※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2016年03月25日

3月25日(金曜日) きはまりなき失禮なれども(徒然草)



 おはようございます。

 天気予報は曇り時々晴れ。
 予想最高気温は11℃。
 ありゃ?だいぶ下がってきたじゃん・・・・




・ 第百一段

 ある人、任大臣の節會の内辨を勤められけるに、内記のもちたる宣命を取らずして、堂上せられにけり。きはまりなき失禮(しちらい)なれども、立ち帰り取るべきにもあらず、思ひ煩はれけるに、六位の外記(げき)康綱、衣被(きぬかづ)の女房をかたらひて、かの宣命をもたせて、忍びやかに奉らせけり。いみじかりけり。


 節会(群臣のお食事会)のしきりを任された人が、大事な天皇の命令書を持たずに会場に行っちゃって、後で六位(ってことはかなり身分が低い?)の康綱や女房達のおかげで手に入って、良かったね、と。


節会(せちえ)とは、日本の宮廷で節日(祝の日)などに天皇のもとに群臣を集めて行われた公式行事。饗宴を伴う。


即位や朝賀などの節会の際、承明門内で諸事を取り計らった公卿。


宣命(せんみょう)とは、天皇の命令を漢字だけの和文体で記した文書であり、漢文体の詔勅に対していう。この文体を宣命体(-たい)、その表記法を宣命書(-がき)、また宣命を読み上げる使者を宣命使(-し)、宣命を記す紙を宣命紙(-し)という。宣命体は、漢字仮名交じり文の源泉となった文体で、かなの発達史上、大変重要な文書である。


posted by kingstone at 06:08| Comment(0) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック