良かった。
もちろんファンタジーだけど・・・
私は時々、めっちゃ甘の恋愛映画を観に行きたくなるのですが、そういうのにピッタリ(?)
ーーー ここからめちゃネタバレ ーーー
パンフに松任谷正隆さん(由美さんと一緒に行ったとか)が感想を書いてはるのですが、
最初出会って、駐車場で少し話をし、翌日(というか朝別れてその夜)ライブで一緒に歌い、そこからアリーが大人気になっていくというようなサクセスストーリーは「あり得ない。ファンタジーだ」と思いつつ「しかし感情はリアルだ」とも思った、という言葉につきると思います。
しかも奥さんが大人気歌集になるという、もう松任谷夫妻そのものじゃないか、という・・・
また私の興味関心の分野から言うと
・自己実現
・アルコール、ドラッグ依存
・感音性難聴
とかのテーマもある。
で、すごく短いストーリーに完璧にまとめるため、依存症治療の病院(入所施設)から出てきた後、アリーのマネージャーからプライドをズタズタにされることを言われ、ジャック(クーパー)はスリップして自殺しちゃいます。
でも、私としては、スリップして、アリーからも見捨てられて、しかし西原理恵子さんちの鴨ちゃんみたいに復活して最後は幸せに暮らしました、というふうになってくれたらな、とは思いました。
でもそれだとものすごく長くなるだろうなあ・・・
物語としてはまとまらないだろうな。
人生は長い・・・
なお、アリーはウェイトレスをしていて、しかし大きな家に住めてるな(日本で言えば)と思ったら、アリー、アリーの父、その他の(血縁は無いだろう)大人3人と暮らしてました。シェアハウス(というか高齢者用グループホームって感じもある)だな・・・アメリカでは最近そういう例があるのかな。
この映画は3年かけて作られたそうです。
で、でめっちゃ「ラヴストーリー」なのだけど、今の目線で見ると、ひとつ間違うと「MeToo 案件」「セクハラ案件」だよな・・・
ジャックの感音性難聴が進んでいくことがストーリーに大きく関係している。
医師からは残存能力を生かすために補聴器をつけることを勧められている。
で、ジャックの兄のボビーが「つけようとしない」とかブツブツ言いながら持って来たのがポケット式補聴器なのだけど・・・
演奏する立場でそれはないのじゃないか、と思った。
補聴器には
ポケット式
耳かけ式
耳穴式
の3種類があるけれど、せめて耳かけ式、また最近のでかい舞台で演奏するバンドミュージシャンは耳穴式の「モニター」をつけてる。
ジャックは大金持ちなんだから、すごくフィットする補聴器(モニタ兼用)を作って利用できる立場じゃないかな・・・
まあそういうものに拒否感がある、ということかもしれない。