おはようございます。
天気予報は晴れ後曇り。
予想最高気温は19℃。
おっ、昨日より暖かい。
・ 第百六段
高野の證空上人、京へ上りけるに、細道にて、馬に乘りたる女の行きあひたりけるが、口引きける男、あしく引きて、聖の馬を堀へ落してけり。
聖、いと腹あしく咎めて、「こは希有の狼藉かな。四部の弟子はよな、比丘よりは比丘尼は劣り、比丘尼より優婆塞は劣り、優婆塞より優婆夷は劣れり。かくの如くの優婆夷などの身にて、比丘を堀に蹴入れさする、未曾有の惡行なり」といはれければ、口引きの男、「いかに仰せらるゝやらん、えこそ聞き知らね」といふに、上人なほいきまきて、「何といふぞ。非修(ひしゅ)非學の男(おのこ)」とあらゝかに言ひて、きはまりなき放言しつと思ひける氣色にて、馬引きかへして逃げられにけり。
尊かりける諍(いさか)いなるべし。
え〜〜っと、この「尊かりける」というのは「皮肉」なのかな?
私は「皮肉」はわかりにくいところがあるのよ・・・
証空 1177〜1247
兼好 1283〜1352
だから同時代の人ではないんやな。証空が亡くなってから兼好は生まれてるし。
昔話として聞いたってことやね。