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 あくまでも、私個人の意見です。

2018年10月09日

アクティブラーニングの危険性(「AI VS. 教科書が読めない子どもたち」から)



 昨日書いたエントリにAI VS. 教科書が読めない子どもたち」著者、新井紀子さんが

 文部科学省が推している「アクティブラーニング」の危険性みたいなことを書いておられたのを書くのを忘れていた。

 でも、それだけで1エントリになるので別立てにします。


「アクティブラーニング」って要するに「みんなで対話してまとめ上げていきましょう」みたいな勉強方法で、実のところ目新しいものではありません。

 昔から「グループ学習」としてグループで話し合って、結論をまとめて発表するなんてことは普通にやられていたことです。

 なんで今「アクティブラーニング」が大きく取り上げられているのか?


 新井さんの指摘されている点は「必ずしも正しい答えに行き着かない。というか別に正しくなくてもいいのがアクティブラーニングである」という点。


「そんなあほな」

と思いはるかもしれませんが、例えば「この計算の答えは話し合った結果○○とします」なんてことも起こりえるわけです。もちろんそれは題材が不適切ではあるのですが、世の中にはそんなことはいっぱいあります。


 例えば、研修でもワークショップ型研修はよく取り上げられます。これはアクティブラーニングに似たところがあります。

 しかし、その前提として、参加者全員にある程度「知識・技術がある程度あり、判断する力がある」ことが前提になっています。
 それとファシリテータの「良いファシリテーション」

 私たちグループも今年の特殊教育学会ではワークショップ型研修についての報告をしました。


 これにしても、それまでに、私は「新任研修」を担当し、またソワサポートの浅原さんが月1回程度の「知識・技術」の研修を続けて来て、その後にワークショップ形式でやってうまくいった、ということなわけです。



 また私がやっている相談支援専門員の仕事。

 「連携が大事」と言われ、また学校園や事業所やその他の機関の専門性を大事にし、支援会議や担当者会では相談支援専門員は司会をするだけで、それぞれのところの専門性に任せるように、ということも言われます。

 しかし・・・自閉症の人に対して「自閉症の人とは見ません。人間と見ます(と言いつつ、音声言語で説教しまくっている)」とか「『○○君、がまん』と自分で言っているので『がまん』という言葉はわかっています」とか言っているような人たちばかりの中で、相手の言うことを「それはいい意見ですね」と褒めているだけで、自閉症の方のQOLが上がるのでしょうか?

 私の仕事ではないはずなのだけど、「毎日、『爪を切ってくれ』と言って来て困っている」というご家庭に、巻物カレンダーと下の絵を巻物カレンダーに貼るサイズにパウチラミネータしたものを4枚ほどお渡しし、

「巻物カレンダーに2週間ごとにこのカードを貼って、その日に爪を切ることを伝えてあげて下さい」

とお伝えしたら、それまでどこの機関も「困りましたねえ」あるいは「無言で傾聴(?)」だけしていたのが、いっさい問題なくなったり・・・

つめきりの絵

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巻物カレンダー

スクリーンショット 2018-02-04 23.04.22.png

 基本的な「知識・技術」がまだ普及していないところで、「話し合い」だけで解決しようとするのは、ものすごく危険です。

 私の教師時代の尊敬する先輩が「教え込むことを恐れるな」と言ってはった(そして、この先生は、子どもたちにすごく考えさせる先生でした)のを思い出します。

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