おはようございます。
天気予報は曇時々雨 。
そんな天気なのに予想最高気温は32℃。
・ 第二百七段
龜山殿建てられむとて、地を引かれけるに、大きなる蛇(くちなわ)、數もしらず凝り集りたる塚ありけり。この所の神なりといひて、事の由申しければ、「いかゞあるべき」と敕問ありけるに、「ふるくよりこの地を占めたる物ならば、さうなく掘り捨てられがたし」とみな人申されけるに、この大臣一人、「王土に居らん蟲、皇居を建てられんに、何の祟りをかなすべき。鬼神は邪(よこしま)なし。咎むべからず。唯皆掘りすつべし」と申されたりければ、塚をくづして、蛇をば大井川に流してけり。更にたゝりなかりけり。
昨日の検非違使長官の父親といい、この大臣といい、ある程度えらくなってく人っていうのは、迷信の時代の中でもまだ合理的な判断を優先させる人たちなんだな。ってか兼好法師がそういう考え方だからそういう例を拾ってくる、ってだけかな?