オードリーの若林さんの旅行記。
テレビによく出るようになってから「自分は何も知らない」と自覚して家庭教師(カフェで勉強することが多いのでカフェ教師のほうが適切かも、とご自分で書いておられますが)をお願いして勉強を始められたとか。
いいなあ、そういうお金の使い方って。
で、自分もその中に居ることは自覚しつつ「新自由主義」をおかしい、変だ、と感じひとり旅をすることにした、と。
行ったのは
キューバ
モンゴル
アイスランド
まあ、それらの地が「新自由主義」から自由になれているかどうかはよくわからないところもあるかもしれませんが。
読んでると、トラブルに巻き込まれたりもしはるけど、風景がいきいきと目に浮かびます。
しかし子どもの頃の思い出として、小学校6年生になると(若林さんも含め)放課後公園で遊ぶことをやめ塾に行くようになり、私学を受ける、というの、東京都心ではより強烈なんだろうな。
もう50年以上前になりますが、私が中学1年生の時、仲の良かった友達が東京に引っ越しました。
で、半年ほどたった時に神戸に遊びに来て一緒にボウリングに行ったのですが、彼の話題はひたすら
「勉強がたいへん。今の僕の成績では東大には行けない。一橋くらい。どうしよう」
みたいなことで、当時、私の友人で大学の話(高校についてでも)なんてしている人間はいなかったし、東京ってなにかすごいところなんだな、と印象に残っています。
後書きは 、Creepy Nuts の DJ松永さん。
若林さんのラジオのファンだったという松永さん。読んでると若林さんのラジオも、この本も若林さんの「自己開示」であり、それが若林さんの意図していなかったところで、多くの人を勇気づけているんだろうな。