内容はめちゃ面白いのだけど、ほんと、急にヘイト文がが挿入されてくるのはかなんなあ・・・
と思ったら、巻末の広告を見たら出版元の飛鳥新社がそちらの本をたくさ出している所なのね・・・
序に代えて、でこんなことが書いてあります。
【経済の掟】(例)
・お金をたくさん刷れば必ずインフレが起こる
・お金の量が減ればデフレになる
・デフレになるときは自国通貨高になる
・お金の量が減ればデフレになる
・デフレになるときは自国通貨高になる
(これ、今(2020年、8月28日以降)、安倍総理の辞任により、市場ではデフレが加速すると予測され、円高になっている、の説明になるのかな?)
その他の説明もあるまとめ
景気をよくするには、の説明
「借金をしてまで商売をするようなリスク選好的な人をサポートしなければなりません。なぜなら、商売は何が正解かわかりませんから人々がチャレンジして、生き残ったものを暫定的な正解とするしかないからです」
これって、大学などの研究に対するお金を
・バラまくのがいいのか
・選択と集中することがいいのか
・選択と集中することがいいのか
の論争と同じやな。
で、「選択と集中」にすると結果的にはまずくなる、という話。
で、「選択と集中」にすると結果的にはまずくなる、という話。
で、この本は室町時代について書かれていますが、それ以前のことはこのあたりに書かれていますね。
で、日本ではまともに流通する貨幣は江戸時代の「慶長小判」からとのこと。(秀吉の「天正菱大判」はあまり流通しなかったみたい。それ以前に日本で鋳造された貨幣もほとんど流通しなかったし)
それ以前は基本的に中国から輸入された「宋銭」や「明銭」を使っていた。
なぜ輸入したのか。鎌倉時代は
中国で銅銭1貫文 = 0.5石 中国の1石は67リットル
日本で銅銭1貫文 = 2石 日本の1石は112.9リットル
225.8 / 33.5 = 6.74
つまり輸入すれば価値がほぼ7倍になる。
貨幣が少ないので、みんなが欲しがるから。(デフレ期待)
貨幣が少ないので、みんなが欲しがるから。(デフレ期待)
明は、鈔という紙幣を出した。その後経済成長にはいいくらいのインフレ率だったが、官僚はインフレによって紙幣の価値が下がるので、価値を維持しようと紙幣の回収(つまり増税)を図る。それにより景気が悪くなる。通貨は必要なので、銅銭も輸出が減る。日本は以前よりデフレになる。
比叡山の僧侶がお金を貸し、その儲けがあったのは知っていましたが、比叡山の経営は荘園と金融(金貸し)で成り立っていたと。
で、栄西は宋に入っているが、当時の禅僧は語学ができ、つまり貿易にも携わる。もともと禅僧は寺の組織的運営にはたけている。禅寺は「東班衆(事務部門)」「西班衆(教学部門)」に分かれていて、経営に長けた東班衆出身僧は、他宗や荘園領主からもひっぱりだこだった。
1323年(鎌倉時代末期)に沈んだ新安沖海底沈没船には東福寺(禅宗)の僧侶も乗っていた。
五山が鎌倉・室町時代に栄えたが、これは貿易によって大きな利益を得た五山が幕府に献金(?)し、逆に幕府から庇護を受けるという関係があってこそ。
京都五山(禅宗) 別格寺たる南禅寺を筆頭に、天竜寺、相国寺、建仁寺、東福寺、万寿寺
本願寺
比叡山、禅宗のどちらからも迫害され、蓮如も点々と移動していったが「寺内町」の仕組みができ、繁栄していく。これは寺の周りに商人が集まり、自由な取引によって繁栄し、寺に寄付金が集まる仕組み。(今までにない新しい仕組み)
また一向一揆で、いろいろなところで実力を見せ始めるが、本願寺のコントロールはききにくくなる部分もあった。
日蓮宗
日親から京都の町衆の間に広がった。
当時、京都の治安は悪く、自警団の活動もしていた。
それが法華一揆となっていく。
一向一揆への対抗の意味も大きくなる。
1536 比叡山・六角連合の前に敗れる。
当時、京都の治安は悪く、自警団の活動もしていた。
それが法華一揆となっていく。
一向一揆への対抗の意味も大きくなる。
1536 比叡山・六角連合の前に敗れる。
応仁の乱 で五山も焼き尽くされ、力を失っていく。
(で、この本の後になるけれど、比叡山も石山本願寺も織田信長に潰されるわけで、戦国末期に兵力となる宗教勢力は無くなる)