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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2018年09月29日

家庭・相談支援事業所・サービス提供事業所・学校園・自治体 連携を促進し維持させるもの(2016年特殊教育学会、自主シンポ企画と報告)



 私の名前は実名からハンドルネームに変更しています。
 私はあくまでkingstone。

2016年特殊教育学会

自主シンポジウム 25

家庭・相談支援事業所・サービス提供事業所・学校園・自治体 連携を促進し維持させるもの

企画者  kingstone(相談支援事業所リンク)
     (注・相談支援事業所リンクは2017年4月で閉鎖)
司会者  佐原恒一郎(千葉県立矢切特別支援学校) 
話題提供者 kingstone(相談支援事業所リンク) 
     浅原奈緒子 (株式会社ソワサポート)
     笹井真貴 (児童発達支援ホロン)
指定討論者 大久保賢一(畿央大学)

keyword 児童発達支援 放課後等デイサービス 相談支援


【企画趣旨】

 2012 年 4 月 1 日に児童福祉法の一部が改正されて、障害の あるお子さんへの通所型のサービスとして放課後等デイサー ビスが制度化された。(他にも児童発達支援・医療型児童発達 支援・保育所等訪問支援がある)

 また同じく 2012 年 4 月から相談支援の充実が図られ、2015 年 3 月までに障害福祉サービスを利用する全ての利用者にサ ービス等利用計画の作成が目指された。

 企画者は、2011 年 11 月に相談支援従事者初任者研修を修了 したが、当時の研修講義でも非常に強調されていたのが「連携」 である。

 企画者は 2012 年より放課後等デイサービスの、2014 年より 相談支援の実務に携わり始め、実務の中でアセスメント、目標 の設定、情報の共有、連携について悩みながら仕事をして来た。

 現在、どう考え、どういう方法で実務をしているかを発表す るとともに、話題提供者、シンポジウム参加者と共に、連携を 作り維持させるために、何が必要かを話しあうことができれ ば、と考えている。


【話題提供者の趣旨】

浅原奈緒子 地域の支援体制構築を目指して

 1998 年よりモンテッソーリこどものいえ親子教室を主宰、 インクルージョンを目指して活動してきた。のちに母子分離 での教室も開くこととなったが、障害の程度により個別対応 だけで発達を支援することが難しい事例を経験し、個別指導 の重要性を感じ始めた。

 また障害についても、環境がその特性をその人の生き辛さ にしない場合や、特性そのものはそれほど大変ではない場合 でも、環境によってはその人をとても生き辛くすることを実感させられる事例に出会い、学校や地域との連携について考え始めるようになった。

 2012 年より児童発達支援・放課後等デイサービス、2014 年 より相談支援事業所を運営している。そして、2017 年に保育所等訪問事業を開設することを目標とし、各機関と連携したより良い支援を模索している。現在の課題について報告する。

笹井真貴 1事業所における「個別の支援計画」作成・相談支援 「モニタリング」の報告・相談支援事業所との情報共有

 日常業務の中で「個別の支援計画」や「相談支援事業所へのモニタリングの報告」の書類を、スタッフにどう意義を説明し、どう書いてもらうか、日々スタッフ指導にあたっている現場の声をお伝えする。

kingstone 相談支援における各機関の連携と情報共有

 特殊教育学会の会員のみなさんは教育領域の方が多く、福 祉領域に分類される「相談支援」についてはよくご存知ないか もしれない。そこで、「相談支援」について基本的なことを説明する。

 その後、家庭、各機関、事業所、自治体、学校園とどのように連携を模索しているかを報告する。その中で担当者連絡会、サービス提供事業所のミーティング参加、支援会議等 による連携・情報共有への取り組みをお伝えし、連携を促進・ 維持させるものについて話合いたい。


【指定討論者の趣旨】

大久保賢一 連携を促進させ維持させる環境要因は何か

「連携」には、複数の機関や家庭の協働を促進させる「横の繋がり」、そして子どもの進学、進級、就労といった移行における「縦の繋がり」の2 つが想定される。

 いずれの「連携」も、包括的な支援を実現させるための課題としてあげられるよう になってから久しい。

 指定討論においては、各事例における 「連携」を具体的な行動レベルで捉え直し、それらの行動を促進させ維持させるための環境要因が何であったのかについて 議論を深めたい。


(文献)

厚生労働省(2015)放課後等デイサービスガイドライン
山内健生・望月隆之(2015)「障害のある人の相談支援事業の歴 史的変遷とその目指すべきもの」東洋大学/福祉社会開発研究 7号



自主シンポジウム25報告

話題提供 kingstone

相談支援(計画相談)の概念図(超簡略版)
相談支援超簡略版イメージ.png

相談支援(計画相談)での仕事の流れ(特に初期)
相談支援初期サービス提供.png


 相談支援事業所の行う計画相談の作成するサービス等利用計画案は、本人の意向、家族の意向、援助の方針、長期目標、短期目標、住所などの基本情報、今までかかった医療機関、障害者手帳の有無、出生からその時点までのエピソードなどがA4用紙4ページほどにまとめられている。

 相談支援事業所の作る「計画案」「計画」は、学校の作る「個別の教育支援計画」に、放課後等デイサービスや児童発達支援の作る「個別の支援計画」は、学校の作る「個別の指導計画」に似ている。学校園と相談支援事業所・サービス提供事業所が連携することで省力化できる部分があるのではないだろうか。

サービス等利用計画案の例
大坂太郎計画案.png
週間計画表の例
大坂太郎週間計画表.png
申請者の現状の例
大坂太郎申請者の現状.png

 「連携を促進し維持させるもの」は、私個人で言うと、「お金」「私が楽になる」「私が楽しい(子どもが楽になる。スタッフが子どもを理解してくれる。スタッフのメンタルを守れる)」ということだと考える。

話題提供 浅原奈緒子・笹井真貴

 ソワサポートの内部と外部との連携について紹介する。

 まず内部の連携である。

 研修(理論の座学・ワークショップ・OJT)を行うことによって、子どもへ関わる方法を学び、同僚性を高めていく。

 情報共有の仕組みとしては

○ミーティング「事業所ミーティング(連絡事項・事例検討・全体の課題検討・個別の支援計画検討)」「M4ミーティング(各事業所責任者による運営会議)」「事務ミーティング(事務担当者による打ち合わせ)」「送迎ミーティング(送迎担当者による打ち合わせ)」

○「個人ファイル」  様々な情報を整理。

○「個別の支援計画」毎日の記録ファイルにも最新のものを綴じ込み、指導の参考にしている。

○報告書類  「面談」「支援計画説明時報告」「電話・メールでの相談」「ヒヤリハット」「事故報告」

○その他の仕組み 「個別ノート」「連絡ボード」「毎日ちょこっとミーティング」「ちょこっと連絡声かけ運動」
などがある。「事務所」が各事業所間の連絡調整をしている。

 外部との連携は、家庭・学校園・発達支援センター・自立支援協議会などとの連携を行っている。

「連携を促進し維持させるもの」は、
「見通しが持てる(目標・目的がわかる。次にやることがわかる。周りの状況がわかる。自分のやることがわかる)」
「役割分担が明確かつ柔軟である」
「適切な情報や知識を得ることができる」
「認め合える関係性がある」
「一人が頑張りすぎない」
「みんなが無責任にならずに一人ひとりができることをする」
と考えている。

指定討論 大久保賢一

 連携も行動と考えている。応用行動分析では行動を「A.行動のきっかけ」「B.行動」「C.行動の結果」で考えていく。「連携を促進し維持させる」場合、
「A.何をすればいいのかわかりやすくなる」
「B.連携に必要な知識やスキルがある」
「C.連携する双方にメリットがある」
ということが必要だと考える。話題提供の方たちの発表はそのどこの部分に取り組んだことになるだろうか?


kingstone 私の場合は全てCについてです。

笹井 スタッフの不安を軽減するというC、そのためにA.Bを明確にすることで、です。

浅原 A.B.C全てです。

 ではどの部分に不足があり、その不足に対してどのようにアプローチすればいいとお考えだろうか?

浅原 外部リソースとの連携です。平成27年4月14日づけで、厚生労働省でなく文部科学省が放課後等デイサービスガイドラインの普及・啓発に関する依頼を出したので、今後、連携がしやすくなるだろうと考えている。


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