昔、放課後等デイサービスで、まあ生徒指導担当みたいな仕事(他にもいろいろ役割あったのだけど)をしてた時の話。
mostify にはまとめてたけど、ブログ記事にはなってなかったので、書いておきます。
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荒れてて(というかこのところずっと荒れてる)友達に暴言を吐いた(吐き続けた)子への「生徒指導(?)」をした。
静かな部屋に連れていき、まず左右に向き合ってる棒人間を描き、一方には「キングさん」もう一方には「A君」と書いた。
「キングさん」から吹き出しを描き「最近、学校でしんどいことない?」と書くとA君は吹き出し(ではなく、単なる四角だったが)を書き、中に「あるのじゃ」と書いた。それから延々と縦にしたA4用紙5枚にわたって吹き出しの会話が続いた。(ほぼ無言でね)
彼が学校でどれだけしんどいかがよく伝わって来た。そして私が「これを放デイの人や、お父さんやお母さんや学校に伝えてもいい?」と尋ねた。すると「絶対ダメ」とのこと。
でもなんとか、放デイの人たちにはいい、という許可を得た。
で、その後で「B君に〜〜と言ったりするのを聞くのは、キングさんは悲しくなるから言わないでね」と書いてお願いした。
彼も納得してくれたようだった。
紙の上にはSMSかLINEかのようなやりとりが続いていた。
話(?ほぼ無言だけどね)が終わったあと、スタッフさんにそのやりとりを無言で見せて回った。
あるスタッフさんは涙を流した。こんな職場で働かせてもらえることを、ありがたいことだと思います。(いつもは大笑いしながら仕事をしてるけどね)
絵が浮かばない方もおられるかもしれませんので、思い出して「こんな感じだった」という画像を置いておきます。
(図はクリックすると大きくなります)
1枚目
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5枚目
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追記
私は 1996年に、知的障害養護学校に赴任しました。
2000年頃に、当時(今でも?)有名だったカウンセラーというかカウンセラーを指導する立場におられた方がご本を出し、本屋さんで買おうかなと手にとったら「自閉症はカウンセリングで治る」と書いてあったので、そっと本棚に戻しました。
先日も、Twitter(X)の私のタイムラインでは「自閉スペクトラム症のお子さんを持つ保護者が、相談したくてそれなりのところに行ったら、相手が積極的傾聴モードになって、何も解決しなかった」「相手が積極的傾聴モードに入ると腹が立つ」みたいなやりとりが盛り上がってました。
私自身、は 1980年代からカウンセリングの学習と体験をしてきて、立場としては「ユング風味のロジェリアン」を目指していたし、上のやりとりも
・積極的傾聴
・共感的理解
・純粋性
は、下手くそながらも態度としてやっていると思います。ただし音声言語ほぼ抜きで(なお、最後の私からのお願いに対する彼の返答は「うん」という音声とうなづきでした)。
何て言うんだろう・・・相手から「技術を使ってるな」と思われるようなものは、ちゃんと身についていないのじゃないかな。すぐ見破られるし。また「その時のニーズに合ってない」し。
同じことは ABA(応用行動分析)にも言えて、「相手をコントロールしようと技術を使ってるな」とわかるようなのは、有効にならないのじゃないかな。
何て言うんだろう(2回目)、私は常々「知識・技術」の大切さを言ってるけれど、相手の QOL を上げるというニーズに基づいて、「知識・技術」の根底(あるいは背後)にある、人対人の態度、姿勢みたいなものがすごく大事だと思う。
なお、上の画像のやりとりを見て泣いてしまったのは、放デイの代表さんです。

