おはようございます。
天気予報は晴れ後曇り。
予想最高気温は17℃。
これは暖かくなりそうだ(^^)
・ 第百五段
北の家陰に消え殘りたる雪の、いたう凍りたるに、さし寄せたる車の轅(ながえ)も、霜いたくきらめきて、有明の月さやかなれども、隈(くま)なくはあらぬに、人離れなる御堂の廊に、なみなみにはあらずと見ゆる男(おとこ)、女と長押(なげし)に尻かけて、物語するさまこそ、何事にかあらん、盡きすまじけれ。
かぶし・かたちなど、いとよしと見えて、えもいはぬ匂ひの、さと薫りたるこそ、をかしけれ。けはいなど、はづれはづれ聞こえたるも、ゆかし。
朝方、男女が何かを語らってる。
それを兼好法師が見ている。
しかし単に「いい風景だなあ」では終わらない?
「長押(なげし)に尻かけて」
って、高い位置にある鴨居のところにお尻を置くってどういうことよ・・・と思いました。
「現在ではハンガーやフックを手軽に吊るせるように室内に取り付けられた横木になってしまっているが、本来は物を掛けるための部材ではない」
ということは本来、もっと厚い物だったのだけど、しかしそこに「尻かけて」というのができるってのは・・・
でも解説の下の方を読むとそれこそ地べたとか、敷居とか、いろんな高さに「長押」はあったみたい。
なげし 敷居の下に横にわたす材木。
この解釈は「ここまで読むか」という感じなんだけど、確かによく考えると明け方に寺で男女が話をしてる、って何か変な感じはするわな。