私は以前から「診断名の使い方」の図を使って診断名の大切さを周囲の人に説明してきました。
今回、少し改訂してみました。
クリックすると少し大きくなり見やすくなります。
診断名の使い方
説明
目の前のお子さんが、周囲の人から認められつつ
「へえっ」「ほお」「おもろいやん」
と思われている状態なら診断名なんか必要ありません。
しかし、ご本人が、あるいは周囲の人が
「こまった!」
と思うような事態が続くなら、診断名は大きな力になります。
まず、診断名から「一般的な特性」がわかります。
しかし、ひとりひとりにその現れ方が違ったり、生まれ育ちが違ったりして「個別の特性」というものもあります。
これは、関わったり、インタビューしたり、過去の記録を読んだりして理解する必要があるでしょう。
また、そのお子さんをとりまく環境、特に周囲の人たちの様子も含めて理解する必要があります。
その上で「こまった!」を解決する「手立て」を考えます。
この「手立て」は「何かをする」だけでなく「何もしない」も含みます。
で、「手立て」がうまくいけば、「こまった!」が解決し、また「へえっ」「ほお」「おもろいやん」で過ごしていけます。
しかし当然うまくいかない場合もあります。
そうすればまた
「一般的な特性」「個別の特性」「環境」を考えて「手立て」を考えます。
そしてうまくいけば診断名を忘れて暮らしていくこともできます。
しかし、私は仕事ですから診断名を忘れるわけにはいきません。
と説明してきましたが・・・
しかし、私だけでなく、周囲のみなさんが、もし診断名のついている人に対する場合、いつも頭の片隅に診断名を置いておいて下さると、お子さんにしろ、成人にしろ、ご本人がより楽に暮らせるのじゃないかなあ、と考え始めています。