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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2021年02月15日

ワークマン式「しない経営」 土屋哲夫著




著者はワークマンの社長さんではなく、専務取締役。

 大学卒業後、三井物産で様々な仕事をし、後半はエレクトロニクスに関する仕事をしてはった。だからICTについても相当の知識・技術を持った方だと考えていいのでしょう。

 2012年、還暦近くになって、おじさんが社長をしているワークマンに呼ばれ、「この会社では何もしなくていい」と言われ、直接何か働きかけることはせずにいろいろ考えてはったのかな?

 で、考えたすえに出してきたことが

「しない経営」

社員のストレスになることはしない

・残業しない
・仕事の期限を設けない
・ノルマと短期目標を設定しない
(ノルマは経営者の不安の表れ。条件を整えれば、自発的に目標などを決めるようになる)

ワークマンらしくないことはしない

・他社(特にアマゾンとか)と競争しない
(作業服では大きなシェアを持っているので、他の競争の激しいところに出ていかない)
・値引きをしない
(値引きは元値で買って下さる方への裏切り行為)
・デザインを変えない(定番重視)
・顧客管理をしない(観察すると、やって来た方が、値札も見ずにぱっと買っていくので)
・取引先を変えない
(信頼関係。製造事業所の持ってきた製品は全品買取。製造事業所のほうが情報を持っている。製造事業所に無駄な在庫(結局値段にはねかえる)をさせない)
・加盟店は、対面販売をしない、閉店後にレジをしめない、ノルマもない

価値を生まない無駄なことはしない

・社内行事をしない
(パートさんの応募が増える。ってか若い人は喜ぶだろうな)
・会議を極力しない
(ただし、土屋さんは社員さんともオーナーさんともよく話しているみたい)
・経営幹部は極力出社しない
(本社に行かない、という意味。現場にどんどん出る)
・幹部は思いつきでアイデアを口にしない
(ちょっと気になったことを部下に調べさせたりせず、幹部が自分で調べる。企画にしてもそうなんだろうな)

「頑張る」は禁止
(これはいいな。「頑張ればできる」ことを続けていると無理が来る・・・)


ワークマンプラスで打って出たのは

・アウトドア用品として使う人がSNSで発信していた
・アウトドア用品は「機能高い、機能低い」「価格高い、価格安い」の2軸4象限で見ると、「機能高い、価格安い」の象限が空いていた。
(モンベルとかは「機能高い、価格高い」になるのかな?)
ということがわかったから。

 ワークマンプラスは、私の家からは少し離れたところにしかないのですが、先日、近所のワークマンに行ってみたら、中の品物の6割くらいはワークマンプラスのものになっていたようでした。


エクセル経営

土屋さんの履歴を見る限り、エレクトロニクス関連にはかなりお詳しい。実際にツールを外部に発注もされ、生かされてます。その上で

「AIは導入しない(途中がブラックボックスになるから)」
「専門のデータサイエンティストは入れない(任せない。現場の者がエクセルで分析するからそこから役に立つ知恵が生まれる)」

新入社員は2年間直営店の店長をする。2年間売上は問わない。その間に、データを分析し、「こうしたら売れるのではないか」ということを(シミュレーションでなく)実際に実験し、売上を伸ばす感覚を身につけていく。

「私の考えは50%間違っている」と言い続ける。
部下が意見を言いやすくなる。
しかも、エクセル経営が浸透してきているので、部下がデータを元に反論してくれるようになった。


エクセル分析を普及させるために

全社員に向けた活用研修を始めた頃の目標

・分析されたデータを活用できる人 60%
・関数を使い、分析ツールが使える人 35%
・VBAも使える人 5%

10年たっても未達だそうですが、確実に広く浅くは使えるようになってはるのではないかな。

また興味をもってばりばり使えるようになりたい人のための中級者研修もしている。

そして研修の後、テストもするのだけど、問題は平均90%取れるように作ってある。理由は90点近くとれれば嬉しいから。これが60点平均だと、嫌になる人も増える。

あと、データ分析して発表する人を表彰したりとか。


 このエクセル経営の部分、福祉事業所や特別支援教育において、TEACCH にしろ、ABA にしろ、

「介入計画を立てる → 記録をとる → 数字で成果がわかる」

というケースを発表した人を褒めるシステムができていたらいいのじゃないかなあ、と思わされた。

 あと学校でも「しない教育」は、めちゃめちゃ大事やなあ。「やるべき」とされる、しかし本当は意味のない「仕事」がめちゃ多いから。

 あと、端的に報酬の部分「社員の給与100万円アップ」を宣言し、これは達成されているようで、それ大事なことやなあ。こればっかりは私にマネのできることではないけれど。



posted by kingstone at 00:17| Comment(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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