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Leaf さんに見学に行かせて頂きました。
就労継続支援A型事業所です。
株式会社 Green Leaf が運営している事業所名が Leaf になるのかな?
場所は、上にリンクを貼ったホームページを見て頂ければわかるように、加古川西インターチェンジ(?加古川バイパスの出口で、高速道路ではないのでインターチェンジという言い方は間違いかな)を降りて南側すぐのところにあります。
そのあたりは工場を誘致するために作ったような棟がいくつも並んでいて、Leaf さんの建物もこんな感じでした。
広い内部にプレハブのような部屋を作って事務所、作業場にしてはりました。
うかがうと、生活指導員の松本さんと、職業指導員の谷口さんが案内して下さいました。
以前は、パチンコ台の解体などをやっておられたとのことですが、元高校球児のスタッフさんのアイデアや人脈で、硬式野球部が練習で使い、痛んだボールのリサイクル(エコボールと呼ぶそう)を始められました。
私はお金のことが気になるのでお聞きすると、
・皮は変えず、縫直しのみ → 100円
・皮も新しく張り替える → 300円
・皮も新しく張り替える → 300円
とのこと。瞬間「わっ、高い」と思ったのですが、新品はミズノだと1個1200円、外国製だと600円くらいとのこと。確かに楽天でもミズノ1ダースが安いので12,276円ですね。それだと十分利用してもらえそうです。
作業の様子を見せて頂きましたが、皮を外し、中の糸を巻いたところも、凸凹があれば糸を巻いて補正します。アルミ(?)にボールの直径をくり抜いたジグを作っておられ、そこにはめて光が漏れれば凹なので、そこに多めに巻いていくという方法で真球に近づけておられました。
なお、真球と言えば、ミズノは真球に近いのですが、外国製は新品でも結構凸凹がありました。Leaf さんでリサイクルしたボールは外国製よりはましでした。
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1.痛んだボール
2.皮をむいた状態
3.中の糸を蒔き直し
4.新しい皮を縫いやすいようピン止め
(固定することで縫うときに皮にゆがみが出ないようにする)
5.製品になった状態
上。縫直しのみ
下。皮も新しくしたもの
2.皮をむいた状態
3.中の糸を蒔き直し
4.新しい皮を縫いやすいようピン止め
(固定することで縫うときに皮にゆがみが出ないようにする)
5.製品になった状態
上。縫直しのみ
下。皮も新しくしたもの
品質向上のために、こんなこともやっておられます。
ボールの引き取り、完成品の搬入などは利用者さんともども行かれるのですが、練習の様子なども見せて頂け、利用者さんのモチベーションがすごく上がるとか。
なお、Leaf さんはこのボールのリサイクルだけではなく、施設外就労として野菜加工、鮮魚加工などもやっておられます。また近隣の施設の清掃なども。
そしてそんな中で、相手の社の方から「うちの社員になって欲しい」などのオファーも頂き、2019年度には3人の方が一般就労されたとのこと。
2020年度は・・・新型コロナもあり、そういう例はないそうです。
ほんまに新型コロナの野郎・・・
またそれ以外にも、まだお金にはなっていないそうですが、スタッフと利用者さんが放課後等デイサービスに行き、そこのお子さんとボードゲームで遊ぶ、ということもやっておられます。
事業所の利用者さんの勤務時間は 9時〜14時(うち1時間休憩)ですから、現在は勤務後の余暇活動の形かな。
実は、たまたま私がその放課後等デイサービスを訪問している時に来ておられたんです。
その時、本当に子どもたちも、利用者さんたちも楽しそうにやってはりました。
で、それがきっかけで今日の見学になったわけです。
松本さんがおっしゃった
「利用者さんが笑ってすごせる居場所でありたい」
「利用者さんの『これやってみたい』を実現できる可能性を広げたい」
という言葉が印象に残っています。
最後に「利用者さんで相談支援専門員による計画相談を受けておられる方はどのくらいいらっしゃいますか?」とお尋ねしたら、不思議そうな顔で「全員ですが」とのこと。いや、そうですよね。そうでなきゃおかしいですよね・・・
Leaf ではわからない家庭、その他の情報などを、計画相談を通じて知ることができて助かっている、とのことでした。
某自治体の担当の方に聞かせたい・・・