金髪の多田先生の書かれた本。多田先生は J-PARC 加速器からニュートリノを打ち出してカミオカンデで捕まえ分析する、という実験をしている。
2011年に中央大学杉並高等学校の生徒に講義したものをまとめたものです。
もとの単行本が2011年8月に出版され、文庫版は2020年12月に出版され、その間の実験結果の差分は補章で言及されてます。
当時(今もなのか?)の世界最強の加速器として
KEKB 衝突型電子加速器として世界最強
J-PARC 静止標的型陽子加速器として世界最強
SPring8 放射光施設として世界最高性能(「パワー」でなく「クオリティ」による評価)
J-PARC 静止標的型陽子加速器として世界最強
SPring8 放射光施設として世界最高性能(「パワー」でなく「クオリティ」による評価)
とあります。西播磨にある SPring8 が入ってて何か嬉しい(^^)
なお、粒子の通り道の円の大きさで言うと、世界最大は LHC(CERN(セルン)という研究所が持っている加速器)。
物の引き合う力には
・強い力
・電磁力
・弱い力
・重力
・電磁力
・弱い力
・重力
の4種類があるってことなんですが、私、強い力、弱い力というのが何をさすのかよくわかってませんでした。
強い力というのは、原子核で陽子や中性子をくっつけているのが強い力だそう。
これは確かに強そう。化学実験ではくっついた陽子や中性子をバラバラにすることはできないくらいだもんな。加速器を使わないと・・・と書いてきて、あれ?原子力発電に使うウラン235なら核分裂反応を起こすな。それはどうなんだ?
まあそれは置いておいて、この強い力は中間子が媒介する、と予測したのが湯川秀樹というのは知りませんでした。で、現在はグルーオンと呼ばれている、と。
しかし媒介するって・・・
現在では「引き合う」のは何らかの粒子をやりとりしていると考えられていて
・強い力 → グルーオン
・電磁力 → 光子(フォトン。電子じゃないんだ!)
・弱い力 → ウィークボゾン
・重力 → グラビトン(重力子。ただしこれだけは発見されていない。仮説の段階)
・電磁力 → 光子(フォトン。電子じゃないんだ!)
・弱い力 → ウィークボゾン
・重力 → グラビトン(重力子。ただしこれだけは発見されていない。仮説の段階)
ってことなんですが、「引き合う」のが「粒子のやりとり」って・・・わかんね。
弱い力っていうのは、これがまたわからん。
中性子が15分くらいたつと陽子+電子+ニュートリノに分かれるのだけど、この時もともと電子とニュートリノをくっつけてるのが弱い力になるのか?あるいは中性子の中の1個のダウンクォークがアップクォークに変わる力と言ってもいいそうですが、
しかしこれも全然「弱い」とは思えない・・・
このあたりの話は、「わからないけれど面白い」ですね。
多田先生の出てくる動画。
「ニュートリノ」を調べると宇宙の始まりが分かる?素粒子研究の最前線【多田将×堀江貴文】