※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2016年07月21日

7月21日(木曜日) 萬(よろず)の事は頼むべからず(徒然草)



 こんばんは。



・ 第二百十一段

 萬(よろず)の事は頼むべからず。愚かなる人は、深くものを頼むゆゑに、うらみ怒ることあり。

 勢(いきお)ひありとて頼むべからず。こはき者まづ滅ぶ。財多しとて頼むべからず。時の間に失ひやすし。才ありとて頼むべからず。孔子も時に遇はず。徳ありとて頼むべからず。顔囘も不幸なりき。君の寵をも頼むべからず。誅をうくる事速かなり。奴したがへりとて頼むべからず。そむき走ることあり。人の志をも頼むべからず。必ず變ず。約をも頼むべからず。信(まこと)あることすくなし。

 身をも人をも頼まざれば、是(ぜ)なる時はよろこび、非なる時はうらみず。左右 廣ければさはらず。前後遠ければふさがらず。せばき時はひしげくだく。心を用ゐること少しきにしてきびしき時は、物に逆(さか)ひ、爭ひてやぶる。寛(ゆる)くして柔かなるときは、一毛も損ぜず。

 人は天地の靈なり。天地はかぎるところなし。人の性 何ぞ異ならん。寛大にして窮らざるときは、喜怒これにさはらずして、物のためにわづらはず。


 おお、なんかこういうの好きだなあ。
 何かを「あてにする」「たよりにする」ってのをやめよ、と。
 で、「頼むべからず」が繰り返し出てくるのがリズムいいや。

 で「是(ぜ)なる時はよろこび、非なる時はうらみず」これ、大事やな。

posted by kingstone at 22:06| Comment(0) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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