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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2020年07月25日

家庭・相談支援事業所・サービス提供事業所・学校園・自治体 連携を促進し維持させるもの(3)(話題提供部分)



 2019年の自主シンポジウム

家庭・相談支援事業所・サービス提供事業所・学校園・自治体 連携を促進し維持させるもの(3)
制度外から制度内へ

の私の話題提供部分です。

 私は2016年、2017年の自主シンポで「連携行動」のABC分析のC「結果」の部分について

1.お金
2.お子さんが周囲に理解され、みんなが楽になっていくのが、私にとって楽しい。
3.そして私がやきもきせずにすみ、私が楽になる。


と言って来ました。

今年は連携行動のための専門性とは、というお題を頂いていました。
連携行動のための先行事象ということになると思います。
結論から言うと

1.現場での実践に基づく専門性
2.支援について相談できる人がいる
3.連携に関わる事務処理、時間、そしてこれは精神論に聞こえるかもしれませんが胆力も大事だと思います。


A君の事例から考えてみます。

A君は2カ所の放課後等デイサービスを使っており、1つの事業所から「他害があるのでこないで欲しい」と言われていました。

しかし、もうひとつのB事業所も

・定員いっぱいで余裕が無い
・その事業所もA君に対してどう対応していいかわからなくなりかけていた

ということがありました。
その時点でじんぶな〜の私に声がかかりました。
私が最初に立てた方針は


1.私がいなくなってもいいように
2.私がすみやかに消えていけるように
3.そのために、相談支援専門員や他事業所と連携する。
 (学校も含む)
4.別の放課後等デイサービスに行けるようにする

 私としては1ヶ月程度で他の放課後等デイサービスが利用できるようになるところまでもっていこうと思っていました。

 まず最初の2週間で、B事業所で、A君への直接支援をしつつ、インフォーマルなアセスメントをし、スタッフに対する研修を3回行いました。

1)自閉症とはどんなものか。
2)自閉症の方との関わり方の基本。スケジュールやコミュニケーションの視覚化。
3)本人が楽しめることを探すこと。
4)本人が充実する「自立課題学習」や家事活動とそれで「儲けられる」こと。
5)自分の身の守り方をロールプレイして練習
6)周囲の子どもの守り方(ポジショニング)

 この守りの体の使い方ができれば、余裕をもってA君と関われるようになります。
 その間に、私の信頼する支援者の川田さんに、お家にうかがってA君と関わりつつインフォーマルなアセスメントをするようにお願いしました。

 後半2週間は、私ができる限りA君に関わらず、その日のA君担当スタッフをOJTしていきました。

 またOJTが終わった直後、相談支援専門員に連絡し、学校で支援会議を開いて頂きました。担任の先生はピンときていなかったようですが、すぐに支援部の先生から直接私に電話があり、そういうことなら、とすぐに開いて下さいました。もともとその先生とはもちつもたれつの関係ができていましたので。

その後、川田さんからの報告により、方針4を

「行動援護を利用して外出する」

に変更しました。

行動援護というのは強度行動障害者に対する外出支援の制度です。
移動支援のヘルパーは、「ヘルパー2級」があればできます(自治体によって差があり)けど、行動援護は2年の実務経験と4日間の研修受講が必要です。

そして2017年から研修内容が大きく変わりました。
下記ような内容の研修をします。
研修の正式の題名ではなく、私が内容を言い換えています。

TEACCHやABAが大きく取り上げられています。しかしTEACCHやABAという名前は出てきません。

1.強度行動障害とは(自閉症の特性)
2.チームでの支援
3.実践例(苦労話)
4.実践例2(苦労話2)
5.ABC分析と強化(ABA)
6.自立課題学習(TEACCH)
7.事例
8.情報収集と情報共有
9.情報収集と氷山モデル(TEACCH)
10.記録と評価
11.感覚の違い、音声言語のわかりにくさ(TEACCH?)
12.障害特性に基づくアセスメント(TEACCH?)
13.精神疾患について
14.障害特性の理解とプランニング(リフレーミングも)
15.制度及び支援技術の基本的な視点
16.危機対応と虐待の防止


なお、研修の中で自分で手を動かす時間もとられているのですが、そこは不十分なので、やはり現場でOJTされることが必要だと思います。

さてA君に戻ると、5か月後に私が制度外の外出支援をし、6か月後に私は行動援護の資格を取りました。またお母様がもう1事業所を探して来られました。そして彼への行動援護を開始しました。ここでまず制度外から制度内への支援になっていきます。

今は行動援護事業所3事業所を利用しておられます。私は毎回、資料1のような報告書を作り、親御さん、他の行動支援事業所に送っています。

現在は私が支援する場面、川田さんが制度外の支援をする場面、はたいへん減っています。

学校への提案です

○トップダウンで考える。卒業後の暮らしを想像する。年齢相応の対応。
○ボトムアップで考える。ひとりひとりに合わせ、ひとりでできるように。
○どうしたら人手をかけなくていいか考える。「指示する人がいたらできる」は「できる」に入りません
○教師がわかっている人からのOJTを受ける
 (座学だけではわからない)

 もし、校内で「研修できない」「同僚だと言いにくい」「OJTできる人がいない」とかいう状態なら、本当に外部の助けも利用して欲しいのです。それこそ連携です。
※ 上から目線で申し訳ありませんでした。


追記1
2019年の春の段階で、B事業所に新人スタッフが入られました。私は研修を頼まれていたのですが、管理者から私がお伝えしたことを伝え、そして必要なグッズがあることで「必要なかったわ」とのことで仕事がひとつ無くなりました(笑)

追記2
2020年の現時点で、私はA君にもB事業所にもまったく関わらなくてよくなっています。

追記3
もうひとつの行動援護事業所のおかげで、A君の生活はどんどん広がっています。





A君 行動援護報告
(X年Y月から)11月Z日

※例としてわかるように、複数の日のことをひとつにまとめています。また記述を改変した部分があります。
※画像はクリックすると大きくなります。


1.今回の特筆大書

○お金がたくさんかかると知って行き先を変更できた
○買い物を後にすることができた


2.準備物

・前回、「大阪に行きたい」と言っていたので、路線図を用意した。
スクリーンショット 2020-07-25 0.23.50.png


3.時系列

・相談してこのスケジュールを作った。(終わる時刻が動かせないために後ろから作って行った)
スクリーンショット 2020-07-24 23.54.24.png

・「どこへいきますか?」とメモで尋ねると、路線図の大阪を指差す。ところが、「じゃあ、お金高いからな」と言いながら貯金箱(透明のプラスチック容器)から千円札を2枚取ろうとすると、私の手を押しとどめ「神戸」と言う。(すごい!)なお見ていただいたらわかるように、ほとんど変更になっている。結局スケジュール通りだったのは最後の2つのみ。(別にそれでいいと思っています)

・買う物はまた絵カードを持って来て、私に書かせた。

・今まで最初にコープで買い物をしていたが、暑くなってきたので、後ろに持ってくるようにお母様から依頼されていた。そこで以下のように書いて、描いて説明した。これで家に近づいてからセブンイレブンで買い物をすることができた。
暑いから悪くなりやすい.png
買ってすぐ冷蔵庫.png
あとで食べ物を買う.png


・私に抱きついたり、落書きをしたりしたので次のものを見せ、次回から1回10円もらうことにした。
スクリーンショット 2020-07-24 23.54.46.png


4.その他

○今回、行きあった方が先方から彼に近寄って挨拶して下さることが何度かあった。それを見ると、やはり小学校の支援級に通うのはいいものだな、と思った。
○以前は突風、あるいは自動車が突っ込んで来る感じだったのが、今は荒れても春のそよ風




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