5年前のテキストから大きく変わったのは、「表出性コミュニケーションの大切さ」が重要視されるようになり、第4章すべてがそこに当てられたことだそうです。
すごく大事なことだと思います。
大原裕介さんの書かれた「はじめに」から
強度行動障害支援者養成研修(指導者研修)のプログラムに対応する項目に加えて、行動援護の大切さや強度行動障害のある人の豊かな才能についての論考、支援者のみなさんにさらに学びを進めてほしい応用行動分析(ABA)、TEACCHプログラム、PECSなどへの言及、22の事例と9つのコラムを通じ、強度行動障害についての幅広い知識や支援方法、そして、さまざまな行動上の課題に対応していくためのヒントなどを盛り込みました。 |
私が関わったある特別支援学校で、7人ほどの先生方(その学校のリーダー的立場の方も複数おられる)に、ABA、TEACCH という「単語」についてうかがうとお一人しかご存知ありませんでした。
同じ学校の別の4人ほどの先生方(上とは別のグループ。その学校のリーダー的立場の方も複数おられる)に、PECS という「単語」についてうかがうと、どなたもご存知ありませんでした。
もちろん「単語」の知識が実践に即つながるわけではありません。
そして知識があったとしても、現場で適切な OJT を受けなければ、本当のところは身についていかないでしょう。
単に本を読んだだけで、「わかる」ものとは思えません。
しかし、今の私の近隣の特別支援学校では、教師の学びの前提すら整っていない、と言えるのではないでしょうか。
なぜそうなった・・・
本当に、文部科学省や教育委員会は、
・無駄な仕事を無くす
・本当に必要な研修は何かを調査し、そういう研修を組む
・何を目的に授業をするのか(現在の、そして卒業後の、落ち着いて過ごせる、QOL の高い暮らし)をよく考えての授業の組み立て
ということをやっていき、卒業後(あるいは不登校や退学後)は知らないもんね、福祉にまる投げして終わり、ということをやめないといけないのではないでしょうか。