特殊教育学会第60回大会 自主シンポジウム I-9「発達障害児者の行動問題から教育・福祉の充実を目指すPBS(16)」が終わって、片付けをしていると、声をかけて下さった方が。
一応、A さんとしておきます。
私が Nifty-Serve の障害児教育フォーラムで初めて「行動分析」というのをみなさんに教えて頂いた時に、コーディネータ役をして下さっていた方です。お立場から言えば スキナリアン、徹底行動主義とかいうのになるのかな?
で、こうおっしゃる。「PBS と ABA が全く違うものだとよくわかりました」
?!?!
今、大久保先生が「アメリカでは ABA の団体と、PBS の団体はほぼ完全に分かれてしまった。しかし日本は ABA をやっている人が PBS をやっている人と重なっている(それが良き)」という話をされていたところですが・・・
めっちゃ刺激的。
即晩ごはんをご一緒して頂くことを提案(実のところ私、友達少ないのでぼっち飯を覚悟してましたから)。で、ご一緒できました。
A さんのおっしゃるには Positive の使い方が、ABA と PBS では違っているそうです。
だからアメリカで団体が別れたのはむべなるかな、ということでした。
う〜〜む、私には理解できたとはとても言えないのですが、何となく感じるのは「一神教か多神教か」みたいなところで、日本は基本が多神教(八百万の神々)だから、あんまりそのあたりにはこだわらない人たちばかりなのかな?「言葉」にそれほどこだわらないと言うか・・・
あと、ABA は「良く」も「悪く」も使える(イメージとしては鉄人28号のリモコンか)、切れ味もするどい、だからこそ謙虚にデータをとり、常に「これでいいのか(社会的妥当性ということになるかと思います)を問い続けて実践しなければならない、みたいな話をうかがいました。
今回の特殊教育学会、参加できたのは、自主シンポ2つ、ポスター発表1コマだけだったのですが、この A さんとの対話もあり、十二分に元をとれたと思いました。(もひとつ、台風での新幹線運休を避けるために、2日目お昼につくばエキスプレスのホームにいたら、またAさんに声をかけて頂け、東京駅に向かう電車の中でお話をうかがうことができたのも、めちゃラッキーでした)