先日の NHK プロジェクトX では過疎化・人口減少・財政破綻に対して、山口道雄町長(当時)以下海士町役場のみなさんの努力が放送されました。
で、番組の最初のほうでアナウンサーから
「人口減少を乗り越え笑顔と活気を取り戻した島の物語です」
と紹介がありました。
確かに、活気を取り戻したのは確かかもしれないのだけれど、「人口減少を乗り越え」ってのは・・・減少したけど活気を取り戻したのだから正しいのか・・・
また、もちろん山口町長や海士町役場の吉元操さん達の献身はすごかったのだけど
で書いたように、じりじり人口は減っている(ただし、みなさんの努力で移住転入者は多い)。そして
を読む限り、主導したのは海士町だとしても、島前の西ノ島町や知府村の人たちの努力や、人口の減少率低下もあるのじゃないか、と思い、3町村の人口を国勢調査から調べてみました。
その結果が下の表と図です。
※画像はクリックすると大きくなります。
なんか、西ノ島町が1985年にぐんと増えてます。
「西ノ島町人口ビジョン」令和2年3月
にも
「西ノ島町の総人口は1985年に一時的に増加に転じたものの継続して減少傾向にあり、2015年時点の総人口は3,027人、高齢化率42%となっている。」
とは書かれています。しかし原因はどこにも書いてない・・・
やはり島前全体でじりじり減ってますね。
まあそれでも海士町・西ノ島町は山口町長就任後、減り方がゆるやかになってるのは、見てとれますし、活気はとても出てきてるだろうな。