おはようございます。
天気予報は晴れ後雨(晴れ後雨!!!)
予想最高気温は22℃。
上に上がって来てるなあ
・ 第百三十段
物に爭はず、己を枉(ま)げて人に從ひ、我が身を後にして、人を先にするには如(し)かず。
萬の遊びにも、勝負を好む人は、勝ちて興あらむ爲なり。己が藝の勝りたる事を喜ぶ。されば、負けて興なく覺ゆべきこと、また知られたり。我負けて人を歡ばしめむと思はば、さらに遊びの興なかるべし。人に本意なく思はせて、わが心を慰めむこと、徳に背けり。むつましき中に戲(たはぶ)るゝも、人をはかり欺きて、おのれが智の勝りたることを興とす。これまた、禮にあらず。されば、はじめ興宴より起りて、長き恨みを結ぶ類多し。これ皆、争ひを好む失なり。
人に勝らむことを思はば、たゞ學問して、その智を人に勝らむと思ふべし。道を學ぶとならば、善に誇らず、ともがらに爭ふべからずといふ事を知るべき故なり。大きなる職をも辭し、利をも捨つるは、たゞ學問の力なり。
「大きなる職をも辭し、利をも捨つるは、たゞ學問の力なり」
そうではあるのだろうけど、もともと大きな領地を持っていて、お金の苦労はしない、みたいなことがあったんじゃないかな・・・
兼好法師は神官の家系だったということだけど。