元町映画館で観ました。
10時半上映ってのは私にはめちゃきつかった・・・
韓国が、1997年12月にデフォルト(破産)しかけてIMFの支援を受けた話。
「実話に基づいて」ってことだけど、確かにニュースや経済事情は実話に基づいています。
しかし主人公の韓国銀行(中央銀行。日本の日本銀行にあたる)通貨政策チーム長、ハン・シヒョン(キム・ヘス)は、「こんな人がいたら良かったのに」という願望で造形された人物とのこと。
う〜〜ん、そこにモデルが無いと「実話に基づいて」というのは言えないかな・・・
韓国の男尊女卑のきつさ、みたいなものも描かれていました。
主人公は少し前に事態の深刻さに気づき、報告書を上げていたのに、上司の目に止まったのは1週間前。
IMFに頼れば格差が広がるので、何とか頼らずにすむ方法を模索しますが、結局はIMF派に破れる、という話。
まあなあ、真っ先に気づいた人って、警告、提案しても、バッシングされるだけだったりする。
IMFに頼らない派の経済主席が飛ばされ、新しい経済主席になったキム・チャンス役の方は、なんか橋本龍太郎さんに似てた。
財務局次官パク・デヨン役の方は橋下徹さんに似てた。
ラストシーンの、20年後に若手官僚から危機を脱する協力をもとめられた時
「私はチームで動く」
ってのは良かったな。
しかし、IMFからの融資、550億ドルを2001年8月に完済してはる。
ひょっとして、これはすごいことじゃない?
なお、アイスランドは2008年にIMFから10億ドル、他の国からも含めると60億ドルの融資を受けることにした。
でも、
・銀行を救済しない
・医療費は手厚く
・教育に力を入れる
という政策を国民投票に基づいて行い、V字回復を遂げている。