※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2016年04月21日

4月21日(木曜日) すべて一切の有情を見て慈悲の心なからむは、人倫にあらず(徒然草)



 おはようございます。

 天気予報は曇り後雨。
 そうか車の中の置き傘点検しなきゃ。
 予想最高気温21℃。
 またあがってきたな。



・ 第百二十八段

 雅房大納言は、才賢く、善き人にて、大將にもなさばやと思しける頃、院の近習なる人、「只今、淺ましき事を見侍りつ」と申されければ、「何事ぞ」と問はせ給ひけるに、「雅房卿、鷹に飼はんとて、生きたる犬の足を切り侍りつるを、中垣の穴より見侍りつ」と申されけるに、うとましく、にくくおぼしめして、日ごろの御氣色も違(たが)ひ、昇進もしたまはざりけり。さばかりの人、鷹を持たれたりけるは思はずなれど、犬の足は跡なき事なり。虚言は不便(ふびん)なれども、かゝる事を聞かせ給ひて、にくませ給ひける君の御心は、いと尊きことなり。

 大かた生けるものを殺し、痛め、闘はしめて遊び樂しまん人は、畜生殘害の類(たぐひ)なり。萬の鳥獸、小さき蟲までも、心をとめてありさまを見るに、子を思ひ、親をなつかしくし、夫婦を伴ひ、妬み、怒り、慾おほく、身を愛し、命を惜しめる事、偏(ひとえ)に愚癡なる故に、人よりも勝りて甚だし。彼に苦しみを與へ、命を奪はん事、いかでか痛ましからざらん。

 すべて一切の有情を見て慈悲の心なからむは、人倫にあらず。


 う〜〜む。
 鷹狩りに使う鷹を飼っていて、餌にするために犬(野良だよな)を捕まえ、足を斬り、餌とし使おうとうする様子を、垣根の穴から見られてしまっていた。それで昇進もできなくなった、と・・・

 いやあ、それで昇進が見送られてしまう、というのは大概やなあ・・・
 とにかく餌は必要やもんなあ。

posted by kingstone at 04:09| Comment(0) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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