『乞食の精神史』山折哲雄著
昭和62年(1987年)初版ですね。
読書メモ
呼び方のいろいろ
コジキ、コツジキ、ホカヒビト、モノモラヒ
ホカイ(祝言者の字が当てられている。めでたいことを言う?)
網野善彦によると鎌倉・南北朝期までは遍歴民は賤視されていなかった。
一遍聖絵(1299年)の乞食・非人は生気に満ちている。それが一遍上人絵伝(遊行上人伝絵巻)(1307頃?)になると生気が無くなってくる。
(しかし、ほとんど同じ時期だけど・・・)
一遍聖絵(1299年)の乞食・非人は生気に満ちている。それが一遍上人絵伝(遊行上人伝絵巻)(1307頃?)になると生気が無くなってくる。
(しかし、ほとんど同じ時期だけど・・・)
親鸞 非僧非俗
日蓮 旃陀羅が子
明恵 非人高弁上
日蓮 旃陀羅が子
明恵 非人高弁上
世阿弥の芸能を、押小路公忠は「散楽者乞食ノ所業」と日記に書いた。(『後愚昧記』)
『説教』しんとく丸(江戸時代初期、しかし原型は安土桃山時代までは遡ると考えられる)
聖書
マタイによる福音書 第10章 に描かれた、使徒を宣教に出す時にイエスが述べた言葉。
財布の中に金、銀または銭を入れて行くな。
旅行のための袋も、二枚の下着も、くつも、つえも持って行くな。働き人がその食物を得るのは当然である。
旅行のための袋も、二枚の下着も、くつも、つえも持って行くな。働き人がその食物を得るのは当然である。
隠修士
托鉢修道会1209 フランシスコ修道会
1215 ドミニコ修道会
1215 ドミニコ修道会
メディカント(托鉢修道士)
まさに乞食僧。当時、それはどう思われていたのか。
シェークスピアの時代には馬鹿にされるようになっている。
遊牧民的な生活様式から定住耕作民の生活様式への変化か。
ロシア
ユーロジヴィ
ブラージェンヌイ
遍歴巡礼
スペイン
ジプシー
辻音楽師
クレンデ(修道院や大教会に付属する学校の生徒が団体で街に出て、宗教的な歌を歌って歩き、喜捨を受けた。バッハもやっていた)
ブルボン王朝初代のアンリ4世(在位1589-1610)がパリ攻囲を計画した時、パリ市の人口10万弱のうち、乞食が3万人以上。
1606年の高等法院の法令。パリの乞食は公共広場で鞭打たれ、肩に烙印が押され、頭を剃られ、市外に追放さるべしと定められた。
(狂気(精神障害者だろう)の囲い込みと軌を一にする)
(狂気(精神障害者だろう)の囲い込みと軌を一にする)
インドでは、産業化している
ランチ大学のマカン・ジャー
1979 『巡礼地の乞食ー人類学・社会学・歴史学・宗教学の諸側面からみたプーリの乞食とレプラ患者(ハンセン氏病患者)ー』
石川、福井、岐阜の3県にまたがる白山山麓
袖乞い
千葉徳爾・三枝幸裕
「白山山麓山村住民の袖乞慣行(考察)」
『中部日本白山山麓住民の季節的放浪慣行ー牛首地区の事例を中心にー』