おはようございます。
天気予報は雨時々曇り。
予想最高気温は22℃。
もう、上半身は下着にカッターシャツのみになってます。
・ 第百三十五段
資季大納言入道とかや聞えける人、具氏(ともうぢ)宰相中將に逢ひて、「わぬしの問はれむ程の事、何事なりとも答へ申さざらむや」とい言はれければ、具氏、「いかゞ侍らむ」と申されけるを、「さらば、あらがひ給へ」といはれて、「はかばかしき事は、片端もまねび知り侍らねば、尋ね申すまでもなし。何となきそゞろごとの中に、覺束なき事をこそ問ひ奉らめ」と申されけり。「まして、こゝもとの淺きことは、何事なりともあきらめ申さん」といはれければ、近習の人々、女房なども、「興あるあらがひなり。同じくは、御前にて爭はるべし。負けたらん人は、供御(ぐご)をまうけらるべし」と定めて、御前にて召し合せられたりけるに、具氏、「幼くより聞きならひ侍れど、その心知らぬこと侍り。『馬のきつりやう、きつにのをか、なかくぼれいりぐれんどう』と申すことは、いかなる心にかはべらむ。承らむ」と申されけるに、大納言入道、はたとつまりて、「これは、そゞろごとなれば、云ふにも足らず」といはれけるを、「もとより、深き道は知り侍らず。そゞろ言を尋ね奉らむと、定め申しつ」と申されければ、大納言入道負けになりて、所課いかめしくせられたりけるとぞ。
内容は
資季(すけすえ)「何でも聞いてこんかい。全部答えたるぞ」
具氏(ともうじ)「じゃあこれ」
資季(すけすえ)「つまらなさすぎて答えられない」
具氏(ともうじ)「もともと深遠な話なんか知らんし」
ということやな。
ところで
『馬のきつりやう、きつにのをか、なかくぼれいりぐれんどう』
は、当時の資季を答えられなかったのだけど、多くの学者が考えて、でも正答が確定しておらず、諸説ある、という状態だそうな。
こちらでも考察してはる人がいる。