。アイコン
形態質信号 分子合成的信号 など。
※分子合成的信号 「り+ん+ご」でりんご
を表すようなもの。
人間は左上から右下へ向かって発達していく。パソコンは右下から左上に向かって進歩していっている。例えばキーボード入力などは分子合成的だしかなりむつかしい。やっとアイコンなどで形態質的になってきたところ。ワンスイッチなどは形態質か。
仮名を覚えたりするのは分子合成的。子どもはそれよりも言葉をかたまりとして覚えている。
子供の発達段階を考えると子供が最初は喜んでくれてもすぐにあきたり、むつかしすぎたりするのも当然かもしれない。
認知力を高めるとか、文字を覚えるとかは無理があるのではないか。人と関わるために、それを楽しむためにあるのではないか。

2.プログラム(広い意味での)を作ること。
ある、医学的には盲だが見えているかもしれない子への指導の事例。見えているかもしれない、ということで色の弁別、型の弁別をやらせたところ進歩していった。ところが字の学習につなげようとしたところで方位が問題になった。(上下左右)いろいろ分析してやってみたがうまくいかない。結局一緒におかしを買いに外へ出て、その場所を覚える、その場所をその時に写真に撮り、それをその場で確認するようにした。そうすると写真の向きに気をつけるようになった。
現在注意を集中すると1.0くらいまで見える。(しかし注視することをやめると盲の状態となる)
こちらは教えようと思っていろいろ分析するが、分析して整理するだけでは身につかない。
ある子に「自転車」「三輪車」の区別がつくことは意味がない。その子にとって三輪車だと棚の上のお菓子を取る台になる!(意味の発見)があった時に身につく。

3.(人〔子どもをふくめ〕)ぜんぶひっくるめて関わっていくこと。
子どもとの関係がうまくいかい時、それは大事な公理を忘れていることが多い。例えば・・・
公理1
人は生まれながらにしてわかろうとする存在である。

・ 筋ジスの子とのつきあいの中で「算数を教えて何になるのだろう。こんなことやめた方がいいのではないか」と思ったことがあった。もっと楽しいことをやればいいのに。しかし考えてみると「わかる」以上に楽しいことがあるだろうか。
役に立つ、立たない、でなく「わかりたい」ということを大事にしたい。

公理は他にもたくさんあるだろう。

(KING STONE・・・ここで惜しくも時間切れとなりました。惜しくも、と書きましたがほんとうに講義が終わるのが惜しい感じでした。そこんとこ、上の文でうまく伝えられていないのが残念です。すごい拍手がまきおこりました。
私はこないだから「講義をするは難しい。受講生のニーズは十人十色だし。私などは理論はいいからパソコンでの実践の話や自分の課題解決のための実習をもっとやりたい・・・」なんてえことをもっと長々と書いてアップしようとしてました。
 しかし今日の講義を聞いて、そうじゃないんだ、ということがよくわかりました。松木先生はパソコンの話なんてほとんどしなかった。そしてどちらかというと実践でなく理論の話も結構多かったのです。でもその理論も「大学にいるより養護学校にいる時間の方が長い」という実践にうらうちされたものであるわけです。そしてそれはたぶん研修生すべての心を打つものでした。
お話をうかがいながら私は私の関わってきた子の誰かれのことを思い浮かべ「ああ、ここんとこはすげえ勘違いしてたんだな、ここんとこはそう間違っていなかったんだな」なんてえことを考えていました。面白かったのは、他の研修生でも同じようなことを言ってる方がおられました。)


午後。
−特殊教育における情報機器を活用した指導事例−
神奈川県立教育センター部長
坪田隆夫

アップの許可もらってなかったな。教材のビデオを見ました。


ハリマオさん。資料やっと今日郵便局から送ったよ。

MSXのソフト目録、ぼちぼち作ってます。

posted by kingstone at 06:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 久里浜日記1993年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月03日

久里浜日記1993年 6月2日〜4日

久里浜日記6月2日

いつものながら文責はKING STONEにあります。


−特殊教育における情報機器を活用した指導事例1−

明治学院大学教授
金子健先生

(KING STONE・・・教材をつくる上で押さえておかなければならない認知に関する理論といったところになるでしょうか。後・NHK教育で放送されている番組に利用法などについて話がありました)

(kingstone・実はこの時、具体的な話が全然出なかったので「じゃあ認知に関する理論をもとにしたパソコンとかその利用を具体的に私の目の前に出して欲しい」みたいなことをかなり抗議口調で言ってしまいました。えらい先生をしくじったかなあ・・・と後で思ったもんです)

  特殊教育総合研究所
  中村均

(KING STONE・・・データベースの大局的な意義についてでした)


今晩は富士通の◯◯さんのビデオ映像取り込みのデモがありました。タウンズは4万円ほどのビデオボードをつけるだけで、ビデオカメラから簡単に動画映像を取り込めます。また静止画にしてもとりこめます。そしてぞれをタウンズギアに貼りこむことができます。またスクールエースというオーサリングソフトに貼ることもできます。結構簡単。これを見ていたみんなの意見。

「こんなにいいのに宣伝下手やなあ」

いやほんま。

その後MIDIコンサート。音源がずらずら並んで、普通の家では聞けない大音量でかけてました。MIMPIとかもかけてました。


久里浜日記6月3日

 いつものことながら文責はKING STONEにあります。
 
 午前中は東京都教委の神尾裕治先生の「特殊教育における情報機器を活用した指導事例2」がありました。
 
 まずあった話が教育目標の決めかた。どんどん絞りこんで一人一人にあった(たとえ一斉授業でも)目標を決めていく、そしてそれを計画としてきちんと文書化していく、という話がありました。次にバソコンをわざわざ使う必要もない、という話もありました。また先生が作った各種スイッチや教材教具の写真の載ったアルバムを見せていただきましたが、すごい。ちゃんと「こういうねらいで」ということ
でたくさんの自作教材を作ってはります。後で松本先生とも

「結局、子どもに対してパソコンを活かして使ってる人ってのはそこにいくまでに自作教材をどんどん作っている人だ」

と話し合いました。
 
 そうなんですよね。そういう人は今まで使ってきたものでできないことをパソコンにやらせようと考えるわけです。またそんな人だったら無意味にパソコンを使おうとは考えない。ただ「パソコンを使う必要は無い」というのは私も「パソコンなんて大嫌いだ」とか言ってますけど、ある程度「パソコンで何ができるか、何ができないか」を知った上で言うのと、何も知らずに言うのとでは大きな差がある、と
いうのは強く感じます。ま、いろんな療法でも何でも一緒ですけど。

 午後は大極拳。久し振りに体を動かして気持ち良かったです。細かい動きも意識しながらゆっくりやること、そいつが大事ってことですね。

 授業が終わってから懸案のタイマーリレー装置作り、しかしだいぶまともになってきたけど、誤動作が起こる(ナミダ)結局大森さんに教えてもらって基盤のエッチングからやることになりました。そしてMSXの目録を作ってたらデータをセーブしたはずなのにパーになっちゃうし・・・・うーーん踏んだり蹴ったりだ・・・・

 踏んだり蹴ったりというと、大森さんはHDDを飛ばしてしまうし、買ってきたディスプレィは2回も初期不良になるし・・・教育工学最悪の厄に見舞われています。

 明後日、しずくさんは来るのかな?

 ハリマオさん、そっちのリレー回路の資料は用意しました。明日郵便局から送る予定です。それからQB邪悪講座を今読んでますが、今やっとちょっとわかるようになてきたってとこかな。

 あっYOSSYさん、お宅ではなくて職場(○○リハセンターかな?と思っているんですが)へお邪魔・・・とか、いやわからんのですが、・・・

KINTAさん、是非木曜日(7月1日)うかがいたいですねえ。それからできたらMESの時に2点スイッチ利用のスタックの例を見せていただけるでしょうか?

ふーー、ねよ・・・


久里浜日記6月4日

 文責はKING STONEにあります。

 午前中は特殊教育総合研究所の中野泰志先生の−視覚障害教育とコンピュータ−でした。これまたすごく準備して下さりはたまたこちらに体験をしっかりさせて下さる熱のこもった講義でした。

「「この機種だけでやる」というのは現時点では非効率ではないか。例えばMACは弱視者用には標準でかなり使える部分がある。しかし盲人対象となると点字ならIBM、音声合成なら98。というわけで私もいろんな機種を買っている。」

(KING STONE・・・そうだろな、と思いました。しかし個人でいろいろやろうとするとお金が・・・MACにはCLOSE VIEW(拡大して見るソフト)が標準でついてきてるそうですね。私は持ってながら見たことがなかった・・・システムセットアップの時に指示しないと
入らないのかな)

午後は大阪大学の菅井勝雄先生の−特殊教育における認知心理学的CAI−でした。

パソコンが正解を子どもに答えさせるのでなく、間違った答えを出して考えさせてもいいじゃないか・・・というようなとこが面白かったです。

放課後は研究室でハンダづけ。スイッチを押すと電灯が一定時間点灯するというのが、やっとひとつできました。でも回路が発振してるのか動作が不安定です。まあとりあえず動いたからほっとしました。

(kingstone・後日わかったことですが、元にしていた回路が間違っていました。あるエンジニアに回路図を見てもらったら1〜2分みて「ここに2Ωの抵抗が入っていない」と答えられ、それをつけると見事に完動しました。しかし、それは随分あとのこと、何個失敗作を作ったか・・・)
posted by kingstone at 07:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 久里浜日記1993年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月02日

久里浜日記1993年 5月30日~6月1日

久里浜日記5月30日

うーむ、これは久里浜日記とは言えないか・・・

今日はたいへん。朝神戸を出て、大阪で雷鳥に乗って金沢へ。あのかっこいい雷鳥ではありませんでした。

12時頃について友人の披露宴に出て、4時すぎの電車で米原へ。その時「スーバー雷鳥」って書いてあるからあのかっこいい奴に乗れるかと思ったら何のことはない、旧タイプのでした。で、乗ってから気がついたのですが、こいつは敦賀から湖西線に入ってしまい米原にはいかない!!

仕方ないから、敦賀で下りて、しらさぎに乗換えました。

米原に着いたら新横浜に止まるひかり号がやって来ました。ラッキーです。いっぱいだけどまあいいや。と思ってたら名古屋で座れてこれを打ってます。

いつもなら雑誌を買い込むところ、今回は禁欲的に、家にあったEPSONのDISCBASICのマニュアルをざーーっと読んでます。286VFについてきたやつね。

わかったこと。&Hがつくと16進数である。んだけ。後はちんぷんかんぷんだわさ。
やっぱりN88BASIC(MS-DOS版)を購入して勉強する必要があるかなあ。私ゃ自分のわからないところを質問する自信はあるんだけど、BASICに関しては今のところ質問する自信も無い。どう役に立つか見えないからよけいにわかんないんだろうな。ま、わからないところがはっきりしてきたらハリマオさんに聞くことにしよう。

で、とにかくBASICを動かしてみようとNS/Tを立ち上げたらバッテリー切れで死んじゃった・・・・。


久里浜日記5月31日

うーーん、朝早く目が醒めてしまってとっても眠たい1日でした。しかし今日の講義は良かった。実は今日はどうしてもIC工作について勉強したいことがあって、1日後ろの座席で内職をする予定だったのです。しかし午前の講義は途中から1番前に出て行ってしまったし、午後の講義は後ろから質問しまくりました。

(kingstone。私は講義の途中でも「これは聞く価値が無い」と判断したら、一番後ろに移動したし、「これは面白い」と思ったら一番前に移動していました。)

では、いつもの通り文責はKING STONEにありますからね。

−聴覚障害者とコンピュータ−
筑波技術短大助手
石原保志先生

私は主に字幕の研究をしている。
聴覚障害者の場合、読字力は高くなっても読解力がそれに伴わないことが多い。それに対して今までのCAI教材もいいものはあるのだろうが、以下のようなものを考えた。

教材1
 遠足のビデオが写っている。字幕が入っている。ところどころ( )が入っている。そこをみんなで話し合って考える。(KING STONE・・うちの学校の場合、子どもの答えをどう確認していくかは考えなくてはいけないでしょうが、これはいい。今までパソコンの静止画面でこんなのはよくあったけど、子どもののりは違うだろうな)

教材2
 子どもが興味を持つアニメなどに字幕を入れる。この場合乱暴な言葉などもそのまま使う。というのも聾教育を受けている子どもは「・・・です」「・・・ます」というようなていねいで正しい文法の話し方しかできないことが多い。そうすると交流で地域の学校などに行った時に「まるで先生みたいな話しかたしかしない」ということで浮き上がってしまうことが多い。

(kingstone・う〜〜ん、このあたり、自閉症のお子さんだったらやっぱりていねいな言葉から教えたいかなあ。乱暴な言葉から覚えたら年齢や場に応じて変えるのはたいへんかもしれない。だからやっぱりそのお子さんの特性をよく見て、ってことになるかな)

字幕を入れるにはPC98を使いICコーポレーションのPSI400/Sなどのボードを使う。10万円程だが最近、他の会社から5万円くらいのボードも出たようだ。ソフトに関しては使い勝手の良いものがなかなかないので私に直接連絡をすること。

発語訓練教材
タンウンズを使い、画面に字を出し、空いてるトラックに直接発音を録音していく。
あるいはセラピストとクライエント(という言い方はしはりませんでした・・・KING STONE)との会話の中で行っていく。
発語訓練に関しては技術短大では希望者に対してしかしない。「私には発語訓練は必要ありません」というのもひとつの生きかたである。
動画を利用するにはLDを制御するのが一番。でも高い。あるいはVTR(SONYの)をVBOXで制御する。QTなどの動画はまだ実用レベルとは言えないのではないか。(注・手話の指導用教材などの場合)

スゥエーデンでは「手話で教育をしなさい」という法律ができた。こういうことをやった所は今までに無い。これが効果があったのか、あるいは逆効果だったのか、それを検証する会議が今年初めて開かれる。

(kingstone・もう既に結果は出てるはずですね。どうだったんだろう?)

(KING STONE・・・・>◯◯さん 富士通タウンズ・マーティーのソフトで「使えるものがありますね」と言ってはりましたよ)

著作権について
著作権法第35条
教育を担任する者は、授業の過程で利用するために著作物を複製する
ことができる。ただし複製物のいわゆるライブラリー化は、著作権者に
経済的不利益を与えるおそれがあるため許諾が必要となる。翻訳、編曲、
変形、翻案も可。

つまり少なくとも教師が自分の授業で使うために1回限りのものとして複製を作ることは許されている。ただしそれをライブラリー化したり、人にゆずることは許諾を得ないと民事的な問題となる。

(KING STONE・・・まあネットにフリーウエアとして上げる場合はやっぱりむつかしいでしょね)


−特殊教育行政と情報手段の利用−
文部省特殊教育課教科調査官
西川公司

(KING STONE・・・すてきな方でした。そして早い話がどこにお金があるか、ということを懇切丁寧に教えて下さいました。金にきたないKING STONEとしては眠たかったのに目がランランとしてしまった)

国の補助金というのは特定されている購入するものの1/2とか1/3という形で出る。例えば100万円のものを買おうとすると1/2補助の場合、自己資金が50万円必要。これではまだ高い、という場合地方交付税というのがある。これについては不特定であるからいろんなものをコミにして50万円になれば良い。こうすると自己資金なしで買える。

これを利用するためには事務職と校長が教育委員会を通じて県(政令指定都市は?・・・KING STONE)の財政担当者に申請。購入のさいは後から付け足すというのは難しいから、とにかく「一式」として買う。

教科用コンピュータ+教材費(含・レンタル方式)(主にソフトを買うお金)として特殊教育諸学校には23学級169人規模の小・中学校で41万1千円、6学級60人規模の高校で12万3千円がおりている。(KING STONE・・・んな話聞いたことも無かった・・・どこに消えているんだ・・・)

理科設備振興費(今後12年間のうちで)
盲学校 聾・養護学校
小 実験処理演示用具 1セット 1セット
中 実験測定処理用具 1セット 3セット
小 コンピュータ 4セット 4セット
中 グラフ描画演示 2セット 2セット
気象情報処理用具 1セット(人工衛星からのデータをとる)

ネットワークとして申請するとたくさんあっても1セット。

(KING STONE・・・こいつはすごい。おーーいうちの新人さーーん。校長先生にちょっと聞いておいて下され。)

最後に西川さんは「文部省に入ってから、人に悪く言われることはあっても良く言われることはまずなかった。ま、それも仕方ないかと最近は思えてきた。でもまあ現場のことは知りたいですし力になれたらとは思いますので、何かありましたらまた連絡を下さい」とおっしゃって帰られました。

(kingstone この西川さんに電話して教頭から激しく叱責された時の話が「文部省の課長さんは滅茶苦茶えらい」)


あっそだ、PEACHさん、Machintosh IIVIを買った人たちですが、彼らは取り合えず買っておいて、セントリスへのバージョンアップをねらっているようです。現在、IIVIは店によっては実力以上(以下?)に低値がついてる感じがありますからそれもいい考えかもしれない・・・


久里浜日記6月1日

今日は午前中は特総研の棟方哲弥先生の「構造化プログラミング」について、午後は同じく特総研の中川辰雄先生の「特殊教育で有効な周辺機器」についての講義がありました。

N88BASICを使わないと仕方がない場面もあるので、それでも構造化していくには、という話と実習。また構造化しやすい言語としてアドベンチャーツクールやハイパーカードも紹介されていました。

午後は、スピーチトレーナーや補聴器フィッティングソフト・チャットごっこのできる装置・CRTに内蔵されたタッチパネルと録画できるLDを使ったシステムのデモがありました。

しかし私ゃ今何より疲れてます。今日の放課後、夜11時半までかかってスイッチによって一定時間リレーがつながる回路(ラッチアンドタイマーですね)を作っていたのですが、正しく動作しなかった・・・・(アセ)それで長いの書く元気がない。おやすみなさい。


posted by kingstone at 08:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 久里浜日記1993年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする