おはようございます。
昨夜は寒かったですが、今日の昼を相当暖かくなりそう。
天気予報では晴れ。
予想最高気温は20℃。
・ 第百三十七段
花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。雨にむかひて月を戀ひ、たれこめて春のゆくへ知らぬも、なほあはれに情ふかし。咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭などこそ見どころおほけれ。歌の詞書(ことばがき)にも、「花見に罷りけるに、はやく散り過ぎにければ」とも、「さはることありて罷らで」なども書けるは、「花を見て」といへるに劣れる事かは。花の散り、月の傾くを慕ふ習ひはさる事なれど、殊に頑なる人ぞ、「この枝かの枝散りにけり。今は見所なし」などはいふめる。
萬の事も、始め終りこそをかしけれ。男女の情(なさけ)も、偏に逢ひ見るをばいふものかは。逢はでやみにし憂さを思ひ、あだなる契りをかこち、長き夜をひとり明し、遠き雲居を思ひやり、淺茅が宿に昔を忍ぶこそ、色好むとはいはめ。
いよいよ「徒然草」の下に入る。
だからなのか、この第137段、気合いが入ってて長いこと、長いこと。
最初の2段落の引用。
これはまあカンニングしなくても何となくわかる。
満月がくっきり見えるのだけがいいってわけじゃないよ。雨(曇り?)空の月とか霞のかかった月とか・・・(書いてないけど、三日月にしろ、上弦の月にしろ。
男女の仲だってそうだよね、という話。
「あだなる契りをかこち」
はどういう意味になるかな。「あだなり」を調べたら、いきなり正解が載ってた・・・
しかし「はかない約束を恨み嘆き」か・・・ひょっとして「よくないセックス(例えば、そこに至る過程がよくない、とか)を恨み嘆き」になるのかと思ったのだが・・・
古文辞書 - Weblio古語辞典古語辞典
あだ・なり 【徒なり】形容動詞ナリ活用
@はかない。もろい。
出典徒然草 一三七
「会はでやみにし憂(う)さを思ひ、あだなる契りをかこち」
[訳] 会わないで終わってしまったつらさを思い、はかない約束を恨み嘆き。
A誠実でない。浮気だ。
B疎略だ。
C無駄だ。無用だ。