素敵なお話をうかがいました。
ご家庭で、もうにっちもさっちもいかなくなって、おめめどうのコミュメモを試しに始められたとか。
まずはスケジュールから・・・
日付も写真でわかりますね。
昨年、12月25日です。
※画像はクリックすると大きくなります。
おわかりになるでしょうか?
びりびりにされています。
お母様のおっしゃるには
「たぶん、また、何かいやなことを伝えようとしてるに違いない」
みたいに思ったのではないか、とのことでした。
当たってるでしょうね・・・
でも、そこでめげずに、「スケジュールを伝える」、
「えらぶメモ」で選んでもらう、などをを続けられました。
すると2月頃から、文字を書くのが苦手で、(なぞりならできるけれど)白紙状態に書くのは嫌がっていたのが、自ら「字を書こう」としだしはりました。
また「式」の時に落ち着いて過ごせた!
この時の「スケジュール(要するに式次第です)」は普通サイズの「みとおしメモ」で作っておられましたが、そこに小さく印刷した画像を貼り付けたりしてて、作るのめっちゃたいへんだったろうと想像しました。
(しかし・・・式って学校でやるんだから学校で作るもんじゃないのかなあ・・・)
校外学習で落ち着いて過ごせた!
これは「みとおしビッグ」を貼り合わせてでかく長いのを作ってはりました。
で、4月15日(日)です。
ご家族で「コストコへ行こう」と出発されました。
途中からご本人が書いているのがわかりますね。
で、何か後から消しています。
実は、出発してからどっかでチューリップを見るのがこの日が最終日だとわかったそうです。
で、お父さんが提案しました。
で、ご本人からOKが出たので途中で計画を変更されました。
自閉症の方は変更できない?
そんなことは無いわけですね。
もちろん、できるだけ事前に決定した通りに行動したほうが楽なのは確かでしょう。
でも、ちゃんとわかるようにコミュニケーションがとれれば、交渉すれば変更も可能になる場合も多いのです。
お昼ごはんは「えらぶメモ」で選んでもらいました。
「おにぎり」を選んだあと、その下に「何個か」も選んでもらっていますね。
チューリップを見に言ったら屋台が出ていたそう。
そこで音声言語で「何か食べる?」と尋ねたら「いらん」と答えたそうです。
しかし「えらぶメモ」で尋ねたところ
というわけでおいしくポテトを食べたそうな。
実のところ、私がお話をうかがったということは・・・
まだまだ、周囲とはいろいろあって落ち込まれたりすることがおありになるからなわけです。
でも、考えてみたら12月から始められて「たった4か月」でここまでコミュニケーションがとれるようになってはる。
私が1998年9月から学年(クラス)上げて、TEACCH的というか「視覚支援」をおおいに利用して「受容的コミュニケーション」や「表現コミュニケーション」に焦点をあてて実践し始めた時、やってる最中は五里霧中、悩みまくって全然成果が上がっていないような気がしていたのに、後から振り返ったらたった半年で学年全体が変わってしまっていた(もちろん良い方向へ)、ってのを思い出します。
なお、先日ハルヤンネさんの話もお聞きになったそうで、私が
「まあ、『ここが問題』ってことより、そのほかの『やりたいこと』がどんどん増えてきたら、気がついたら『問題でない』ようになってたりするで」
とお伝えすると
「あっ、ハルヤンネさんも同じこと言ってはった」
とのことでした(^^)