刑務所を出所してきて浮浪者然とした姿の、主人公丸川(高橋克典)に、宇多津(ショーケン)が淡々と言うセリフ。
私ねえ、試合では足手まといになることが多いんですぅ。
体力あるわけじゃないし、
キックがうまいわけでもない。
ただのおいぼれです。
それでも時々あるんですぅ。
今、私がここにいたからチームが点がとれたという瞬間が、
私がここにいたからパスがつながった、
私が声をかけたからボールを奪われずにすんだ、
ささいなことかもしれませんけどねぇ、
奇跡みたいなことがあるんです。
体力あるわけじゃないし、
キックがうまいわけでもない。
ただのおいぼれです。
それでも時々あるんですぅ。
今、私がここにいたからチームが点がとれたという瞬間が、
私がここにいたからパスがつながった、
私が声をかけたからボールを奪われずにすんだ、
ささいなことかもしれませんけどねぇ、
奇跡みたいなことがあるんです。
ラグビーは強い選手ばかりを集めたからといって、勝てるわけじゃない。
体の小ちゃいもの大きいもの、ちょこまか動くもの、
こわがりでも下手くそでも、
練習熱心でいろいろな個性の凸凹ががっちり組み合わさった時、
どこよりも強いチームになる。
そうでしょぅ。
誰一人として不要なやつはいないんですよ。
まあこういう不惑チームなら、「練習熱心」でない場合とか、奇跡みたいなことが起こらなくても、楽しくやれればいいような気もしますが。
で、だからこそ「誰一人として不要なやつはいない」ってのは本当だと思います。