私はいつものごとく、垂水の流泉書房に注文して取り寄せて頂きました。
著者の青木高光先生はドロップレット・プロジェクトを推進してこられた方として有名。
特別支援教育に関わる人なら、ドロップレット・プロジェクトの下記のようなイラストを見たことが無い、なんて人はいないのじゃないかな。
イラストレーターはまた別の方ですが。先日の ATAC にドロップレット・・プロジェクトのみなさんも来ておられました。
この本はまず、TEACCH の構造化の話から始まり、またそれがどう日本で多くは誤解されがちだったけど、実は佐々木正美先生はこう言ってたんだよ、みたいな解説から始まります。
第1章第4節の見出しは
「視覚支援をやる、やらない、は支援者の自由ではない」
となっていますが、まさにそのとおりだと思います。
そしてその後、実践例に入っていきますが、その中にこんな図も
また、こんなのも。
これ、"「氷山モデル」で気持ちを表に出す"という例で出ているのですが、ご本人の気持ちを、「どうしてメモ」に書きながら確認し、対応法を相談していく、という私では思いつかなかった使い方をされてます。
へええ、です。
もちろん、他のグッズ、また AAC(拡大代替コミュニケーション)についても触れられています。
で、それらがいちいち「へえ」「ほお」と感心し、面白い。
で、今、青木先生は何をされているのかと言うと、ABA(応用行動分析)を教育の背後にしっかりと持つ「学校法人西軽井沢学園 さやか星小学校」の校長先生をしておられます。(リンクを貼ったページをスクロールして人物画像の3番目に出てこられます)
ほんまね・・・良き実践者というのは、「これだけ」に凝り固まるのではなく、柔軟なものだと思います。