※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2018年01月06日

人生、運か努力か (Eテレ オイコノミア)




 先日放映された「人生、運か努力か」は、以前の放映の再放送で、このホームページでは番組紹介がありませんでした。

 冒頭、こんな会話が。

又吉「私の運を良くできるんですか」
先生「個人のはできないのです。集団だとできるかもしれません」

みたいな会話がされてました。

 個人の運命は変えられないけれど、集団に対しては個人差はありながら運のいい人を多くする(統計としてみれば出てくる)ようにはできるかも、ということですね。

 つまり「政策」とかには使える、と。


 で、ゲストが古坂大魔王(ピコ太郎のプロデューサー)。
 うってつけの人物かも。
 とにかくピコ太郎のYouTube動画が、ジャスティン・ビーバーのTwitterのつぶやきで大ヒットする、という「運」に恵まれた人、って感じだから。

 でも、その要因を挙げていくと、(テレビでフリップになってた以外も入ってるけど)

努力 昔、賞をとった時、飲み会や車に使わずAV機材を揃えた。
努力 ずっとお笑いを続けた(20年前のコントが映ってたけど、既に音楽に合わせて振りをつける芸をやってた)
努力 動画を作ろうと思い立って様々な動画を見て研究した
努力 お金が無いので身内でスタッフを固めて動画作成
運  中高生に受けた
運  8月で、話題がちょうど切れた時期でマスコミにも取り上げられた
運  ジャスティン・ビーバーがつぶやいた

 で、大爆発と・・・

 つまり結局、努力も運もなんだよね・・・


 で、次の話題が、
「人は選択する時に、他の人も選んだ、と知ると安心して選択できる」(他の人が選んでいないとなかなか選ばない)という実験だったのはどう「努力」と「運」に関係するんだっけな?

 例えばダウロードしようと思う曲の、過去のダウンロード数がわかっている仕組みだと、たくさんの人がダウンロードした曲がよりダウンロードされやすくなる。

 まあ、これは「みんなはどんなものが好きなんだろう」「これが好きなのか、じゃあ一度聞いてみよう」という心理はよくわかる。


 次は、「本人が本人の成功の要因を運と考えるか、努力と考えるかで、税収や寄付が変わってくる」という話と実験。

 成功した人が、自分の成功は努力の結果と考えると、税収や寄付額は少なくなる。
 成功した人が、自分の成功は運の結果と考えると、税収や寄付額は多くなる。

というもの。実際に街角でインタビューしてサンプル数は24で「努力派」12人、「運派」12人と分けて「10万円もらったらいくら寄付しますか」と質問したら、個人差はめちゃくちゃある(努力派でもたくさん寄付したり、運派でもしぶちんだったり)けれど、全体の平均では明らかに「運派」の方が多かった。

 で、税収が低くなり、寄付額が少なくなると、富の再分配がしにくくなるわな。

 最後に先生が

「『今までの成功は運のおかげ。それを続けるのは努力』と考えるのが一番経済的には良い」

という意味のことを言ってはってなるほどな、と思った。

posted by kingstone at 21:24| Comment(0) | お金・暮らし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。