先日放映された「人生、運か努力か」は、以前の放映の再放送で、このホームページでは番組紹介がありませんでした。
冒頭、こんな会話が。
又吉「私の運を良くできるんですか」
先生「個人のはできないのです。集団だとできるかもしれません」
みたいな会話がされてました。
個人の運命は変えられないけれど、集団に対しては個人差はありながら運のいい人を多くする(統計としてみれば出てくる)ようにはできるかも、ということですね。
つまり「政策」とかには使える、と。
で、ゲストが古坂大魔王(ピコ太郎のプロデューサー)。
うってつけの人物かも。
とにかくピコ太郎のYouTube動画が、ジャスティン・ビーバーのTwitterのつぶやきで大ヒットする、という「運」に恵まれた人、って感じだから。
でも、その要因を挙げていくと、(テレビでフリップになってた以外も入ってるけど)
努力 昔、賞をとった時、飲み会や車に使わずAV機材を揃えた。
努力 ずっとお笑いを続けた(20年前のコントが映ってたけど、既に音楽に合わせて振りをつける芸をやってた)
努力 動画を作ろうと思い立って様々な動画を見て研究した
努力 お金が無いので身内でスタッフを固めて動画作成
運 中高生に受けた
運 8月で、話題がちょうど切れた時期でマスコミにも取り上げられた
運 ジャスティン・ビーバーがつぶやいた
で、大爆発と・・・
つまり結局、努力も運もなんだよね・・・
で、次の話題が、
「人は選択する時に、他の人も選んだ、と知ると安心して選択できる」(他の人が選んでいないとなかなか選ばない)という実験だったのはどう「努力」と「運」に関係するんだっけな?
例えばダウロードしようと思う曲の、過去のダウンロード数がわかっている仕組みだと、たくさんの人がダウンロードした曲がよりダウンロードされやすくなる。
まあ、これは「みんなはどんなものが好きなんだろう」「これが好きなのか、じゃあ一度聞いてみよう」という心理はよくわかる。
次は、「本人が本人の成功の要因を運と考えるか、努力と考えるかで、税収や寄付が変わってくる」という話と実験。
成功した人が、自分の成功は努力の結果と考えると、税収や寄付額は少なくなる。
成功した人が、自分の成功は運の結果と考えると、税収や寄付額は多くなる。
というもの。実際に街角でインタビューしてサンプル数は24で「努力派」12人、「運派」12人と分けて「10万円もらったらいくら寄付しますか」と質問したら、個人差はめちゃくちゃある(努力派でもたくさん寄付したり、運派でもしぶちんだったり)けれど、全体の平均では明らかに「運派」の方が多かった。
で、税収が低くなり、寄付額が少なくなると、富の再分配がしにくくなるわな。
最後に先生が
「『今までの成功は運のおかげ。それを続けるのは努力』と考えるのが一番経済的には良い」
という意味のことを言ってはってなるほどな、と思った。