「子どもたちの階級闘争」
ブロークン・ブリテンの無料託児所から
ブレイディ・みかこ著
から
2009年の障害児保育の様子。
なお、原文にもあたれます。
英国では、障害児を障害児だけが通う教育施設に閉じ込めるのではなく、健常児と同じ場所で教育を受けさせましょうという法律が90年代に制定されている。
が、現実問題としてそれはいまだ難しく、特にこうした地区にある貧しい保育園には障害児受け入れが出来る場所は数少ない。
建前と現実が違うわけね。
で、著者が行ったのは障害のあるお子さんばかり集めてる保育所みたいだけど、そこに
SENCO(Special Educational Needs Co-ordinator。障害児保育担当者)
というのがいはるわけね。
これは全ての保育園にいるわけではなさそうやな。
しかし、「閉じ込める」ということではなく、こういう場が必要な場合もあるかも、というのは感じることがある。
う〜〜ん、もちろん日本の各保育園に担当者がいて、どう他の保育士さんが関わればいいか考えてくれて、とかやればできるかもしれないけれど・・・
上記に書いた基準のままで「やれ」っていうのは無茶っぽい。
なお、みかこさんが
「ここまで見ていてわかったのは、彼女は保育士によくありがちな「怖がらなくてもいいのよー、よちよち、ぎゅーっ」だとか「拾ってくれたの?えらいねー、すごいねー」をやらないということである。なんというかこう、全体的にクールなのだ。預かっている幼児たちが最早おべんちゃらでどうにかなるような相手ではないということなのだろう。」
と書いてはる。
いや、もちろん「おべんちゃら」では障害の無い子もどうにかなるもんじゃないとは思うけれど、様々な障害のあるお子さんの場合だと、よりクールな対応が求められるかもしれない。「ありがちな」対応だと事態を悪くすることも多いので。
私も、スタッフさんたちには「こういうふうにしてね」とお願いすることが多いもんな。
例