1〜14巻、全巻購入し、やっと14巻完結まで読めました。
作者のおかざき真里さんが、「今買っておかないと将来は全巻揃えるのは難しくなる可能性がある」と時々ツイートしてはりました。
これは、私も他の漫画で体験してるし、テーマは爆発的に売れるようなものでもなさそうだし、途中までは1冊ずつ読み終わってから注文(近所の本屋さん、流泉書房にはそのままでは入ってこないので注文する必要があります)してたのですが、14巻が出た時に12巻〜14巻はまとめて注文しました。
最澄(日本の天台宗開祖)と空海(真言宗開祖)の(主として)青春時代から亡くなるまでが描かれています。
定説では、二人の関係は途中から悪くなる、というものだと思いますが、確かに空海が「最澄が伝法灌頂を受けるには(他の優秀な者なら1年のところ)3年かかる」と言ってるところはあるけれど、最澄が東北に行くと聞き、徳一との邂逅を心配するところも出てきます。「関係が悪くなったというよりもお互いが忙しくなった」という解釈がされているのかな。
私がこのあたりのことを読んだのは、司馬遼太郎さんの「空海の風景」でくらいなのですが、「空海の風景」でも空海が唐に行ったところまではワクワクして面白いのですが、帰国して高野山を作ったあたりからは、何か面白さが減る感じがしました。(攻撃から守備に移るから?)
でも、この漫画では、二人の人生が最後まで面白く読めました。
空海の満濃池改修のエピソードも、面白かったです。
しかし・・・最後の方の「現代の風景。夜景。マンションのベランダの手すりみたいなところに立つ二人の人の脚が見えている」はどういう意味だろう・・・